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■ CD「月と日」収録詩の日本語訳
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1.「十字路」
CD「月と日」には詩人アダム・グリョーブスさんが以前、ベラルーシ語で書いた詩が10編選ばれ、収録曲10曲の前に一つずつ挿入されています。朗読もグリョーブスさんご自身です。 歌詞カードにはこの詩の内容についての記載はありません。 でもせっかくなので、このサイト上で日本語訳を発表したいと思います。
よく考えたら、ベラルーシの詩人グリョーブスさんの作品が日本語に翻訳されるのは(たぶん)初めてでしょうね。私もベラルーシ語の詩を日本語に翻訳するのは初めてです。あまり上手な翻訳ではないと思いますが、「CDを聞いたけど、挿入されている詩の意味も知りたい。」という方がいらっしゃると思いますので、この日本語訳をご参考になさってください。
どうして、それぞれの日本の歌の前に朗読される詩を、どうして このようにグリョーブスさんは決めたのか? そういう疑問もわきますが、それはリスナーの皆様のご想像とご判断にお任せします。 私が思うには、詩の内容と歌の内容には強い関連性はなく、わざとあまり関係ない詩を選んでいますね。色彩にたとえると、赤の横に青を、白の横に黒を持って来て、取り合わせの妙を創造したように感じられます。 全体を通して言える詩のテーマはあくまで「ベラルーシ」だなあ、と思いました。歌が日本で、詩がベラルーシ、ということで、二つの国の文化をそばに寄せたようです。
では1曲目「さくら」の前に朗読される詩です。
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「十字路」
全ての扉を開けて 錠を壊し 全ての心を開いて 四方へと放せ。
全ての心は 四方へと飛んでゆき 扉は閉じられ 錠は錆びてゆく。
私はベラルーシの道の 十字路に立ち その後ろに神がいる 扉がないことを知る。
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トーダル&WZ-オルキエストラについて、詳しくは以下のリンク先からご覧ください
・「Tのベラルーシ音楽コラム」 バラード 季節の香り
(ベラルーシの部屋内にある紹介ページにあるトーダル&WZ-オルキエストラのCD紹介ページ)
・トーダル君の公式サイト
辰巳雅子
Date:2005/10/25
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