チロ基金創立10周年記念式典(6)「日本の日」

Date:2007/05/16(Wed)

その3「児童劇『十二支のはじまり』」1

 
 「日本の日」では472番幼稚園の園児の皆さんが、特別出演して劇を上演してくれました。
 「十二支のはじまり」(別名「ねこがねずみを追いかけるわけ)を劇にしたものです。
(内容を知りたい方は福娘童話集 きょうの日本昔話をご覧下さい。)

 最初、日本の昔話をベラルーシの子どもたちに演じてもらおうという提案が第5児童図書館長から出されたのですが、昔話をロシア語に翻訳したものはあっても、脚本になっているものはありませんでした。

 仕方がないので、どれか昔話を脚本にしようとしたのですが、なかなかいいものがありません。例え
ば登場人物が少なすぎると、参加できる子どもも少なくなってしまいます。また今回準備のための時間がなく、着物といったベラルーシ人にとっては未知の舞台衣装を作るのも、難しい・・・とあって、熟考した結果「十二支のはじまり」を劇にすることにしました。

 私と図書館員の1人であるイリーナさんと2人で、話し合いながら脚本化し、472番幼稚園の演劇クラブの顧問の先生のご協力の下、何とか上演に間に合わせることができました。
大急ぎで作ったので、子ども達も先生も大変だったと思いますが、楽しい作品ができあがりました。

お芝居のシーン

 画像は最初のシーンのようすです。右端に切れていますが、神様(演じたのはイリーナさん)が動物たちを集めているところです。
撮影の角度が悪くてよく分かりませんが、左手前から牛、トラ(体の部分は豹(^^;)、うさぎ、鶏、イノシシ、竜です。ネコは居眠りをしています。私は音響係をしています。 

お芝居中
この画像はお正月の朝、神様の元へやってきた順番に動物たちが並んでいるところです。ちょうど4番目のうさぎが登場したところですね。472番幼稚園の演劇クラブの顧問の先生が背景の絵を換えています。

 子どもたちはとても一生懸命でした。それぞれの役もはまり役で、幼稚園の先生が子ども達の性格をよく分かっていて、キャスティングしたんだな、ということがよく分かりました。

 十二支のことはベラルーシでも広く知られていて、
「私は○○年生まれ。」
とみんな把握しています。しかし、どうして動物の順番がこうなっているのか、どうして他の動物では
なく、この12の動物になっているのかは、知らない人がほとんどです。

 今回の上演を通して初めてこういう話があったんだな、と知った人が多く、子どもたちの熱演もあっ
て、とても楽しめた様子でした。

 せっかく作ったので、1回だけ上演して終わり、ではなく、この脚本にもう少し手を加えて、きちん
と印刷し、幼稚園や学校などから日本のお話をテーマにした劇がしたいという要望があった場合、すぐに渡せるような形にしたいと考えています。

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