※写真および文章はベラルーシの部屋ブログの記事からの転載です
8月1日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第63回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
今回はビタペクト2を11個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2は合計1270個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1020部となりました。
今回で通算72回目のビタペクト2の配布となりました。
のべ人数になりますが、現時点で1270人分のビタペクト2、そして1020家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。
(ビタペクト2を開発、製造、販売しているベルラド研究所のサイトはこちらです。)
今回も保養に来ていた家族からお話をうかがいました。
(家族A)モギリョフ州バブルイスク市から来た家族。お母さんが5人の子どもを連れてきていました。この家族には5個のビタペクト2を渡しました。
それぞれの体内放射能値はこのとおりです。
母親 17ベクレル
12歳長男 29ベクレル
7歳長女 32ベクレル
4歳次男 31ベクレル
3歳三男 37ベクレル
9ヶ月次女 49ベクレル
このうち生後9ヶ月の次女以外の5人に1個ずつビタペクト2を渡しました。
次女は放射能値が高かったのですが、ビタペクト2は3歳以上でないと飲めないので、仕方がないですね。
お母さんは「どうしてこの子はこんなに高い値が出たのか、分からない、母乳では育てていないし、ミルクも商店で購入した安全とされている粉ミルクしかあげていない。」と話していました。
この女の子は片方の腎臓が生まれつきずれている(歪んでいる)そうです。言葉で説明するのは難しいのですが、1つの腎臓の上半分と下半分がひねられたような形をしているそうです。
しかし、腎臓そのものはちゃんと機能しているので、病院も対応していないということです。
ほかの4人の子ども達も放射能値が高めです。バブルイスクは放射能汚染地域ではないことになっていますが・・・。
7歳の長女は心臓に異常があり、手術しようとしていたのですが、そのときアデノイドが大きいことが分かり、医者からアデノイドを先に取ってしまわないと、心臓の手術ができない、と言われました。のどに管を通せないからだそうです。
お母さんはどうしたらいいのか決めかねていますが、今年中には決断するように言われているそうです。
他の子ども達は今のところ元気だそうですが、よく風邪をひく、ということでした。
風邪をひきやすいという症状だけなら、ビタペクト2を飲むことによって放射能が排出され、改善するかもしれません。
(家族B)
この家族もバブルイスク市から来た家族です。お母さんが4人の自分の子どもと、1人の子どもを引率して来ていました。この家族には6個のビタペクト2を渡しました。
それぞれの体内放射能値はこのとおりです。
母親 11ベクレル
12歳長男 22ベクレル
11歳次男 33ベクレル
7歳三男 18ベクレル
6歳四男 30ベクレル
13歳男子 25ベクレル
6人全員にビタペクト2を渡しました。
このうち11歳の次男は癲癇(てんかん)による痙攣の発作が起こるため、投薬により発作を抑えているそうですが、ビタペクト2との併用は可、ということでした。
お母さんは一年前から糖尿病を発病しましたが、ビタペクト2には砂糖は入っていないので、飲めることが分かると安心していました。
他の子ども達は健康だということでしたが、この家族も体内放射能値が高めで驚きました。バブルイスクも放射能汚染地域には指定されていませんが、安心できないな、という印象を持ちました。
画像は記念撮影したときのようすです。
今回も子ども達に折り紙や、折り紙の作り方のコピー、自分で作る竹とんぼ、絵葉書をプレゼントしました。
最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙用の紙、竹とんぼ、絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方々、またSOS子ども村への交通費を寄付してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
多くの方々に支えられて、この活動が続いています。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。