2007年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動

2007年活動記録
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ビタペクト2について
成分
外観と摂取方法
 

 


SOS子ども村

第54回

 1月22日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第54回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト2を15個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2は合計1165個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは930部となりました。
  
 今回で通算61回目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数になりますが、現時点で1165人分のビタペクト2、そして930家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。

 今回保養に来たのはカリンコビッチ第3学校の校長先生とその家族(やはり教師をしている奥様と娘さん)そしてその学校の生徒さん12人でした。
 全員に1個ずつビタペクト2を配布しました。体内放射能値が少ない人もいたのですが、校長先生が保養のためせっかくSOS子ども村に来たのだから、0ベクレルでない限り、ぜひビタペクト2を飲ませたいと強く希望したためです。
 それぞれの放射能値などはこのとおりです。(年齢は満での年齢です。)

13歳男子 11ベクレル やせている。いつも食欲がない。食が細い。
13歳男子 12ベクレル 健康。
13歳男子 37ベクレル 視力の低下。
13歳女子 8ベクレル チョコレートやかんきつ類を食べると両足にアレルギーが出る。
13歳女子 21べクレル 腎臓病を抱えている。
13歳女子 23ベクレル 心臓に問題があり、1年に1回精密検査を受けている。現在は投薬治療中。
14歳男子 11ベクレル 健康。
15歳女子 11ベクレル 健康。
15歳女子 22ベクレル 甲状腺肥大。心臓の検査をミンスクで受けたいと希望。
15歳女子 10ベクレル 甲状腺肥大。
15歳女子 17ベクレル 高血圧。よく鼻血が出る。投薬治療中。
16歳女子 28ベクレル 甲状腺肥大。
16歳男子 12ベクレル 咳がよく出る。
校長先生 9ベクレル 高血圧。心臓にも問題がある。
校長先生の奥様 12ベクレル 慢性喉頭炎。

 このうち13歳の足にアレルギーが出る女の子ですが、体内放射能値は少なかったものの、ビタペクト2の摂取により、アレルギー体質が改善されるケースもあるので渡しました。
 特に持病がない子どもは健康と記していますが、予防のためにもビタペクト2を飲んでおくほうがいいでしょうね。
 残念ですが、甲状腺肥大などの症状がすでに出ている子どもがビタペクト2を飲んでも、病状が改善されることはないと思います。あくまでビタペクト2の摂取は予防措置です。
 校長先生のお話によれば、カリンコビッチ市はすでに放射能汚染地域が除外され、それまではサナトリウムなどにも子ども達が行くことができたのに、今は優先されることはなくなってしまった、ということでした。
 今回SOS子ども村へ保養に行けて、大変喜んでおられました。特に病気を持っている子どもや貧困家庭の子どもを選んで連れてきたそうです。
 引率しているのが学校の先生だけあって、保養滞在中も栄養学や食育の授業を生徒さんたちにしているそうです。すばらしいですね。学校単位で保養に招くのもとても有意義なことだと感じました。
 
 画像は記念撮影したときの様子です。今回も子どもたちに折り紙用の紙や、折り紙の作り方のコピー、竹とんぼ、ガリガリプロペラをプレゼントしました。生徒さんたちは中高生の年齢なのですが、みんなしっかりしていて日本について積極的に質問していました。

 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙用の紙、竹とんぼやガリガリプロペラなど子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方々、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザールなどで交通費など諸経費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。私はもちろん、ベラルーシの子どもたちもSOS子ども村の職員の方々も大変皆様に感謝しております。本当にありがとうございました。今後もご支援をよろしくお願いいたします。

辰巳雅子
Date:2007/01/28(Sun)

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