第1回 (2/2) 2003年5月
医師からは薬(飲み薬とベラルーシで購入可能な塗り薬)の処方箋をもらい、
「これは3週間分の薬です。とりあえず3週間ここに書いてあるように服用、塗布してください。それからもう一度この病院に来て、診察を受けてください。薬の効果が出ているはずですが、もしそれでもよくならなかった場合は、そのまま数日検査入院してください。もっと詳しく調べてより効果的な治療方法を選びますから。」
という説明を受けました。
これで病気を完全に治すことができるんだ、ミンスクにわざわざ来た甲斐があった、とお母さんと子どもたちの顔が初めて笑顔になりました。(^^)
さっそく薬を病院内にある薬局で購入しました。(画像参照)
薬代はチロ基金が負担しました。
その後、ミンスク市立第1病院小児外科病棟へ行き、マリーナさんは心臓の検査を受けました。
【マリーナさんの症状についてお母さんからお医者さんに説明しているところ】
心臓そのものに問題があるのかもしれないと思われ、超音波検査を受けることになりました。
検査の結果、心臓そのものに異常はなく、それよりも低血圧が指摘されました。
「これは慢性的な運動不足が原因で、体が弱っているのです。」
つまりマリーナさんは生まれつき足に病気があり、運動はもとより通学もままならず、体を動かすこと自体が普通の子どもより極端に少ないため、自然に体が衰弱してしまった、ということでした。(放射能の影響もあると思いますが。)
「念のため神経系統も検査を受けてください。」
とミンスクの病院からピンスクの病院宛てに治療指令書(紹介状のようなもの)を出してもらいました。
こうしてミンスクでの1日が終わりました。マリーナさんたちは約3週間後に再検査のためまたミンスクに来ます。この治療支援運動も第2回へ続くことになりました。
しかしこれ以上長引くことなく、一日も早くマリーナさんとウラジーミル君の足が完治するよう願っています。
この治療支援にかかった経費は日本円に換算して
・交通費(ミンスクーピンスク往復3人分)3924円
・薬代(2人分)2124円
・食費(3人分)424円
・ミンスク市内の移動費(ガソリン代)667円
合計7139円でした。
これらの経費はチロ基金が参加しているバザーでの売上げ金から捻出しました。
ご協力者の方々に心から感謝申し上げます。
これからも完治するまで、マリーナさんとウラジーミル君の治療支援を続けます。
今後ともチロ基金へのご協力をお願い申し上げます。
ところで、この二人の足の病名なのですが、今回判明しました。ロシア語で「эпидермолиз」 英字治すと「epidermoliz」です。日本語の病名がわからなかったのですが、調べて下さった方からメールを頂いて判明しました。!詳しくは次回へつづきます。 NEXT →
Date:2003/05/30(Fri)