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SOS子ども村
第22回
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2004年8月17日にビタペクト2と「放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第22回目の配布を実施しました。
今回はビタペクト2を8個、「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。 これで通算27回目のビタペクト2の配布となり、配布したビタペクト2は合計541個、「放射能と栄養」のコピーは578部となりました。 のべ人数、そして単純計算ですが、これで541人分のビタペクト2、そして578家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
(ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらをご覧ください。) http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html
(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。) http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html
今回も保養にきていた2家族からお話をうかがいました。2家族ともゴメリ州カリンコビッチ地区(モズィリの近く)から来ていました。 (家族A)
お母さんが4人の息子と1人の姪っ子を連れて来ていました。年齢は3歳半から13歳までとバラバラでした。 それぞれの体内放射能値は、母親が18ベクレル、息子たちが順番に21、24、25、33ベクレルでした。姪っ子が42ベクレルで、この家族には合計5個を渡しておきました。 お母さんの話によると、子どもたちには特別な健康上の問題はないそうです。
ただ13歳の男の子が1年ほど前、階段から落ちて、脾臓が破裂してしまい、手術をして完全に除去してしまったそうです。脾臓がなくなって、大丈夫なのか、と驚きましたが、今のところ元気にしているそうです。 お母さんは 「いろいろと、細かい悩みはつきませんが、それはどんな家族にも起こりえること。汚染地域に住んでいるのは私たちだけではないし、放射能と共に生きる生活、子どもがたくさんいる生活にもうすっかり慣れてしまいました。問題があってもそんなに気にならなくなりました。」 と話していたのが、印象的でした。 「放射能と栄養」のコピーについては、「このような情報はぜひ多くの人に広めたい。」と話してくれ、子どもたちが通う学校の先生にも見せたい、と言ってくれました。
(家族B) お母さんが4人の子ども(男の子3人、女の子1人)と甥っ子と姪っ子をそれぞれ1人ずつ連れて来ていました。 ビタペクト2はこの男の子3人に1個ずつ渡しました。体内放射能値は23、58、67で、4歳の末っ子の坊やが一番高い値でした。 この子は喘息を持っており、何回も入院したことがあるそうです。しかし、ここ1年ほどは病院へは行っておらず、症状はよくなっているようです。 喘息と放射能の関係ははっきりと分かりません。ビタペクト2を飲んで、喘息が治るのかどうかも分かりませんが、少しでも効き目があれば、と思っています。 他の子どもたちには、これといった持病や障害はないそうで、安心しましたが、この家族は放射能値が高く、1回ビタペクト2を飲むだけで、完全に体内の放射能値をゼロにまで下げることができるのか、少々心配でした。
画像はみんなで記念撮影したところです。いつものように、ぶんぶんごまと折り紙を渡しました。 折り紙の話をすると、1人の男の子が普段からよく作っている、と言いました。 ベラルーシでも折り紙は最近子どもたちの間で、すっかり浸透していますね。 その男の子が「みんなの中の『折り紙リーダー』」に決まりました。 SOS子ども村に滞在中、仲良く折り紙を作ってくれることでしょう。(^^) 画像の中では折り紙リーダー君が、寄贈した折り紙用の紙を持っています。
最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、また諸経費を捻出してくださった皆様、ぶんぶんごまを手作りで作ってくださった皆様、折り紙用の紙を寄贈してくださった方に、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
by 辰巳雅子
2004/8
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