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■ ウクライナ・ロシア公演
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2004年5月
以前このレポートでもお知らせした「松尾芭蕉生誕360周年記念コンサート」についての続報です。
ベラルーシの首都ミンスクで「芭蕉の詩」はすでに2回発表されましたが、ウクライナとロシアでも上演されました。
5月17日、ウクライナの首都キエフ近郊のヴォルゼルにある21世紀の芸術教育国際協会ウクライナ作曲家会館にて「国際ボーカルコンテスト」が行われました。
「芭蕉の詩」の作曲者アンナ・コロトキナさんはこのコンテストの最終審査のときに審査員たちが協議をしている間、特別ゲストとして「芭蕉の詩」を発表しました。
私も一緒に行きたかったです。(このレポートは帰国後コロトキナさんから聞いた話を元に書いています。)
オリガ・ソトニコワさんは自分で着物を着て、舞台に立ちました。審査員の方々も集まって聴いてくれたそうです。
またボーカルコンテストには日本人の方が参加していたそうで、芭蕉をテーマにした作品がウクライナで発表されたことについて、驚いていたそうです。
5月20日はロシアの首都モスクワにあるロジオン・シェドリン名称音楽学校にて、ベラルーシ音楽コンサートが開かれ、その演目の一つとして「芭蕉の詩」が発表されました。
主にこの学校の生徒さん、教員の方々が出席していたそうですが、みなさん真剣に聴いてくださったそうです。
校長先生からは
「ベラルーシ人の作曲家が日本をテーマにした作品を発表するとは思ってもいませんでした。」
という感想をいただいたそうです。
もちろん「芭蕉の詩」が発表されるのは、ウクライナ、ロシアとも初めてのことです。ただ、打楽器担当のアレクサンドル・ノビコフさんは今回は同行できなかったので、ベラルーシで発表されたバージョンとは違う、少し簡単になったバージョンが演奏されました。
以上のほかに・・・
6月11日 ミンスク市内の室内楽コンサートホールで「芭蕉の詩」ベラルーシ国内で3回目の公演が決定しています。
9月9日 日本文化情報センター創立5周年記念イベントの一つとして、センターのあるミンスク市立第5児童図書館内での公演も予定されています。
また10月1日 ミンスク市内フィルハーモニーコンサートホールで行われる国際ミュージックデー・フェスティバルにも参加を招聘されています。
まだはっきりとは分かりませんが、12月に再びウクライナでの上演が、またポーランドでも上演の話が出ています。
・・・というわけで今年初めに誕生した「芭蕉の詩」も、この1年で少なくても3カ国合計7回の公演ができそうで、あの世の芭蕉翁も喜んでくれるかな? などと思っています。
以上の公演についてはまた後ほど詳しくご報告いたしますね。 →NEXT
辰巳雅子
Date:2004/05/23(Sun)
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