2005年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動

2005年活動記録
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成分
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SOS子ども村

第32回


 6月10日にビタペクト2と「放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第32回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト2を12個、「放射能と栄養」のコピーを9部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2は合計839個、「放射能と栄養」のコピーは680部となりました。

 今回で通算38回目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数、そして単純計算ですが、現時点で839人分のビタペクト2、そして680家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。

 今回も保養に来ていた家族からお話をうかがいました。


(家族A)

 ゴメリ市から来ていた3世代家族。この家族には2人の実子がいますが、そのほか5人の養子がいます。養子のうち3人を今回保養に連れてきており、さらにその養子のうちの1人の子ども3人(つまり孫)の合計6人が、保養に来ていました。
 この家族に渡したビタペクト2は合計5個です。6人の子どものうち、体内放射能が19ベクレルから37ベクレルだった5人に1個ずつビタペクト2を渡しました。
 子どもたちには特に持病などはないそうです。ゴメリ市で暮らしている、とのことでしたが、持ち家と畑があり、ウサギも飼っていて、その肉を家族で食べているそうです。ウサギ肉は豚肉などと違って、脂肪分が少なく、「食べても太らない。ダイエットしたい人にお勧めの肉」だそうです。
(私も食べたことがありますが、少々クセはあるものの、ウサギ肉はとてもおいしいです。)

 お母さんは子どもたちにできるだけたくさん果物をあげるようにしている、と話していました。また広島や長崎の原爆がもたらした健康被害について、いろいろときかれました。
 「放射能と栄養」のコピーについても、
「内容をよく読みたい。日本人にならって海草を子どもたちにたくさん食べさせるようにしたい。」
と話していました。

 
(家族B)

 ゴメリ州エリスク市から来ていた家族。エリスクはウクライナの国境に近く、チェルノブイリ原発から約100キロのところにあるそうです。
 この家族には2人の実子のほか、2人の養子、1人の里子がおり、5人の子どもたち全員に1個ずつビタペクト2を渡しました。体内放射能値は19ベクレルから31ベクレルの間でした。
 子どもたちには特に持病はないそうです。ただお母さんは特に年頃の娘2人が放射能値が高いのを心配していました。
 でも30ベクレルぐらいだったら、ビタペクト2を1個飲めば、きっと大丈夫ですよ、と話すと、安心した様子で、日本人の皆さんにくれぐれもよろしくお伝え下さい、とのことでした。


(グループC)
 
 今回は3人の子どもを1人の女性が引率する形で、ゴメリ州エリスク市から一つのグループが来ていました。この町にある多子家庭協会からの依頼だそうです。
 引率者の女性は20代で若く、母親ではないので、子どもたちの健康状態など「問題はないと思います。」と述べるのみでした。しかし、この女性の体内放射能値が最も高く、56ベクレルだったので、本人が1番驚いていました。この女性にビタペクト2を1個渡しましたが、今回引率者に選ばれて、運が良かったな、と思います。
 またこのグループの3人の子どものうち、1人が20ベクレルでしたので、1個ビタペクト2を渡しておきました。

 子どもたちには今回も折り紙用の紙や、折り紙の作り方のコピー、絵葉書などをプレゼントしました。また日本から直接持って来てもらった古着も、少しですが、SOS子ども村に寄贈しました。

 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙用の紙など子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方、またバザーなどで交通費など諸経費を捻出してくださった皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。私はもちろん、ベラルーシ人のお母さんたち、SOS子ども村の職員の方々も大変皆様に感謝しております。ありがとうございました。
辰巳雅子
Date:2005/06/22

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