日本の歌をベラルーシ語で〜「月と日」プロジェクト

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□2004年
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インタビュー
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9月発売前
□CD完成、コンサート
はじめに
・コンサートレポート(1) (2)
(3) (4)
□「月と日」
・スタッフ紹介
(1) (2)
ジャケットデザイン
収録曲と歌詞カード
トーダル君について
WZ−オルキエストラについて
CD解説日本語訳
□収録詩訳
1.「十字路」
2.「天使たち」
3.「秩序」
4.「正方形」
5.「亜麻」
6.「祈りの試み」
7.「夕べ」
8.「葉」
9.「私たちのビリニュス」
10.「一つの祖国」
□収録曲解説
1.「さくら」
2.「朧月夜」
3.「茶摘み」
4.「浜辺の歌」
5.「われは海の子」
6.「紅葉」
7.「村祭」
8.「十五夜お月さん」
9.「冬の夜」
10.「故郷」
思い出のエピソード
 

■ CD「月と日」完成発表公式記者会見

2005年9月21日

 コンサートの前日9月21日、CD「月と日」とその前作で7月に発売されたトーダル君のCD「MW」の完成発表公式記者会見がありました。
 トーダル君は大体1年に1作の割合で、新作CDを発表していますが、今年は2枚ほぼ同時に作られ、その公式完成発表会見もまとめて行われました。

 

 私はこの記者会見には行ってないのですが、トーダル君から後で聞いた話やその後の各マスコミが報道した内容を見てみると、ずいぶん様々な質問が飛び交ったそうです。
「日本料理は好きなのか?」
「村上春樹は読んだことがあるか?」
というあんまり音楽に関係ない、くだらない質問も多々あったらしいです。(^^;)
(ちなみにこれらの質問にトーダル君は「日本料理は好きです。その他のことはこれから!」と答えたそうな。)

 とにかく「なんでまた日本の歌?!」というマスコミの反応が最も大きかったようです。
 というのも、トーダル君は「ベラルーシ語で歌うベラルーシの歌手」というコテコテなイメージがあるのです。それが急にベラルーシ語だけど、日本の歌を歌うというので、多くの人が面食らったようなのです。
 日本で言うと、演歌歌手が突然「日本語だけどベラルーシの歌を歌います。」と言い出したようなのかもしれません。

 しかもトーダル君は7月に完成したCD「MW」をソビエトの詩人、マヤコフスキーの詩に曲をつける、というテーマで作成し、マヤコフスキーを真似して当時いきなり丸坊主頭になるなどしていたため、マスコミ関係者からは
「最近トーダルおかしくないか?」
とも思われてた節があります。(^^;)
 そこへもってきてソビエトの詩人の次は日本の歌、と来たので皆さんビックリしたのでしょう。

画像はCDの発売元である「ウエスト・レコード」社から許可を得て掲載しています。

 この画像でも写っていますが、記者会見のテーブルの上でマヤコフスキーと日本の歌のCDが仲良く並んでいるのが、すごく不思議。トーダル君の坊主頭を見たい人はこちらを参照。ちなみに坊主頭のマヤコフスキーの画像はこちら。両者が似ているかどうか比べてください。)

 結局「なんでまた日本の歌?!」という質問に対してトーダル君はいろいろと答えていますが、一言で言うと
「最初このプロジェクトの話を聞いたとき、おもしろそうだと思った。課題が難しければ難しいほど、おもしろいと感じるんです。」
と答えています。
 
 ベラルーシの各マスコミの報道については、実際の報道のほとんどがコンサート後でしたので、後ほどまとめてご紹介します。特におもしろい記事は日本語に翻訳したいと思っています。
 一つだけ、コンサート前に発表された新聞記事で、トーダル君の言葉が掲載されたものがありますのでここでご紹介します。
http://bdg.press.net.by/2005/08/2005_08_23.1553/1553_14_2.shtml

 
とても小さな記事なのですが、この中でトーダル君は
「この(日本の)歌は(ベラルーシ人が持っている)東洋文化に対するステレオタイプ的な認識をぶち壊すよ。」
と発言しています。
 その後のマスコミの報道を見ていると「このCDに収録された歌にはサムライも羊男も出てこない。」などと書かれているので、記者会見での型にはまった質問内容が想像できます。(^^;)
 別の意味で、「ベラルーシ人が持っているステレオタイプ的な東洋文化に対する認識」というのが、よく分かって私はおもしろかったですけどね。

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 トーダル&WZ-オルキエストラについて、詳しくは以下のリンク先からご覧ください
トーダル&WZ-オルキエストラ (公式サイト ベラルーシ語)
・「Tのベラルーシ音楽コラム」  バラード 季節の香り
(ベラルーシの部屋内にある紹介ページにあるトーダル&WZ-オルキエストラのCD紹介ページ) 
・今回発売されたCD「月と日」の公式サイト

辰巳雅子
Date:2005/10/07