「文化の日 スベトラゴルスク」
せっかくゴメリ州のモズィリへ行く機会に恵まれましたので、同じゴメリ州にあるスベトラゴルスクに寄って、児童図書館で少し早かったのですが「文化の日」公演を10月31日に行いました。
スベトラゴルスク児童図書館とは1998年に「ノンちゃん雲に乗る」を寄贈してからのお付き合いです。
(「ノンちゃんをベラルーシの子どもたちの手に」運動について詳しくはこちらをご覧ください。)
図書館に到着すると、子どもたちが大勢集まっており、ベラルーシの伝統にのっとって、パンと塩での歓迎を受けました。
よく考えたら、ベラルーシに10年住んでいながら、こんな本格的な歓迎は初めてだったので、とてもうれしかったです。(^^)
スベトラゴルスクでの「文化の日」講演会は日本の文化を紹介するだけではなく、ベラルーシの文化についても子どもたちが主役で発表する、とてもすばらしいものとなりました。完璧ですね。
画像は参加してくださった子ども達や司書さん、学校関係者の方々といっしょに記念撮影したものです。
スベトラゴルスクにある芸術学校演劇科の生徒さんたちが、古いベラルーシの民族舞踊を披露してくれました。
さらに子ども達が楽しい劇「市場」を上演してくれました。
出演した子ども達はみんな演技が上手で、堂々としていました。声も大きくて、緊張したり、上がったり、全くしていない様子に感心しました。
「市場」での踊りの様子です。踊っている子ども達も見ている子ども達もとても楽しそう。
子ども達、舞台衣装にも凝っていますよね。
子ども達の画像ばかりで私が働いている姿が全く写っていませんが(^^;)劇の上演の後、ちゃんと日本の文化についての講演を行いました。
折り紙のビデオの上映も行い、また着物の帯も披露しました。ビデオ撮影している人やメモを取る熱心な人もいて、感動しました。
スベトラゴルスク芸術学校演劇科の生徒さんたちが、講演会終了後、その場で絵をみんな描いてプレゼントしてくれました。(人を喜ばすことに慣れている子ども達でした。)
完成した桜の絵。入っているサインはこの演劇科の劇団名「霧の中のはりねずみ」にちなんで、はりねずみの横顔です。
とってもうれしかったです! 私が日本人なので、それに合わせて桜なんですね。
ちゃんとした額を作って日本文化情報センターで展示したいと思っています。
本当にありがとう!
スベトラゴルスク児童図書館内の様子です。図書館長さんをはじめ、多くの方々のおかげで、とてもすばらしい日本とベラルーシの文化の日、が出来上がりました。
日本人は私しかいなかったのが残念なぐらいです。その代わり皆様、このレポートをご覧くださいね。
スベトラゴルスク市は誕生して来年、やっと45年になるという大変若い町です。
(ただし、市の前身となるシャティルキという村が以前からありました。)
それで、1000年以上の歴史のあるポーロツクなんかに比べると、大したことないだろう、と思っていた私が間違いでした。すみません、スベトラゴルスクの皆さん、誤解していたことを謝ります。
文化レベルがとても高くて、すばらしい町です!
児童図書館はべレジノ川のほとりの、とてもよい環境の中にありました。
来年の茶の湯の紹介はスベトラゴルスク児童図書館での開催に決定しました。今からみんなとても楽しみにしています。
画像は図書館内にある日本コーナーです。今回も日本に関する書籍や文献、民芸品など、少しですが寄贈しました。さらに日本コーナーが充実し、日本に興味を持ってくれる人々が増えることを祈っています。
日本コーナーの隣が、スベトラゴルスクのコーナーなのがうれしいです。太陽のマークはこの町の紋章です。スベトラゴルスクとは「明るい町」という意味なのです。
日本コーナーの上にもベラルーシの民族人形が載っているのも、とてもうれしいです。
2005/11/04 辰巳雅子