2009年活動記録
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SOS子ども村
第92回
※写真および文章はベラルーシの部屋ブログの記事を一部加工し、転載しました。
7月7日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第92回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
今回はビタペクト2を5個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2は合計1605個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1310部となりました。
今回で通算102回目のビタペクト2の配布となりました。
のべ人数になりますが、現時点で1605人分のビタペクト2、そして1310家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。
(ビタペクト2を開発、製造、販売しているベルラド研究所のサイトはこちらです。)
今回も2家族がSOS子ども村に来て保養滞在していました。それぞれのご家族にお話を伺いました。
(家族A)
ゴメリ州ジトコビッチ市から来た家族。この家族は2003年4月にSOS子ども村に滞在していました。今回が2回目の滞在になります。1回目の滞在のときの様子は第3回の報告をご覧ください。ここでご紹介している2家族のうち、5人兄弟の家族のほうです。前回の滞在から6年が経ったわけですが、その間に7人兄弟になっていました。(^^)
この家族には3個のビタペクト2を渡しました。
前回と今回の体内放射能値の測定結果はこのとおりです。○印のついた子どもにビタペクト2を渡しました。
母親 16ベクレル → 16ベクレル
長男(14歳)12ベクレル → 14ベクレル
次男(11歳)0ベクレル → 19ベクレル
長女 (9歳)0ベクレル → 23ベクレル ○
次女 (8歳)0ベクレル → 16ベクレル
三女 (7歳)0ベクレル → 27ベクレル ○
三男 (4歳) 20ベクレル ○
四男 (3歳) 0ベクレル
お母さんのお話によると、子どもたちは特に持病はないけれど、よく風邪をひく、ということでした。ただ前回0ベクレルだった子どもの放射能値が増えていたので、今後のことを心配していました。
(家族B)
ブレスト州ペトリコフ市から来た家族。お母さんが3人の子どもと3人の親戚の子どもを連れてきていました。
この家族には2個のビタペクト2を渡しました。
体内放射能値の測定結果はこのとおりです。○印のついた子どもにビタペクト2を渡しました。
母親 16ベクレル
長男(12歳)28ベクレル ○
次男 (6歳)24ベクレル ○
長女 (2歳)28ベクレル
女子(14歳)14ベクレル
女子(12歳)13ベクレル
男子(12歳)17ベクレル
お母さんは2歳の長女が28ベクレルだったので、心配して
「ビタペクト2を飲ませたい。自腹でいいからベルラド研究所へ買いに行く。どうして薬局には売っていないの?」
と質問していました。
SOS子ども村のリリヤ先生は
「3歳以下の子どもにはあげてはいけないことになっています。腸に異常(要するに下痢)を起こす可能性が高いからです。」
と説明していましたが、どうしても飲ませたいということで、とりあえずティースプーン半分を1日に1回飲ませてみることになりました。
異常がなければ続けることになります。
個人的には年齢に関係なくビタペクト2をあげたいですが、小さい子どもが下痢を起こしたりするのは非常によくないです。
ビタペクト2が薬局で一般的に販売されないのは、値段が割高になってしまうのと、その割には薬ではなく健康食品なので、効果があることを広く宣伝しないと、何に効くのかよく分からず、売れない。
利益を上げたい薬局が売り上げを伸ばすためには宣伝しなくてはいけないが、それにも費用がかかり、さらに価格が高くなる可能性がある。その結果、低所得者は見向きもしない健康食品になってしまう・・・からです。
ベルラド研究所にわざわざ行かなくても、地方都市の薬局で自由に買える日が来ればいいのですが・・・。
さて、この家族は次男が小さいときに病気になってから、難聴になってしまいました。言葉の数が少ないので、うまく話ができないとお母さんは心配していました。また長男は喘息を持っています。
他の子どもたちは元気だということでした。
今回もいつものように子ども達に折り紙や日本人の竹細工職人の方に寄贈してもらった竹で作られた知恵の輪、絵葉書や雑誌をプレゼントしました。
子どもよりお母さんのほうが夢中になって知恵の輪を外していました。
絵葉書には日本語で名前を書いてもらって、大喜び。
「日本の数の数え方を教えて!」
という子どももいました。
画像は記念撮影のようすです。(ただしうちの子も交じって写っています。)
最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、手作りの竹細工を寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
今回子どもたちに渡した5個のビタペクト2を購入するために、CD「月と日」の売上金5枚分を充てました。
ベラルーシ語で歌う日本の歌が収録されたCD「月と日」を1枚購入すると、その売上金の一部がビタペクト2を1個の購入する費用としてチロ基金に還元されます。
CD1枚の売り上げが、ビタペクト1個分、つまりべラルーシのチェルノブイリ原発事故の被災児1人に無料で渡すというこの活動につながっています。CD「月と日」について詳しくはこちらです。(HP「ベラルーシの部屋」内)また、京都にあるヨーロッパ輸入雑貨店「Vesna!」店頭やそのネットショッピングで購入できます。
どうか皆様のご協力をお願いいたします。
多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。
Date:2009/07/08