Tのベラルーシ音楽コラム
トーダル&WZ-オルキエストラ 「季節の香り」
2003年、トーダル君はWZ-オルキエストラとともにセカンドアルバム(全12曲。40分14秒収録)を発表しました。それがこの「季節の香り」です。
ジャケットにデザインされたピンクの香水のビンとポプリ風の花を見て 「トーダル君、一体どうしちゃったの?」 と思わずのけぞってしまいました。 アルバムのタイトルは訳すと「季節」だけなのですが、プロデューサー氏に 「で、なんで香水なんですか?」 と尋ねると 「それはトーダル本人にしか分からない。」 という謎めいた返事しか返ってきませんでした・・・(^^;) ベラルーシ音楽CDにしては珍しく全曲歌詞カード付きだったので、それを読んでみたのですが、別に香水に関連のある曲は収録されていないし・・・ しかしですねえ、翻訳作業を担当している私としては、このジャケットに「季節」だけという日本語訳をつけたくないのです。感覚的に。 そんなわけで勝手に「季節の香り」という日本語訳のタイトルにしました。
後日プロデューサー氏に感想を聞かれ 「いやあ〜 3月8日の国際婦人デーに女の人にプレゼントするのにちょうどいいCDですね〜。」 と話しておきました。 とても女性向けのアルバムに仕上がっています。 デザインもそうですが、タイトルどおり、収録曲は季節に関係する歌でまとめられています。ベラルーシ語で歌うことには一生こだわることが目に見えるようなトーダル君ですが、前作で色濃く出ていたベラルーシ民謡にはすでにこだわっておらず、自分の世界を作っています。
歌詞もアレーシ・カモツキーという今ベラルーシで人気のある、シンガーソングライターの詩を使っています。カモツキーは男性ですが、曲の中には女性の視点から書かれた歌詞もあり、トーダル君の世界に新しい色がついたような感じです。 トーダル君の曲は、全曲さらっと聞けるようなのですが、繰り返し聞いているうちにじっくり聞くことをいつのまにかさせてしまうような不思議な魅力があります。まさに噛めば噛むほど味が出てきます。
さて、 「季節の歌、と言われてもベラルーシ語の歌詞が分からないから、何が季節なのか分からないよ〜。」 というこのCDを購入された方へ。ここで、どの歌がどの季節を歌っているのかお教えします。
1,2,3 →春の歌 4,5 →夏 6 →夏、秋、冬・・・と季節が変わってゆく喜びを歌った歌 7 →冬 8 →?(何度も歌詞を読みましたが「季語なし」(^^;)でした。構成順で言えば冬ですが。) 9,10,11 →冬 12 →はっきりしませんが、冬っぽいです。
ところでセカンドアルバムを見るとWZ-オルキエストラのメンバーの数が10人に膨れ上がっていました。前は「たった4人なのにオーケストラなんて。」とこのコラムに書いてましたが・・・。(^^;) 使用された楽器の種類もそれにともない増えています。サードアルバムが楽しみです。 あ〜でももう面倒くさいので、ファーストアルバムのときのように、一人一人メンバーの紹介はしません。ごめんちゃい。(^^;)
by ベラルーシのT Date:2003/12/03(Wed)
08:11 No.241
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