2004年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動

2004年活動記録
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ビタペクト2について
成分
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SOS子ども村

第25回

 2004年10月25日にビタペクト2と「放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第25回目の配布を実施いたしました。

 今回はビタペクト2を3個、「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
これで今まで配布したビタペクト2は合計793個、「放射能と栄養」のコピーは608部となりました。

 これで通算31回目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数、そして単純計算ですが、これで793人分のビタペクト2、そして608家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html

(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html

 さて、今回もお話をうかがってきました。
 今回はいつものように家族単位で保養に来ているのではありませんでした。引率者はゴメリ市の元孤児院の院長先生でした。来ていた子どもは6歳から18歳までの14人でした。
 この孤児院は最近、予算不足から閉鎖されてしまったそうです。
 そこで暮らしていた220人の子どもたちは、バラバラになり、数人ずつ里親家庭に引き取られていきました。
 院長先生も20年勤めていた職場を離れたのですが、今回SOS子ども村への保養の誘いがあり、別れ別れになっていた子どもを14人集めて、自分は引率者としてSOS子ども村へやってきました。
 子どもたちは久しぶりに一緒に暮らすことができ、とても楽しそうにしていました。
 孤児院で集団で暮らすのがいいのか、里親といっしょに暮らすのとどちらがいいのか、よく分かりませんが、一長一短あるのだろうなあ、と感じました。

 元院長先生のお話によると、14人の子どもたちは健康で持病などはない、ということでした。
 それは孤児院できちんとした食生活をみんなで送っていたから、という説明でした。
 きっとこの院長先生が勤める孤児院なら、きっといい孤児院だったろうなあ、と思いました。

  このうち14歳の男の子が19ベクレル、13歳の女の子が28ベクレル、6歳の女の子が29ベクレルでしたので、それぞれにビタペクト2を渡しておきました。
 他の子どもは10ベクレルから16ベクレルと差がありましたが、一応以上なし、と判断されました。ビタペクト2を飲まなくても大丈夫、と言われ、安心する子もいれば「本当に飲まなくても大丈夫?」と念を押す子どもなど反応はさまざまでした。
「普段から海草をたくさん食べるほうがいいよ。」
と話すと
「え〜海草きら〜い!」
と顔をしかめる子どもや、
「海草はおいしいよ。」
という子どももいました。(これは調理方法によりますよね。ちなみに「放射能と栄養」には海草を使った料理のレシピも載っています。)

 孤児院の子ども、というとイメージが暗いのですが、この14人の子どもはみんなとても明るく、人なつっこくて、しかもお互いを助け合っているという、とてもいい子たちばかりでした。

 「放射能と栄養」のコピーは子どもたちからそれぞれの里親に渡されることになりました。
 3週間の保養の後、また里親の元へ帰っていくのですが、SOS子ども村で楽しいひと時を過ごせたらな、と思いました。
 ビタペクト2のほか、折り紙用の紙や、折り紙の作り方のコピーも渡しておきました。女の子たちがとても喜んでいました。

 この日、SOS子ども村の住人(この施設で常時暮らしている孤児たち)が結成しているサッカーチームと、保養にやってきた14人の子どもたちのうちの男の子が作ったチームが試合をすることになりました。
 画像はそのときのようすです。
 ドジなことにカメラの電池が切れてしまい、画像が1枚しか撮れなくて、しかも分かりにくい画像ですみません。
 背中に数字が書いてある黒のTシャツを着ているのが、SOS子ども村住人チームの選手です。さすが、ここで暮らしている子どもたちだけあって、ユニフォームもそろっています。
 それ以外の子どもたちが保養チームの子どもたちです。
 要するに孤児同士の対決となったのですが、最初のゴールは保養チームが決めました! 応援していた女の子たちも大喜び。
 子どもたちの楽しそうな様子に、見ていた私も心が和みました。こんなふうに村内で交流するのはとてもいいことですね。

 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、またバザーなどで諸経費を捻出してくださった皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
by 辰巳雅子
2004/11

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