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SOS子ども村
第37回
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9月30日にビタペクト2と「放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第37回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
今回もビタペクト2を2個、「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。 これで今までに配布したビタペクト2は合計861個、「放射能と栄養」のコピーは730部となりました。
今回で通算43回目のビタペクト2の配布となりました。 のべ人数、そして単純計算ですが、現時点で861人分のビタペクト2、そして730家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。
今回も保養に来ていた家族からお話をうかがいました。両家族ともゴメリ州モズィリ市から来ていました。
(家族A)
2個のビタペクト2はこの家族の子どもに渡しました。 引率で来ていたお母さんには4人の子どもがいますが、そのうち12歳の女の子(23ベクレル)に1個渡しました。 さらに3人の子ども(モズィリ市多子家庭協会所属)を連れてきていましたが、そのうちの1人の14歳の女の子(27ベクレル)にもう1つのビタペクト2を渡しました。 12歳の女の子のほうは胃炎のほか、婦人病を患っており、ドイツへこの冬、治療に行くかもしれない、とお母さんは話していました。 14歳の女の子も胃炎がよく起こるそうです。 また今回はビタペクト2は渡しませんでしたが、3歳の女の子が貧血、5歳の女の子が弱視のため、特別養護幼稚園に通っているそうです。 胃炎は放射能性物質を含んだ食品が胃の中に長い間とどまっていると、起こることがあるそうなので、「放射能と栄養」のコピーを必ず14歳の女の子のお母さんに渡すよう、頼んでおきました。 (家族B)
この家族には体内放射能値が少なかったため、ビタペクト2は渡しませんでした。 子どもの数は3人ですが、姪っ子や子どもの同級生も引率して来ていました。 14歳のこの家の男の子は甲状腺の異常と胃炎があり、13歳の姪っ子も甲状腺の異常、13歳の娘の同級生は心臓病を持っています。 お母さんは健康のため、普段から食事に気を遣っており、よく海藻を食卓に並べているそうです。14歳の男の子以外、みんな海草が大好きだそうで、「放射能と栄養」のコピーの中に海草を使った料理のレシピが載っていますよ、と言ったら、お母さんはとても喜んでいました。 さらにお母さんの実家の畑では胡桃やスイカ、メロンができるそうで、どんどん子どもたちに食べさせているそうです。 「だから、我が家の子どもたちは放射能値が低かったのよ。」 とお母さんは話していました。 食育の鑑のような家庭ですね。こういう家庭がもっと増えるといいですね。 お母さんたちは「情報はとても大切です。」と言って、「放射能と栄養」のコピーを市場で食品の放射能値を計測している係員など、関係者に配る、と言ってくれました。 そんな係員が市場にいる、というのが、日本では考えられませんが・・・。
さて画像は記念撮影した様子です。小春日和のいいお天気で、外に出て写しました。花壇のお花がとてもきれいでした。 今回も子どもたちには折り紙用の紙や、折り紙の作り方のコピー、絵葉書、和紙の栞やカード入れなどをプレゼントしました。 いつも絵葉書の裏に日本語で名前を書いてほしい、と頼まれるのですが、どういうわけか今回は名前だけではなく「ごはんですよ。」「こわいお母さん」といったフレーズまで日本語で書いてほしいと頼まれました。(何に使うんだろ?)(^^;) 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙用の紙など子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方、またバザーなどで交通費など諸経費を捻出してくださった皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。私はもちろん、ベラルーシの子どもたち、お母さんたち、SOS子ども村の職員の方々も大変皆様に感謝しております。本当にありがとうございました。
辰巳雅子
Date:2005/10/01
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