2008年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動

2008年活動記録
*SOS子ども村*
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ビタペクト2について
成分
外観と摂取方法
 

 


SOS子ども村

第84回

※写真および文章はベラルーシの部屋ブログの記事を一部加工し、転載しました。

 12月29日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第84回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクト2を1個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2は合計1551個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1230部となりました。
  
 今回で通算94目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数になりますが、現時点で1551人分のビタペクト2、そして1230家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。
(ビタペクト2を開発、製造、販売しているベルラド研究所のサイトはこちらです。)



 今回は1家族がミンスク州から保養のためSOS子ども村に滞在しており、お話を伺いました。
 この家族は2008年7月にもSOS子ども村に保養滞在したことがあります。詳細はチロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第76回」(家族B)をご覧ください。

 この家族は家庭タイプ孤児院で、両親と2人の実子、15人の養子を育てている一家です。
 ところが、昨年12月に母親が病死。父親が一人で残った養子14人の面倒を見ています。
 それを知っている地元の多子家庭協会の勧めで、SOS子ども村に保養滞在することになりました。
 7月の滞在時には全員の子どもは連れてこられず、そのうちの6人が父親と滞在していました。
 ぜひこのお父さんと話がしたかったのですが、子どものうち1人をミンスクの専門学校に入学させたい、ということで、入学試験に行っており、会うことができませんでした。

 体内放射能値を測定したときも、このお父さんと進学希望のこの子どもの二人はベルラド研究所に行けず、測定していません。
 測定したのは5人の子どもですが、全員に1個ずつビタペクト2を渡しました。
 
 そして5か月が経過・・・。今回は養子のうち13人が父親と保養に来ていました。
 今度こそこのお父さんとお会いしてお話がききたいと思っていたのですが・・・いません。
 子どもたちに尋ねると、親戚に不幸があり、お父さんだけお葬式に出るため、一時帰宅してしまった、ということでした。残念です。

 しかし、今回ビタペクト2摂取後の再測定をすることができてよかったです。
 しかもその結果は13人中、12人が0ベクレルというすばらしいものでした。
 7月に検査をした5人全員が今回の検査の結果、0ベクレルになっていました。ビタペクト2の効果が出ていることを実感し、本当にうれしかったです。
 7月と12月の結果は以下のとおりです。

男子16歳 18ベクレル  → 0ベクレル
女児15歳 18ベクレル  → 0ベクレル
女児14歳 25ベクレル  → 0ベクレル
女児9歳  20ベクレル  → 0ベクレル
男子8歳  21ベクレル  → 0ベクレル

 初測定だった7人のうち、6人も0ベクレル。1人だけ(女児8歳)だけが22ベクレルでした。この女の子に1個のビタペクト2を渡しました。
 体内放射能を測定したベルラド研究所によると
「この家族の食生活がいいから、このようなすばらしい結果となったのです。」
ということでした。

 このような結果が出て、本当にうれしかったです。特に7月にビタペクト2を飲むように言われた5人は0ベクレルになって、とても喜んでいました。
 お父さんとお話ができなかったのは残念でしたが、子どもたち自身と話が直接できてよかったです。
 
 健康状態について話をきくと、16歳男子は心臓の異常があり、15歳の女子2名は1人が慢性鼻炎、1人が慢性肺炎ということでした。
 そのほかの子どもたちは健康、ということでした。
 みんな本当に血の通った家族のように仲良しでした。
 (お父さんにしつけのコツがききたかったです!)
 お父さんと子どもたちは毎週日曜日、教会のミサに通っているそうです。そこでボランティア活動をしている女性が食事係として同行していました。
(SOS子ども村は、一般的な保養施設とちがい、家族単位で滞在し、食事も自炊します。)お父さん1人で食事を作るのが大変なので、食事係の女性、年長の子どもたちが、協力して家族全員の食事を作っているそうです。
 夏に入試のためにお父さんと走り回っていた男の子も、合格して9月からミンスクの学校に通っているそうです。本当によかったですね。

 さて、この年末から来年初めにかけて、チロ基金の活動をテーマとするドキュメント番組がベラルーシのテレビ局ONTにより進められています。
 今回はSOS子ども村での撮影、ということで、カメラが回され、子どもたちは最初やや緊張気味でした。(私はずっと緊張しっぱなし。)(^^;)
 お父さんが映らなかったのは残念ですが、この子どもたちがテレビに出られたら、うれしいです。

 今回も子ども達に折り紙や日本人の竹細工職人の方に寄贈してもらった竹で作られた知恵の輪、さらにもうすぐお正月とクリスマスということで、日本人の方から寄贈していただいた恐竜折り紙セットや、文房具セット、砂絵キットもプレゼントしました。
 日本からのプレゼントにみんな大喜びでした。

画像は記念撮影した様子です。(SOS子ども村からもらったクリスマスプレゼントを手にしたうちの子がまじっていますが・・・)

 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、手作りの竹細工を寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。

 今年最後のビタペクト2配布活動となりました。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。
 来年もこの活動をどうぞよろしくお願いいたします。

辰巳雅子
Date:2008/12/29

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