2008年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動

2008年活動記録
*SOS子ども村*
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ビタペクト2について
成分
外観と摂取方法
 

 


SOS子ども村

第71回

※写真および文章はベラルーシの部屋ブログの記事を一部加工し、転載しました。

 2月12日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第71回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクト2を6個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2は合計1447個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1090部となりました。
  
 今回で通算81目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数になりますが、現時点で1447人分のビタペクト2、そして1090家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。
(ビタペクト2を開発、製造、販売しているベルラド研究所のサイトはこちらです。)


(家族A)
 ゴメリ州ペトリコフ地区ノーブイエ・ゴロブチツィ村から来た家族。
 お母さんには5人の子どもがいますが、一番年上の子どもは18歳で、今回の保養には来ていません。さらにモズィリに住む親戚の子どもと、洗礼子を連れてきていました。
 この家族には2個のビタペクト2を渡しました。それぞれの体内放射能値はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト2を渡しました。

母親     14ベクレル
男子(17歳)18ベクレル
男子(13歳)47ベクレル ○
女子 (7歳) 0ベクレル
男子(9ヶ月)16ベクレル
親戚の子(6歳)0ベクレル
洗礼子(13歳)26ベクレル ○  

 一家族の中で、0ベクレルと47ベクレルの子どもがいることに驚きました。同じものを食べているはずなのですが・・・。
 お母さんのお話によると、子どもたちはみんな風邪をよくひき、ひくとなかなか治らない、ということでした。
 17歳の男の子は、心臓に雑音が聞こえるそうです。しかし、男の子たちはスポーツが、女の子たちは歌を歌うのが好きで、活発に学校生活を楽しんでいるそうです。
 お母さんは子どもたちにビタミン剤をあげたいと思っていますが、高くて全員に十分なほど、買うことができない、と話していました。冬場は代わりにイチゴのジャムなどを食べさせて、ビタミンを取るようにしているということでした。
 ジャムは果物だから、ビタミンが含まれ、体によい、冬はたくさん食べるほうがいいと思っているベラルーシ人はとても多いです。
 でも日本人の私からすると、ジャムを作る際に加熱しているので、熱に弱いビタミンは壊れてしまっているように思います。また、砂糖が大量に入っているので、ジャムを食べ過ぎると肥満のもとになるような気がするのですが・・・。

 
(家族B)

 ゴメリ州ペトリコフ地区コパトケビッチ村から来た家族。
 お母さんには3人の子どもがいます。それから甥っ子と姪っ子、二人の友人の子どもを引率してきていました。
 この家族には4個のビタペクト2を渡しました。それぞれの体内放射能値はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト2を渡しました。

母親     21ベクレル ○
長女(11歳)51ベクレル ○
次女 (8歳)43ベクレル ○ 
三女 (7歳)45ベクレル ○
甥 (11歳) 0ベクレル
姪  (7歳) 0ベクレル
女子 (6歳) 0ベクレル
女子(10歳) 0ベクレル

 この家族は放射能値が全員高かったです。同じ村に住んでいても、一緒に暮らしていない甥っ子や姪っ子、友人の子どもは0ベクレルでした。
 この家族の食材に何か問題があるのかもしれません。
 やはり、この家族もよく風邪をひき、ひくとなかなか治らない、扁桃腺が腫れるということでした。さらに子どもたちは乳歯が他の子どもよりも早く抜け始め、生えてきた永久歯も、大きさが小さく、歪んで生えているそうです。
 ベラルーシにはこのように歯に問題がある子どもが多く、それ専用の歯に塗る塗り薬が売られています。
 食後、毎回その薬を塗れば歯が強くなるそうです。

 他には体内放射能値は0ベクレルでしたが、甥っ子が生まれつき腎臓病を持っているそうです。
 子どもたちはとてもおとなしい、お行儀のよい子どもたちばかりでした。(理想的・・・)
 今回も子ども達に折り紙や、折り紙の作り方のコピー、自分で作る凧などをプレゼントしました。
 とても喜んでいましたが、本当におとなしい子どもたちで、騒いだりその場で包装を開けたりなどせず、大切そうに触っていました。(お母さんたちに躾のコツをきいておけばよかったです。)
 何か日本のことで、知りたいことはないですか? と尋ねたら、
「日本にもバレンタインデーはありますか?」
ときかれました。ホワイトデーの話もしたら、日本人は一ヶ月も返事を考えるのかと、とても驚いていました。
 
 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方々、またバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

辰巳雅子
Date:2008/02/13

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