2007年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動

2007年活動記録
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ビタペクト2について
成分
外観と摂取方法
 

 


SOS子ども村

第58回


 4月20日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子も村での第58回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト2を9個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2は合計1217個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは970部となりました。
  
 今回で通算67回目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数になりますが、現時点で1217人分のビタペクト2、そして970家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。
(ビタペクト2を開発、製造、販売しているベルラド研究所のサイトはこちらです。)


 今回も保養に来ていた家族からお話をうかがいました。

(家族A)

 ゴメリ州コパトケビッチから4人の子どもと2人と甥っ子を連れてきたお母さん。
 このうち2人の子ども、2人の甥っ子、お母さんの5人に1個ずつビタペクト2を渡しました。
 それぞれの体内放射能値はこのとおりです。

母親     38ベクレル
長男(11歳)35ベクレル
次男(10歳)16ベクレル
甥(13歳) 18ベクレル
甥(9歳)  15ベクレル

 三男(9歳)と四男(7歳)はそれぞれ13ベクレルと12ベクレルでしたので、ビタペクトは渡しませんでした。 
 長男は他の兄弟に比べて放射能値が高いのですが、最近顔面にできた腫瘍を取る手術をしたので、そのとき受けたレントゲン写真の撮影のため、放射能値が高くなったのではないか、とお母さんは話していました。
 次男は非常に小柄で、お母さんはホルモン関係の病気ではないか、と心配していました。この2年ほど春になると、足の痛みを訴えるそうです。お母さんは
「田舎に住んでいて、いい医者もいないし、どうしたらいいのか分からない。」
と困っていました。SOS子ども村滞在中にミンスクの病院に行くことを希望していました。
 それから7歳の四男も心臓病の疑いがあるため、今年中に超音波検査を受ける、ということでした。

 9歳の甥っ子は低血圧のため、疲れやすく、すぐに横になってしまうそうです。
 13歳の甥っ子は2年前にアデノイドを取る手術を受けました。

 それぞれの子どもがいろいろな症状を抱えていることが分かりました。みんな同じところに住んでいて、特に同居している家族は同じものを食べているのに、放射能値にも差がありますし、病気の種類もいろいろです。
 しかし全体的には免疫力低下による病気や、血液や骨の異常が多いようです。


(家族B)

 ゴメリ州ペトリコフから3人の子どもと親戚の2人の子どもを連れてきたお母さん。
 今回たった一人の女の子はSOS子ども村に来てから気管支炎のため、入院して会えませんでした。
 この家族には4個のビタペクト2を渡しました。
 渡した子どものそれぞれの体内放射能値はこのとおりです。

13歳女子 17ベクレル
10歳男子 18ベクレル
 4歳男子 20ベクレル
 4歳男子 25ベクレル

 8歳男子(10ベクレル)と母親(14ベクレル)にビタペクト2は渡しませんでした。

 この家族のうち3人の子どもが以前にもSOS子ども村に滞在したことがありました。
 13歳の女の子は今回3回目の滞在です。以前測定した放射能値ですが、1回目の2004年9月は22ベクレルで、ビタペクト2を渡しました。 
 2回目の2006年12月には8ベクレルだったので、ビタペクト2は渡していません。
 22(ビタペクト摂取有り)→8(ビタペクト摂取無し)→17ベクレル
 このように放射能値が移り変わっています。以前ビタペクト2を飲んでから3年2ヶ月経ったわけですが、どうしても少しずつ値が高くなってしまったようです。

 10歳の男の子は2006年12月にSOS子ども村に滞在していました。このときの放射能値は15ベクレルで、ビタペクト2は渡していません。今回は18ベクレルで、少し値が上がってしまいました。


 8歳の男の子は2004年9月に滞在しており、そのときの放射能値は34ベクレルでした。
 今回は10ベクレルに下がっていたことが分かり、ビタペクト2の効果があったと喜びました。
 
 この3人の子どもに対する以前の滞在についてはこちらをご覧下さい。
2004年9月「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第23回」
2006年12月「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第52回」


 お母さんの話では子ども全員がよく風邪をひき、こじれて気管支炎を起こしてしまうそうです。
 気管支炎で入院した13歳の女の子は他に胃炎をよく起こすそうです。
 10歳の男の子は喘息を持っていましたが、今はよくなったそうです。

 画像は記念撮影したときの様子です。今回も子どもたちに折り紙用の紙や、折り紙の作り方のコピー、日本製のシールをプレゼントしました。
(SOS子ども村の職員さんたちからは
「ここの冷蔵庫に貼っちゃだめよ! 家に帰ってから自分の物に貼りなさ〜い!」
と言われていました。)(^^;)
 しかし今回は男の子ばっかりで、とても賑やかでした。(^^)SOS子ども村の職員さんたちは「軍団 」と名づけていました。(^^;)

 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙用の紙、竹とんぼ、シールなど子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方々、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザールなどで交通費など諸経費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。私はもちろん、ベラルーシの子どもたちもSOS子ども村の職員の方々も大変皆様に感謝しております。本当にありがとうございました。今後もご支援をよろしくお願いいたします。

辰巳雅子
Date:2007/04/22(Sun)

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