2007年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動

2007年活動記録
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ビタペクト2について
成分
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SOS子ども村

第66回

※写真および文章はベラルーシの部屋ブログの記事からの転載です

 10月1日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第66回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト2を9個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2は合計1402個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1040部となりました。
  
 今回で通算76回目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数になりますが、現時点で1402人分のビタペクト2、そして1040家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。
(ビタペクト2を開発、製造、販売しているベルラド研究所のサイトはこちらです。)


 今回も保養のため滞在した家族にお話をうかがいました。

(家族A)
 ミンスク州スモレビッチから来た家族。お母さんが4人の子どもと2人の姪をつれて来ていました。この家族には5個のビタペクト2を渡しました。
 この一家はゴメリ州のレチッツァに住んでいましたが、放射能の影響を恐れてスモレビッチに自主的に移住したそうです。2人の姪っ子は今でもレチッツァで暮らしています。
 それぞれの体内放射能値はこのとおりでした。

母親    16ベクレル ○
14歳長女  0ベクレル
 9歳次女 20ベクレル ○
 6歳三女 20ベクレル ○
 1歳四女  0ベクレル
11歳姪  27ベクレル ○
 4歳姪  35ベクレル ○

○印の人にビタペクト2を配布しました。
やはりゴメリ州に住み続けている姪2人のほうが放射能値はやや高かったです。もっとも、同じところに住んでいる家族の中で、20ベクレルの子どもと0ベクレルの子どもがいるのか、説明は難しいところです。
 またこのうち長女は体内放射能は0ベクレルでしたが、5歳から慢性胃炎で、また貧血気味なので、薬を飲み続けているそうです。
 また9歳の次女は背骨が歪んでおり、ミンスクの病院での診察をお母さんが希望していました。

(家族B)
ブレスト市からお母さんが7人の子どもを連れてきていました。
この家族には4個のビタペクト2を渡しました。
 それぞれの体内放射能値はこのとおりでした。

   母親 14ベクレル ○
13歳長女  0ベクレル
11歳次女 17ベクレル ○
 9歳長男 14ベクレル ○
 8歳次男  0ベクレル
 6歳三男  0ベクレル
 5歳四男  0ベクレル
 3歳三女 29ベクレル ○

 やはりこの家族も、同じところに住んで同じ食べ物を食べているのに放射能値が高い子どもと低い(ない)子どもの差が大きかったです。
 13歳の長女は0ベクレルですが、内出血しやすい体質で、また風邪を絶対ひかないようにと医者から言われているそうです。もし風邪をひくと、すぐに重症化してしまう体質なのだそうです。(でも絶対ひくな、と言われても、どうしたらいいのでしょう? これで絶対風邪をひかない、という方法があるなら、私にも教えてほしいです。)
 9歳の長男は慢性胃炎のため、食が細く、身長が低いことを(本人より)お母さんが気にしていました。
 3歳の三女も食が細く、やせ気味だということでした。

 どちらの家族の子どもたちも絵を描いたり、工作が好きでいろいろな作品をたくさんプレゼントしてくれました。(驚くほど器用。)
 手作りのお菓子を作ってごちそうしてくれるし、本当にいい子たちばかりでした。
 柔道を習っているという9歳の長男は日本語で数字を10まで数えてくれました。(スポーツをしていれば、心配しなくてもいつか身長は伸びると私は思うのですが・・・。)

 今回も子ども達に折り紙や、折り紙の作り方のコピー、自分で作る竹とんぼ、絵葉書や、こけしのキーホルダーをプレゼントしました。工作が好きな子どもたちだったので、折り紙や竹とんぼに興味津々の様子でした。たぶん上手に作ってくれることでしょう。
 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙用の紙、竹とんぼなど子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方々、またSOS子ども村への交通費を寄付してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

辰巳雅子
Date:2007/10/26

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