10月18日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第50回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
今回はビタペクト2を3個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2は合計1026個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは890部となりました。
今回で通算57回目のビタペクト2の配布となりました。
のべ人数、そして単純計算ですが、現時点で1026人分のビタペクト2、そして890家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。
今回も2家族が保養に来ていたのですが、ビタペクト2を渡したのはモズィリ市から来ていた家族のみでした。
もう一つのノボポーロツクから来た家族には高い放射能値は測定されませんでした。健康状態も問題はないそうで、子ども達に牛乳を飲ませないようにしているとお母さんは話していました。しかしカルシウムの摂取も必要なので、乳製品を摂るように、とSOS子ども村のリリヤ先生からアドバイスを受けていました。
モズィリ市から来た家族ですが、ビタペクト2を渡したのは、母親と5人の子どものうちの2人です。
母親は24ベクレル、11歳の男の子は30ベクレル、13歳の男の子は26ベクレルの検査結果でした。
13歳の男の子のほうは血管の壁が弱いそうです。これはどういうことかと言うと、例えば鼻血が出やすいそうです。寝ているときに寝返りを打っただだけで、鼻血が出るときもあるそうです。
また5歳の男の子が15ベクレルだったのですが、リリヤ先生の助言により、ビタペクト2はお母さんと半分ずつ飲むことになりました。
またこの家族に引率されて、カリンコビッチから双子の男の子(13歳)が来ていました。
この双子はこれでSOS子ども村には3回目の保養滞在になります。
1回目に来たのは2005年10月です。詳しくはチロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村
第31回」(家族A)をご覧下さい。
このときの放射能値は 21ベクレルと24ベクレルでした。それぞれビタペクト2を渡しました。
2回目の保養滞在は今年の1月です。詳しくはチロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村
第41回」(家族B)をご覧下さい。
このときの放射能値は19ベクレルと18ベクレルに数値が下がっていましたが、再度ビタペクト2を渡しました。それから9ヶ月経過したわけですが、今回の結果は11ベクレルと12ベクレルでした。
ようやくビタペクト2を渡す目安となる15ベレクル以下に下がったため、今回はビタペクト2は渡していません。
この双子はビタペクト2がおいしくないと文句を言っていたので、今回は飲まなくてよくなり、ほっとしていました。
ところでビタペクト2は少数ながら、ベラルーシ国内の薬局で販売されるようになったそうです。今までは製造元のベルラド研究所でしか購入できなかったのですが、朗報です。
今回保養に来たお母さんたちは、これで放射能が体内に排出されるなら高くても買う、と話していましたが、今までビタペクト2の存在すら知らなかったので、薬局で売られているのを見ても、何なのか知らなかったら買わないだろう、と話していました。
ベルラド研究所が今のところ宣伝をしていないので、仕方ないかもしれません。もし大々的に宣伝した場合、製造量が追いつかないので、宣伝もしていないんだろうな、と思います。もっと大量生産できるようになればいいのですが・・・。
最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙用の紙や竹とんぼ、かわいいシールなど子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方々、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザールなどで交通費など諸経費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
多くの方々に支えられて、この活動が続いています。私はもちろん、ベラルーシの子どもたち、お母さんたち、SOS子ども村の職員の方々も大変皆様に感謝しております。本当にありがとうございました。