2009年活動記録
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SOS子ども村
第88回
※写真および文章はベラルーシの部屋ブログの記事を一部加工し、転載しました。
3月24日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第88回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
今回はビタペクト2を8個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2は合計1580個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1270部となりました。
今回で通算98目のビタペクト2の配布となりました。
のべ人数になりますが、現時点で1580人分のビタペクト2、そして1270家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
ビタペクト2の成分や、これまでの配布運動について詳しくはこちらからご覧ください。
「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳しくはこちらをご覧ください。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。
(ビタペクト2を開発、製造、販売しているベルラド研究所のサイトはこちらです。)
さて今回は2家族がSOS子ども村に保養に来ていました。いつもは私がSOS子ども村へ行っていたですが、ちょうど日本文化情報センターで着物展開催中だったので、こちらのほうに来てもらうことになりました。
着物を見学してから、いつものようにご家族にお話を伺いました。
(家族A)
この家族はゴメリ州ペトリコフから来た家族です。SOS子ども村滞在は3回目になります。
1回目の滞在は2004年です。 第18回の報告をご覧ください。
2回目の滞在は2006年7月です。第47回の報告をご覧ください。
この家族には4個のビタペクト2を渡しました。それぞれの体内放射能値の測定結果、今までの経緯は以下の通りです。
2004年 | 2006年 | 2009年 | |
母親 | 10ベクレル | 10ベクレル | 11ベクレル |
女子(16歳) | 0ベクレル | 28ベクレル○ | 24ベクレル○ |
女子(14歳) | 0ベクレル | 滞在せず | 16ベクレル○ |
女子(11歳) | 0ベクレル | 26ベクレル○ | 0ベクレル |
男子 (9歳) | 30ベクレル | 24ベクレル○ | 0ベクレル |
女子 (7歳) | 45ベクレル | 18ベクレル○ | 19ベクレル |
男子 (5歳) | 測定せず | 26ベクレル○(飲んだのは半量) | 33ベクレル○ |
○印はビタペクト配布です。
そしてこの家族にはさらに2008年生まれで現在1歳半の男の子が生まれました。(保養に来るたびに家族の数が増えています。)この男の子は0ベクレルでした。現在9歳と7歳の子どもは2004年の滞在では年齢が3歳以下だったため、ビタペクト2を摂取していません。
前回の2006年にビタペクト2を飲んだ子どものうち11歳と9歳の2人は0ベクレルにまで減っていますが、あまり変化がなかった子どもも2人います。
それでもお母さんは、「ビタペクト2の効果があった。」と喜んでいました。今のところ子どもたちには特別な病状などはないそうです。
(家族B)
ゴメリ州ロガチョフ市から来た家族。この家族には4個のビタペクト2を渡しました。それぞれの体内放射能値の測定結果のこのとおりです。
母親 15ベクレル
男子(17歳) 0ベクレル
男子(16歳)19ベクレル ○
女子(15歳)26ベクレル ○
女子(14歳) 0ベクレル
男子(12歳)29ベクレル ○
女子(12歳) 0ベクレル
男子(10歳)17ベクレル ○
この家族は家庭タイプ孤児院で、9年前から孤児を引き取って養育しているそうです。お母さんの話によると、4人の実子がいるそうですが、すでに成人しており、お母さん自身、25年間幼稚園で働いていたそうです。私の目から見て、「お母さん」というよりは学校の校長先生のような話し方、子どもへの接し方でした。
子どもたちは特に持病もなく、元気だそうです。
みんな熱心に着物を見ていました。さらに日本文化情報センター内も案内すると、本をすぐに手に取り、読み始め、読書好きな一家でした。最近はベラルーシでも読書離れが進んでいるのですが、この一家はちがいました。
今回もいつものように子ども達に折り紙や日本人の竹細工職人の方に寄贈してもらった竹で作られた知恵の輪、それからタングラムというパズルをプレゼントしました。年少の子どもたちにはぬりえ(ドラゴンボールとポケモンだったので、大喜び。)をあげました。
最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙やぬりえなど子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、手作りの竹細工を寄贈してくださった方、など多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
多くの方々に支えられて、この活動が続いています。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。