以下はベラルーシの部屋ブログ2008年9月24日の内容より転記編集しました (saba)
2008-09-24
2008年9月9日、日本文化情報センターは創立9周年を迎えました。
それを記念して、今年はSOS子ども村で茶の湯を紹介することになりました。
今回で6回目の実施となりました茶の湯の紹介。 今までの「茶の湯の紹介」活動についてはこちらをご覧下さい。
2002年の茶の湯(日本文化情報センター創立3周年記念式典の一つ)
2003年の茶の湯。 グロドノにて。
2004年の茶の湯(日本文化情報センター創立5周年記念式典の一つ)
2005年の茶の湯。ポーロツクにて。
2006年の茶の湯。スベトラゴルスクにて。
SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。
2004年からSOS子ども村に保養滞在している多子家庭の子どもを対象にチロ基金からビタペクト2を無料で配布しています。
詳細はチロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村」をご覧ください。
このような交流活動あったため、SOS子ども村から前から「茶の湯の紹介をしてほしい。」という要望があり、今年ようやく実現する運びとなりました。
SOS子ども村はちょうど開村13年を迎え、その前夜祭のイベントの一つとしても、茶の湯を紹介することができ、私たちも感激ひとしおでした。
会場となったホールには、SOS子ども村の職員さんのほか、チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第78回」
のときにビタペクト2を渡した家族、白血病で闘病中の中学生の女の子も見学に来てくれました。
茶の湯はまず、浴衣姿のY子の踊りで幕を上げました。
踊りの後は茶の湯の歴史を簡単に紹介して、T家の人々(私、私の両親、娘のY子)4名で茶の湯の紹介(ロシア語解説付き)をしました。
その後、自ら体験したい人は、どうぞ(^^)と呼びかけたところ、さっそく子どもたちが畳の上へ・・・
渡された懐紙にも、干菓子やお饅頭にも興味津々。
初めて茶の湯を見たはずなのに、ちゃんと正座して、茶碗を回してから飲む子どもたち。
すごいですねえ。
お母さんたちは
「茶道を目の前で見られるなんて、本当に私たちは運が良かった。子どもたちの一生の思い出になりました。」v
と話してくれました。
子どもたちは果敢に茶の湯に挑戦したのに、SOS子ども村の職員さんたちは、なぜかもじもじ・・・
一生に一度しかないかもしれない、お抹茶の味を試すチャンスなのに、どうしてみんなこんなに遠慮するのか・・・??? と思っていたら、
「正座ができないから・・・足がしびれて立てなくなる・・・」
と心配していたのだそうです。
それで
「椅子に座ったままでもいいですよ。」
と言ったとたんに、「私も、私も。」と、このとおりずらり。(^^;)
お菓子とお抹茶を楽しんでいただけました。
お抹茶のことは
「すごく濃い緑色をしている! 味もおいしい!」
というご感想をいただきました。ベラルーシでも中国製「緑茶」が売られているのですが、確かに抹茶みたいに緑色じゃないですよね。
そして「私たちも『お道具拝見』がしたい!」
とのご要望により、茶筅や茶勺を実際に手にとって見ていただきました。
「茶筅は1本の竹を細かく割って作るんですよ。」
と話したらびっくり。
「本当! つなぎ目がない!」
とみなさんじっくり見入っていました。
最後になりましたが、SOS子ども村と記念品の交換をしました。
SOS子ども村の皆さん、どうもありがとうございます。(^^)
こちらからも、日本から持ってきた記念品を渡しましたが、100歳の日本人女性の方が、作った折り紙の舟、2艘(大きいほうには七福神がのっています!)を贈呈しましたら、ベラルーシ人のみなさんはとても驚いていました。
(日本人の私ですら最初見たとき驚きましたからねえ。)
この折り紙舟はSOS子ども村で現在「長寿のお守り」として飾られています。
そしてみんなで記念撮影をしました。
茶の湯に参加してくださった皆さん、裏方で支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました!
私たち一家は茶道については、名人でも何でもなく、趣味程度に習っていたことがあるだけですが、今回も多くの方のご協力のおかげで、日本の文化を今年もベラルーシ人に紹介することができました。
この場を借りて、ご協力してくださった方々、SOS子ども村の方々にお礼申し上げます。
また来年9月、菊の節句の頃に茶の湯をベラルーシで紹介したいと考えています。
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