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ピンスク地区ソシノ村 第2回 その2
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2004年10月18日ビタペクト2などを車に積んで、ソシノ村へ出発し、まずマリーナさんとウラジーミル君の家へ行きました。 二人はとても元気にしており、特にウラジーミル君は再発することもなく、休まず学校に通っている様子でした。 マリーナさんは6月の学年末に体育の授業でテストが重なり、足を使いすぎたせいか、水泡がまたできてしまいました。 しかし、スプレータイプの薬を吹きかけて、安静にしていたところ、治ったそうです。9月から新学期が始まりましたが、今のところ再発もせず、元気にしていました。 絆創膏はよくあるタイプのものでしたが、これがあると水泡ができた場合、あてがうのにとても助かると、お母さんが話していました。しかし、私の目から見ると、あまりにも普通の絆創膏だったので、こんな物でもこの村では手に入らないのだろうか、と驚きました。 そのほかにマメに貼る特別な絆創膏も持って行き、それもマリーナさんに渡しておきました。 それからスプレー薬も2本補充しておきました。 これでしばらくは大丈夫だと思いますが、とにかく再発はしてほしくないものです。 マリーナさんは厚底のブーツを履いて通学していました。二人ともずいぶん大きくなって別人のようになっていました。
さて、その後、二人が通うソシノ村立学校(小学校、中学校、高校が一つの建物の中に入っています。)に行きました。 ハンドリコ校長先生と再会し、現在の生徒数を確認しました。この学校には隣村の子どもたちも通っていますが、全部で154人の生徒(6歳から17歳まで)が在籍しています。 校長先生と話し合って、16個多めの170個のビタペクト2を渡しました。 昨年もビタペクト2を学校を通じて子どもたちに配布したのですが、反応はさまざまだったようです。ちゃんと飲む子どももいれば、飲まなかった子どももいたそうです。 やはりビタペクト2は子どもにとって、進んで飲みたくなるほどおいしいものではありません。かと言って、ものすごく苦いとか辛いとかいうものでもありません。 放射能とは何かということを理解していて、健康になりたいと思った年齢の高い子どもは自主的に飲んでいたそうですが、小さい子どもは単においしくない、という理由で飲まなかった子どももいたそうです。 しかしその親が、ちゃんと理解していれば、これは体にいいものだから、と毎日子どもに飲ませていたはずです。 ビタペクト2は1日に2回から3回飲まないといけないので、家庭で飲むことになりますが、これは親の監督下で行われることであって、学校で強制的に飲ますことができません。 昨年は「放射能と栄養」のコピーを各家庭に行きわたるようコピーして配布したのですが、もっと保護者がビタペクト2について詳しい情報を得られるような配慮もすればよかった、と反省しました。 そこで、今回はベルラド研究所が作成しているビタペクト2についてのパンフレットを200部コピーし、それを保護者中心に配布することにしました。
今回多めに渡した16個のビタペクト2は学校の教職員の希望者に配られることになりました。 なぜなら、教職員の多くがソシノ村に住んでおり、その子どもさんもこの学校に通っているからです。 つまり教職員の方々が保護者であるわけです。 教職員の方々にもビタペクト2を飲んでもらい、味や効能を知ってもらおうと思いました。 こうして大人から理解を得るのが、大事なことだと思いました。 画像はビタペクト2を車から学校に運ぶのを手伝ってくれた生徒さんです。後ろに写っている建物が学校です。 学校の周りが工事中で車が近くに止められませんでした。 また学校には折り紙用の紙300枚、日本についてロシア語で紹介している雑誌を約5冊寄贈しておきました。 by 辰巳雅子
2004/11
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