2004年 医療器具援助

*ミンスク市立第1病院
小児外科病棟*
==通算2回目==
-- No.1 概要
-- No.2 医療器具
-- No.3 医療器具
    寄贈式典
-- No.4 新聞記事
-- No.5 追加情報(1)
-- No.6 追加情報(2)
-- No.7 追加情報(3)
-- No.8 追加情報(4)
-- No.9 追加情報(5)
==通算3回目==
-- No.10 概要
-- No.11 器具画像
-- No.12 鉗子画像
--No.13 カッター画像
-- No.14 寄贈式典
-- No.15小児外科病棟
2002年 

 

ミンスク市立第1病院小児外科病棟

追加情報・その3

 これも腹腔内視鏡手術器具の画像ですが、右側がチロ基金が2004年1月に寄贈した新生児用の器具です。
 左側は年齢が上(10歳や12歳)の子ども用の腹腔内視鏡手術器具と大きさを比べてみてください。

 ミンスク市立第1病院小児外科病棟を訪問したとき、ちょうど同じ病気の生後一ヶ月の男の子2人が手術を待っていました。
 それは男児に多く見られる先天性異常で、十二指腸が大きく腫れて通り道である穴がふさがっている病気です。父親からの遺伝による場合が多く、生後3〜4週間たって、飲んだミルクを戻し始めるため判明します。穴に切れ込みを入れて、穴を広げることで、術後4、5時間で授乳ができるようになり、体重が増えたら退院できます。
 腹腔内視鏡手術器具を使うと手術は40分で終了。抜糸しなくていいので、3、4日で退院できますが、このような新生児用の腹腔内視鏡手術器具はチロ基金が寄贈した1式しかないため、二人いる男の子のうち、1人にしか使えません。もう1人の男の子にはメスを使って開腹するため、退院まで時間がかかります。

 この子が腹腔内視鏡手術器具を使って手術する予定の男の子です。
 病室は狭く、5人用ですが、新生児用ベッドが追加で真中に置かれていました。
 向かって左のベッドがその子のお母さんのベッド(介護人用ベッド)で、残り4つのベッドのうち一つが空いていました。

辰巳雅子
Date:2004/7