2005年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動

2005年活動記録
*SOS子ども村*
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ビタペクト2について
成分
外観と摂取方法
 

 


SOS子ども村

第28回


 2月3日にビタペクト2と「放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第28回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト2を3個、「放射能と栄養」のコピーを8部渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2は合計810個、「放射能と栄養」のコピーは636部となりました。

 これで通算34回目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数、そして単純計算ですが、現時点で810人分のビタペクト2、そして636家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。

 
 今年に入ってから今回が最初の配布となりましたが、1月に一度も配布がなかったのは、理由があります。
 2004年11月に保養に訪れていた家族が再び保養に来ていたためです。この家族について詳しくは第26回のレポートをご覧下さい。


 この家族Aの測定結果は、7歳の男の子が26ベクレル、5歳の女の子が32ベクレル、4歳の女の子が31ベクレル、2歳の女の子が43ベクレルでした。
 母親は19ベクレルで、4人の子どものうち、2歳児以外の3人にビタペクト2を渡しておきました。
 11月の保養滞在中、ビタペクト2を飲み、その後帰宅しました。
 1月に再び保養に来たのは、家族そろってSOS子ども村に滞在し、その間、お父さんが施設の内装など修理の仕事をしたからです。
 子どもたちは再び放射能測定をしましたが、ビタペクト2を飲んだ子どもは、3人とも0ベクレルという結果が出ました。
 このような大変よい結果が出て、本当にうれしいです。
 
 さらに今回の配布でも、別の家族の再測定の結果を知ることができました。
 今回も2家族が滞在していましたが、そのうちの1家族は2004年7月に、保養に来ていた家族でした。SOS子ども村での第20回目の配布対象となった家族のうち、家族Aのほうの家族です。(→第20回のレポートはこちらです

 この家族は合計3回放射能値の測定をしたことになります。(2004年1月、2004年7月、2005年1月)
 その推移はこうなります。

2004年1月(1回目の測定結果)
 家族は全員、44〜47ベクレルの間の数値が測定された。
 測定後3個のビタペクト2を6人の子どもたちが分け合って飲んだ。

2004年7月(2回目の測定結果)
母親 25ベクレル
子ども
 13歳 31ベクレル 
 11歳 26ベクレル
  8歳 28ベクレル
  6歳 33ベクレル
  5歳 13ベクレル
  2歳 42ベクレル 

 測定後2歳の子ども以外、全員がビタペクト2を1つずつ飲んだ。


2005年1月(3回目の測定結果)
母親 14ベクレル
子ども
 13歳 18ベクレル   
 11歳 14ベクレル
  8歳  5ベクレル
  6歳 22ベクレル
  5歳  5ベクレル
  2歳 19ベクレル 

 以上のように放射能値の低下は全員に見られました。
 ビタペクト2を飲まなかった2歳の子どもも大幅に値が下がったのは、
「SOS子ども村で保養し、栄養たっぷりの食事などを摂り、ゆっくり休養することができたため。」
とお母さんはとても感謝していました。
 念のため、6歳の子どもと、もうすぐ3歳になる2歳の子どもに1つずつビタペクト2を渡しておきました。
 前回の配布のとき、13歳の子どもは、よく頭痛や胃痛を起こすという話でしたが、現在は頭痛は起こるものの、胃痛は治った、ということでした。
 8歳の子どもの胃痛も、7月の保養後、起こらなくなったそうです。
 お母さんはとても明るい表情になっており、協力してくださっている日本人の方々に大変感謝していました。
 チロ基金としても着実にビタペクト2の効果が現われていることが分かり、うれしい気持ちでいっぱいです。
 
  
(家族B)
 
 もう一つの家族はバブルイスク地区から来た、子ども3人の家族でした。
 男の子3人の兄弟ですが、弟2人は6歳の双子です。
 測定結果は母親が5ベクレル、11歳の長男は11ベクレル、双子のうち兄は20ベクレル、弟は5ベクレルでした。
 同じ双子なのになぜこのような大きな差が? と思ったのですが、5ベクレルの弟は1年前アメリカへチェルノブイリ被災児として保養に招かれ、1ヶ月ほど滞在したそうです。
 アメリカでは保養だけではなく、アデノイドも治療してもらい、すっかり元気になって帰って来たそうです。
 この子の放射能値が少ないのは、アメリカでの保養の成果だと思います。
 同じ双子の兄もアメリカに保養に行けたらよかったのに、と残念です。お母さんも同様に思っており、アメリカでの保養の手続きなどを行ったベラルーシの救援団体に、手紙を送り、双子の兄のほうも保養の対象にしてほしいと訴えているそうです。
 放射能値が高かった双子の兄にビタペクト2を渡しておきました。
 この双子は最近、長い時間歩くと足の痛みを訴えるようになったそうです。放射能測定を行ったベルラド研究所では、カルシウム不足だ、と言われたそうです。
 この足の痛みと放射能にどんな因果関係があるのか、私にははっきり分かりません。
 でもビタペクト2が少しでも効けばいいのに、と思いました。  
 
 11歳の長男はレベルは中レベルですが、身体障害者で、薬が手放せないそうです。さすがにこれはビタペクト2を飲んでも治りません。
 お父さんとは離婚しており、お母さんは一人で3人の男の子を育てているのですが、経済的にとても大変だという話でした。
 しかし、家族Aのほうのお母さんが、励ましているのを聞いて、少し明るい気持ちになったようでした。

 子どもたちには今回折り紙や紙風船、日本の絵葉書などをプレゼントしました。紙風船が大うけしていました。
 画像は子どもたちの様子です。(また関係ない子どもが1名写っていますが・・・一番目立ってますね・・・。(^^;)しかも子どもたちにあげた折り紙を奪っているし・・・。折り紙は後でちゃんと子どもたちに返しておきました。)
 
 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙用の紙など子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方、またバザーなどで交通費など諸経費を捻出してくださった皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。心から感謝しております。
辰巳雅子
Date:2005/02/08

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