2004年9月2日、チロ基金は第3回目の医療器具寄贈を実施いたしました。
援助先は第1回目と第2回目と同じく、ミンスク市立第1病院小児外科病棟です。
寄贈した医療器具は小児用の腹腔内視鏡手術器具4種類です。
購入のためかかった費用は合計1500ドルでした。購入費用は全て善意の寄付によるものです。
寄付してくださったのは、日本の4つの団体(日本ユーラシア協会大阪府連、八千代ライオンズクラブ、野間の会、有限会社VESNA!)そして、東京在住のM様とそのお母様です。
この場をお借りして、ご寄付くださった方々に厚くお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。皆様の温かい心が集まったおかげで、チロ基金のような小さな基金としては大型の医療援助活動が3回にも渡って実現しました。心から深くお礼申し上げます。
(第1回目の医療器具援助についてはこちらで詳しくご報告しています)
(第2回目の医療器具援助については左メニューのNo.1からNo.9までです)
以前のご報告でもご説明していますが、腹腔内視鏡手術器具とは外科手術の際、メスで開腹せずに、直径約5ミリの小さな穴を開け、そこから極小のカメラ、ライト、そして鉗子など操作器具を挿入し、モニター画面で体内の様子を見ながら手術するための器具です。
こうすることによって、術後の回復が短期間ですみ、また手術跡がほとんど残らず、体の小さな子どもには効果的な手術が行えます。
今回、寄贈した器具4種はドイツの医療機器製作会社カール・シュトルツ社製の「Endosope:Take-apart」シリーズの2種類の鉗子と、2種類のカッターです。
これらの器具はミンスク市内にある医療機器販売会社「ディーナ・インターナショナル」社を通じて、ドイツから輸入しました。
前回は乳幼児用の極細の鉗子を寄贈しましたが、今回は第1回目と同じく対象年齢が3歳から15歳までの子どものための器具です。
ただ、種類は第1回目の寄贈のときのものとは異なっています。(詳細は画像説明をご覧ください。)
小児外科病棟のお医者様たちは
「長年使っていた器具が壊れて困ったと思っていたところへ、寄贈の話が来たので、本当に助かりました。」
と大変感謝しており、私としましても、ああ、本当に今この寄贈ができてよかった、と思いました。
今まで寄贈した医療器具とともに末永く、できるかぎり多くのベラルーシ人の子ども達の健康のため使用されることを祈っています。