2008年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動

2008年活動記録
*SOS子ども村*
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ビタペクト2について
成分
外観と摂取方法
 

 


SOS子ども村

第72回

※写真および文章はベラルーシの部屋ブログの記事を一部加工し、転載しました。

 3月11日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第72回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクト2を9個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2は合計1456個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1100部となりました。
  
 今回で通算82目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数になりますが、現時点で1456人分のビタペクト2、そして1100家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。
(ビタペクト2を開発、製造、販売しているベルラド研究所のサイトはこちらです。)



 今回保養に来ていたのは、ゴメリ州カリンコビッチ市から来た第3学校の校長先生夫婦とその娘さん、そして引率されてきた14人の生徒さんたちです。
 この校長先生夫婦は2007年1月にも別の子どもたちを引率してきていました。第54回の報告をご覧ください。

 今回で2回目の滞在となるのは、校長先生とその娘、14歳の男の子の4人でしたが、校長先生は今回は体内放射能値を測定しませんでした。
 そのほかの15名の体内放射能値の結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト2を渡しました。


校長先生の奥様 0ベクレル(前回12ベクレル)
校長先生の娘(16歳)16ベクレル (前回17ベクレル)
女子(17歳) 23ベクレル ○ (この子どもだけ隣町のモズィリ市)
女子(16歳) 23ベクレル ○
女子(15歳) 28ベクレル ○
男子(14歳) 15ベクレル(前回12ベクレル)
男子(13歳) 37ベクレル ○
男子(13歳)  0ベクレル
男子(12歳) 26ベクレル ○
男子(12歳) 17ベクレル ○
女子(12歳)  0ベクレル ○
男子(11歳) 43ベクレル ○
女子(11歳)  0ベクレル
男子(10歳) 35ベクレル ○
女子(10歳)  0ベクレル

 このうち男子(12歳・26ベクレル)は2005年5月と2006年1月に自分の母親といっしょにSOS子ども村に滞在しています。
 2005年、2006年に測定した結果は24ベクレル ○ と 18ベクレル ○ です。
 この男の子が2005年と2006年に滞在したときの様子は第31回の報告 (家族A)、第41回の報告(家族B) をご覧ください。

 校長先生ご夫婦は、学校の生徒の中で特に病気を持っている子どもや貧困家庭の子どもを選んで連れてきたそうです。
 今回は子どもたちのほとんどがアレルギーを持っているか、慢性胃炎の子どもたちを引率していました。
 12歳の男の子はかんきつ類の食物アレルギー。(かんきつ類のアレルギーを起こすベラルーシ人は多い。もともとベラルーシでは育たない果物なのでアレルギー反応が出てしまうのでしょうか。)
 11歳の女の子は日光アレルギーで、日に当たると、足に発疹が出るそうです。

 胃炎の子どもがたくさんいて驚きました。しかし、SOS子ども村のリリヤ先生によると
「それは胃炎ではなく、別の消化器官に問題があるのでは。たとえば胆嚢の機能障害など。」
と話し始めました。
 その後、続けて「どうして腫瘍というものが、人間の体にできるのか。」の講義が始まり、みんなシーンとなってしまいました・・・。(白衣を着たリリヤ先生が話すと説得力が違う・・・。)
「自分の体は一つしかない。自分で健康の管理をしないといけない。そして、次の世代、つまり自分の子どもに健康な体をあげないといけないのですよ。それには子どものうちから、健康に注意しないといけないのです。」
とリリヤ先生が話すと、子どもたちは「ビタペクト2をちゃんと飲みます。」と言っていました。
 前にも滞在した14歳の男の子は「前に渡されたときは飲みたくなかったけど、がんばって飲んだ。」と話していました。

 今回も子ども達にはガリガリプロペラや、日本の絵葉書などをプレゼントしました。
 子どもたちはとても喜んで、目を輝かせていました。絵葉書には自分の名前を日本語で書いてもらって、興味津々の様子でした。
 家族(主にお母さんや兄弟)で保養に来るのもいいですが、学校の先生と学校の友達どうしで行くのも有意義だな、と思いました。きっとみんな心身ともに成長していると思います。



 画像は記念撮影したものですが、校長先生は心電図を取りに病院へ行き、娘さんも高血圧の検査のため、病院へ行っていて、不在でした。でもミンスクで専門病院で診てもらえる機会に恵まれて、よかったですよね。
 
 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、ガリガリプロペラなど子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方々、またバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

辰巳雅子
Date:2008/03/21

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