松尾芭蕉生誕360周年記念コンサート

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■ 第2回−1

2004年3月20日

 2004年3月20日春分の日、予定通り松尾芭蕉生誕360周年記念コンサート「芭蕉の詩(うた)」第2回目の公演が、ベラルーシ作曲家同盟の事務所が入っている、アートギャラリー「ベルフヌィ・ゴーラド」内のサロンにて行われました。
 開演は午後6時、入場無料、ということで定員80名の会場はほぼ満席。

 アートギャラリーである会場には、現代ベラルーシ人画家の絵が飾られ、また常時即売されているのですが、少しでも日本の雰囲気を出そうと、日本文化情報センターの展示品である古い傘、扇子、芭蕉の句を書いた短冊などが飾られました。
 
 演奏者は前回と同じくピアノが作曲者のアンナ・コロトキナさん、打楽器はベラルーシ国立音楽アカデミーの教師アレクサンドル・ノビコフさん。芭蕉の俳句の朗読はベラルーシ国立フィルハーモニー所属のメゾソプラノ歌手、オリガ・ソトニコワさんでした。
 また私が
俳句とはどんな形式の詩なのか
松尾芭蕉の生涯について
春分の日とは
なぜ春分の日をこのコンサートの上演日として選んだか(今年松尾芭蕉生誕360周年に当たっていたのみならず、没後310年にも当たっていたからです。)

 ・・・について、簡単ですが説明し、また芭蕉の句7首と「奥の細道」冒頭部分を日本語で朗読しました。

 来場された皆さんは大変真剣に聞き入っていました。日本語で日本の俳句を聞くのは生まれて初めて、という方々がほとんどで、朗読したときは会場がシーンとしていましたので、私も緊張してしまいました。

 「芭蕉の詩」上演自体は前回と同様、大成功。上演後大きな拍手が起こりました。
「生まれて初めてこんな作品を聴いた。」
「とてもおもしろい。バックに流れる音楽が、俳句の持つ力を大きくさせているように感じた。」
「音楽と朗読、どちらにも甲乙つけがたい。両者がうまく溶け合っている。」
「初めから最後まで驚きっぱなし。忘れがたい印象と、情報を得ることができた。」
という感想をいただきました。 
 
 今回は会場が絵がたくさん飾られているアートギャラリーということもあり、前回のような音の反響も少なく、朗読された言葉がはっきりと聞き取れたようです。
 ただ残念なことに今回も前回と同じく作品の全体は上演されず、一部のみの上演となりました。
「もっと聴きたかった。」
という声も多く上がりました。

 作曲者のコロトキナさんによると、完全な上演のためにはもっとたくさんの楽器を使わなければならず、多くの演奏者を招聘しなければならないそうです。
 完全版の上演が待ち遠しいところですが、6月の予定です。実現しましたら、またこのレポートでご報告いたします。

 またこの部分上演についてですが、4月にビテプスクの音楽祭とポーロツクのソフィア聖堂での上演が予定されています。コロトキナさんたちから、一緒に行こうと誘われたのですが、小さい子どもがいるので、遠出はちょっと無理です。でも、コロトキナさんたちから、二都市での公演について後ほど尋ねて、このレポート上でご報告いたします。
 
 また「芭蕉の詩」完全版をコンサート会場で上演するだけではなく、CDにして記録として残したい、という希望が出ています。
 私としても、CD化されれば、会場に来られなかった多くのベラルーシ人に松尾芭蕉を紹介できるようになるため、ぜひ製作してほしいと思っていますが、現在調整中で実現するかどうか、まだ見通しは立っていません。この件につきましても、改めてお知らせいたします。
 
 さて画像についてですが、何と本番中デジカメの電池が切れてしまう、というドジをしてしまいました。その前に電池が残っているかどうか、確認したのがかえって消耗につながり、コンサートの本番中2枚写したところで、電池が切れてしまいました。今回の画像はお客さんのRさん撮影です。Rさん、ありがとうございました。

 最後になりましたが、バザーなどで今回のコンサート実現のための諸経費(日本円にして1万1500円)を捻出してくださった皆様、傘や鐘、短冊などを寄贈してくださった皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
 おかげさまで日本が世界の誇る詩人(俳人)松尾芭蕉を、ベラルーシの人々に紹介することができました。本当にありがとうございました。→NEXT
辰巳雅子
Date:2004/03/22(Mon)