2007年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動

2007年活動記録
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ビタペクト2について
成分
外観と摂取方法
 

 


SOS子ども村

第59回


 5月11日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第59回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト2を10個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2は合計1227個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは980部となりました。
  
 今回で通算68回目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数になりますが、現時点で1227人分のビタペクト2、そして980家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。
(ビタペクト2を開発、製造、販売しているベルラド研究所のサイトはこちらです。)


 今回も保養に来ていた家族からお話をうかがいました。

(家族A)
 
 グロドノから来た家族。5人の子どもがいますが、そのうち4人を保養に連れてきていました。この家族には3個のビタペクト2を渡しました。渡したのは母親(30ベクレルと6歳の女の子(17ベクレル)、4歳の男の子(18ベクレル)です。

 年長の子ども2人、15歳の女の子は10ベクレル、9歳の女の子は12ベクレルでしたので、ビタペクト2は渡しませんでした。

 お母さんは甲状腺が肥大したので、手術することを勧められています。いつか除去しないといけないそうですが、手術には前向きな考えを持っているそうです。
「甲状腺がなくなったら、ホルモン剤を一生飲まなくてはいけないが、大きくなった甲状腺を抱えて生きていくよりいい。」
ということでした。
 話を聞いていて、複雑な気持ちになりましたが、もし私がこの人と同じ立場になったら、手術を受けるだろうな、と思いました。

 9歳の女の子は高血圧を抱えており、15歳の女の子は心臓の弁がちゃんと閉じない病気だそうです。
 今回ビタペクト2を渡した放射能値が高めだった2人の年少の子どもには持病はなく、放射能値が低かった年長の子どもは病気を持っているということになりました。
 もっともビタペクト2を飲んだからといって、高血圧が治るとは思えませんし、心臓病が治るとは考えられません。
 やはりビタペクト2は発病する前に飲まなくては意味がないと思いました。

(家族B)

 グロドノから来た家族。4人の子どもをお母さんが連れてきていました。3個のビタペクト2を渡しました。渡した子どもは12歳の男の子(40ベクレル)、9歳の女の子(14ベクレル)、8歳の男の子(15ベクレル)です。
 母親は8ベクレル、15歳の男の子は10ベクレルでした。
 12歳の男の子だけが40ベクレルと、この家族の中では飛びぬけて放射能値が高いのですが、原因はよく分かりません。おそらく放射能をたくさん含んだ食べ物をこの子だけたくさん食べたか、放射能がたまりやすい体質なのでしょう。
 40ベクレルだと、1個ではなく、2個ビタペクト2を飲むほうがよりいいと思いますが、とりあえず1個
だけ飲むだけでも、安全域である15ベクレル以下になるだろうと思います。

 子ども達は風邪をひきやすく、9歳の女の子がアデノイドをとる手術をするかもしれない、というお話
でした。
 それにしてもグロドノ州はベラルーシの中でも、チェルノブイリ原発から一番遠い地域であるにもか
かわらず、高い放射能値が測定されたことに、今回大変驚きました。
  
(家族C)

 3人の子どもと1人の甥をお母さんが連れてきていました。
 この家族には4個のビタペクト2を渡しました。渡さなかったのはまだ1歳未満の女の子(19ベクレル)だけです。
 放射能値測定結果は母親が17ベクレル、16歳の男の子が15ベクレル、12歳の男の子が14ベクレル、5歳の甥が21ベクレルでした。

 子ども達はこれといった持病はないそうですが、やはり風邪をよくひき、体が弱いほうだというお母さんの話でした。

 画像は記念撮影したときの様子です。今回も子どもたちに折り紙用の紙や、折り紙の作り方のコピー、竹とんぼ、日本製のシールなどをプレゼントしました。
 今回は折ると、ケーキになるという折り紙を渡しましたが、日本の折り紙ってすごい!と子ども達は大騒ぎしていました。進化しているんですねえ。(日本人の私も知りませんでした。)

 ここ1ヵ月、ベラルーシは悪天候、低気温が続いています。5月1日に雪が降ったりしたのに、4月20日にエネルギー節約のため、セントラルヒーティングの暖房が切られてしまい、家の中が最高に寒いです。1995年からベラルーシで暮らしていますが、今まででこんなに寒い春はありませんでした。
 しかし、SOS子ども村は独自の暖房システムを持っているため、子どもたちが滞在している家の中はぽかぽかでした。そうでないと、子どもたちが保養に来ているのに、冷えて病気になってしまいますよね。
私はおかげで暖まりました。(帰りたくなかった・・・。)(^^;) 

 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙用の紙、竹とんぼ、シールなど子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方々、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザールなどで交通費など諸経費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。私はもちろん、ベラルーシの子どもたちもSOS子ども村の職員の方々も大変皆様に感謝しております。

本当にありがとうございました。今後もご支援をよろしくお願いいたします。
辰巳雅子
Date:2007/05/24(Thu)

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