2006年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動

2006年活動記録
*SOS子ども村*
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ビタペクト2について
成分
外観と摂取方法
 

 


SOS子ども村

第41回


 1月18日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第41回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回もビタペクト2を6個、「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2は合計937個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは800部となりました。

 今回で通算48回目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数、そして単純計算ですが、現時点で937人分のビタペクト2、そして800家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。


 今回も保養に来ていた家族からお話をうかがいました。

(家族A)

 ゴメリ州カリンコビッチ地区から来た家族です。2004年8月にも保養に来ていました。
  この家族の前回の滞在について詳しくは、SOS子ども村での第22回の配布の報告(家族Aのほう)をご覧ください。

 前回はお母さんが4人の息子と1人の姪っ子を連れて来ていました。計5人の子ども達に1個ずつビタペクト2を渡しました。今回は4人の息子さんだけを連れてきていました。
 それぞれの体内放射能値は、息子さんたちが上から順番に21、24、25、33ベクレルでした。
 今回再測定したところ、17、14、10、16ベクレルと、数値が下がっていました。
 SOS子ども村の職員さんたちは、
「ビタペクト2を飲んだため、値が下がったと思う。」
と話していました。
 今回は17ベクレルだった15歳の長男と16ベクレルだった5歳の四男の2人に、ビタペクト2を1個ずつ渡しました。

 以前聞いたお話では、長男が階段から落ちて、脾臓が破裂してしまい、手術をして完全に除去してしまった、ということでした。
 その後も大丈夫なのですか? と尋ねたところ
「健康状態には特に変化はなく、普通の子どもと変わらない。ただ、兵役に就けない。」
という返事でした。(みんな「軍隊に入らなくてもいいよねえ。」と話していましたが、同感です。)
「他の子どもも元気にしている。」
ということでした。
 前回、ビタペクト2を飲んだ子ども達に何か異常はありませんでしたか? と尋ねると
「末っ子は下痢を起こした。」
・・・そうです。
 そこで2、3日飲むのをやめて、その後摂取を再開したところ、今度は下痢は起こらなかったそうです。そしてそのまま最後まで飲みきったそうです。
 ごくまれだそうですが、小さい子どもはビタペクト2を飲んで、下痢を起こすことがあります。でも、この子の場合、大したトラブルではなく、最後までビタペクト2が飲めてよかったです。

 「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーについても、
「地元の親戚や学校の先生に渡しておきました。」
とお母さんは話してくれました。お母さんたちの理解と協力のおかげで、コピーが各地に配布できました。ありがたいことですね。


(家族B)

 カリンコビッチ市から来たお母さんと4人兄弟の家族。この家族も2005年5月に1度保養滞在に来ていました。
 この家族の前回の滞在について詳しくは、SOS子ども村での第31回の配布の報告(家族Aのほう)をご覧ください。

 前回は双子の兄弟(長男と次男。当時12歳)がそれぞれ、21ベクレルと24ベクレルだったので、1個ずつビタペクト2を渡しました。今回(現在13歳)は19ベクレルと18ベクレルに数値が下がっていましたが、再度ビタペクト2を2個ずつ渡しました。
 また9歳の三男が前回はビタペクト2はいらないほど、数値が低かったのに、今回18ベクレルと上がっていたので、ビタペクト2を1個渡しました。ちょっと残念ですね。
 ビタペクト2を前回飲んだ双子ですが、下痢などのトラブルはなかったそうです。
 ただ「おいしくない。」と言ってあまり飲みたがらなかったそうです。でも
「ヨーグルトと混ぜるなど、おいしいと思う方法をいろいろ試してみます。」
とお母さんは話していました。

 お母さんは前回渡した「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを読んで、そのとおりにお肉やきのこを「きれいに」してから調理するよう、ちゃんと実践しているそうです。 
 子ども達の健康状態はよいそうです。
 お父さんが関節や背骨が痛む病気に罹り、現在定職に就いていない・・・という話を前回していましたが、お父さんの病気は今でも回復していないそうです。

 また2部屋の長屋作りの家に6人で暮らしており、暖房は薪や木炭。別の家に引っ越したいと希望していましたが、その後どうなったのか尋ねると、住居希望者として登録されたそうです。しかし、順番待ちの状態で、住宅希望者が入居する専用の住居が建設中ですが、なかなか進んでおらず、
「まだいつ入居できるかはっきり分からない。今月中にはっきりする、と言われたけれど・・・。この時期またSOS子ども村に保養に来られて本当によかった。」
というお母さんのお話でした。
 本当に早く引越しできたらいいのに・・・と思いました。
「男の子ばかり4人なので、どんどん大きくなって家の中が狭くなってきたわ。」
とお母さんは笑っていましたが・・・。

(家族C)

 カリンコビッチ市から来た家族。3人の息子のほか、1人の甥っ子(11歳)を連れてきていました。
 このうち、甥っ子だけが23ベクレル、と体内放射能値が高く、ビタペクト2を1個渡しました。
 この子の家では牛を飼っており、毎日絞りたての濃い牛乳を飲んでいるそうです。
「だから、この子だけ放射能値が高いのよ。それにキノコも大好きだし。」
とSOS子ども村の職員さんは話していました。
 でも絞りたて牛乳なんてすごくおいしいから、子どもがたくさん飲みたいと思うのも仕方がないことかと思います。
 他の2人のお母さんが
「『放射能と栄養』のコピーをこの子のお母さんに渡したらいいわ。乳製品のことやキノコの放射能値を減らす方法が書いてあるから。」
とアドバイスしていました。 
 この家族の3人の息子さんたちは放射能値は低く、また1人が気管支炎によくかかる、という以外はとても元気だということでした。
 ビタペクト2を渡した甥っ子も健康状態に特に問題はない、という話でした。 

 画像は記念撮影した様子です。今回は見事に男の子ばっかりですね。(昼寝中の2人が写っていませんが、これも男の子。)
 久しぶりに会った2家族は子ども達が背が伸びて、大きくなっていたのが、とてもうれしかったです。
 今回も子どもたちに折り紙用の紙や、折り紙の作り方のコピー、絵葉書をプレゼントしました。前にも来たことのある子ども達は、「あ、オリガミ!」と目を輝かせていました。

 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙用の紙など子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方、またバザーなどで交通費など諸経費を捻出してくださった皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。私はもちろん、ベラルーシの子どもたち、お母さんたち、SOS子ども村の職員の方々も大変皆様に感謝しております。本当にありがとうございました。
辰巳雅子
Date:2006/01/20(Fri)

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