2004年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動

2004年活動記録
*SOS子ども村*
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ビタペクト2について
成分
外観と摂取方法
 

 


SOS子ども村

第26回

 2004年11月17日にビタペクト2と「放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第26回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト2を6個、「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2は合計799個、「放射能と栄養」のコピーは618部となりました。

 これで通算32回目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数、そして単純計算ですが、これで799人分のビタペクト2、そして618家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html

(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html

 さて、今回保養のため、SOS子ども村を訪れたのは、ゴメリ市から来た2家族でした。
 
(家族A)
 4人の子どもを持つ家族です。ビタペクト2を摂取するほうがよいと言われている、20ベクレル以上が子どもたち全員に測定結果として出ました。
 7歳の男の子が26ベクレル、5歳の女の子が32ベクレル、4歳の女の子が31ベクレル、2歳の女の子が43ベクレルでした。お母さんは19ベクレルで安全圏でした。
 一番幼い2歳の女の子が最も放射能の値が高かったのですが、この子以外の3人とお母さんに甲状腺肥大が認められたそうです。
 家族の様子を見に、保養対象ではないお父さんがSOS子ども村を訪れていたのですが、お父さんは測定をしていないので、どれぐらいの放射能値なのか分かりません。
 お父さんはよく風邪を引くそうで、呼吸器系が弱い、と話していました。
 この4人の子どものうち、2歳児以外の3人にビタペクト2を渡しておきました。
 ビタペクト2は3歳以下の子どもには、あげてはいけないことになっているのが、残念です。
 この子には甲状腺の異常は見つかっていませんが、将来、年上の兄弟のように、異常が現れるのではないか、とご両親は心配していました。
 甲状腺が肥大していても、薬を飲むといった医療的な対処は何もしていないそうです。
 ただ、ヨードをたくさん含む海草をたくさん食べさせるようにしている、というお母さんの話でした。
 
 
(家族B)
 4人の子どもを持つお母さんとおばあちゃんが保養のため、訪れていました。
 13歳の男の子、12歳の男の子、5歳の女の子と姪っ子を連れてきていました。(一番上の子どもは16歳の男の子だそうですが、保養には来ていませんでした。)
 姪っ子以外の3人の子どもにビタペクト2を渡しました。それぞれ、22ベクレル、43ベクレル、25ベクレルでした。
 お母さんの話によると、男の子二人には甲状腺の肥大が認められており、特に12歳の男の子は放射能値も高かったため、心配していました。ゴメリ市の学校では1年に2回、校内検診をして、生徒全員の甲状腺の異常を調べるそうです。その検診のたびにこの兄弟がひっかかって、異常があります、と言われるのですが、やはり、これといった対処はしていないそうです。

 16歳の長男は、貧血を起こして、よく倒れたり、意識を失ってしまうそうです。
 SOS子ども村の職員、リリヤ先生によると、貧血を起こす子どもが増えているそうです。
 貧血は放射線障害の一つなので、チェルノブイリ原発事故の影響だろう、ということでした。

 この家庭では、海草のほか、ヨードをたくさん含むというグルジア産の果物をたくさん食べるようにしているそうです。
 その後しばらく話をしていると、どういうわけか、43ベクレルだった12歳の男の子は2回測定した、とお母さんが話し始めました。1回目は62ベクレルで、2回目は43ベクレルだったというのです。
 ベルラド研究所の職員が測定のミスでもしたのかと思ったら、おばあちゃんがカプセルのような形のペンダントトップをつけた首飾りを出してきました。
「これをつけずに測定したら、62ベクレルだったけど、これをこの子の首にかけてから、頼んでもう一度測定してもらったら、43ベクレルにまで減ったのよ。」
という話でした。
「このカプセルみたいなの、中に何が入っているんですか?」
と尋ねましたが、知らない、という返事でした。
 なんでも、ロシアのある学者が開発した万病に効くというペンダントだそうです。
 ペンダントの中身はこの学者しか知らないそうですが、これを身につけるようになってから、おばあちゃんは病気が治り、それまでいくらダイエットしても痩せなかったのに、14キロ体重が落ちたそうです。
 
 私は眉唾だなあ、と思いながら話を聞いていたのですが、おばあちゃんはパンフレットまで出してきて、本当に効くのよ! と熱弁し始めました。
「この子の放射能値が減ったのも、このペンダントのおかげ。ちゃんと証拠が出た。」
と主張するのですが、確かに連続して測定したのに、20ベクレルも放射能値が下がったというのは事実です。
 でもどうしてそうなったのか、科学的な説明がつきません。
 リリヤ先生は
「でも、ペンダントをつけていても43ベクレルと測定されましたからね。放射能が体内にあるということは間違いないですよ。ですから、ちゃんとビタペクト2を子どもたちに飲ませてくださいね。」
と話していました。
 私は「そのペンダント、貧血ばかり起こしているという16歳の子に、ずっと持たせるほうがいいんじゃないですか?」と話しました。

 世の中いろんな人がいて、いろんな物もあるんだなあ、と思いました。

 画像はみんなで記念撮影をしたところです。ただし、関係ない子どもが1名写っています。(うちの子ですが・・・;)

 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙用の紙を寄付してくださった方、またバザーなどで交通費など諸経費を捻出してくださった皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。多くの方々に支えられて、この活動が続いています。本当にありがとうございました。
by 辰巳雅子
2004/11

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