「ノンちゃんをベラルーシの子どもたちの手に」運動

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(活動は終了しました)

ロシア語翻訳家、三浦みどりさんが翻訳された日本児童文学「ノンちゃん雲に乗る」(石井桃子・著)をチロ基金が購入し、ベラルーシ国内の図書館や学校に寄贈する、という「ノンちゃんをベラルーシの子どもたちの手に」運動を1998年9月から2002年2月まで行いました。

 ロシア語版「ノンちゃん雲に乗る」は三浦さんの自費により、1500部印刷され、その大部分が現在モスクワにある身体障害者協会の手によって販売されており、収益は全てこの協会に寄付されています。

 チロ基金は三浦さんのご意向に共感し、またベラルーシの子どもたちにも日本の児童文学を知ってもらう機会になれば・・と考え、100部を購入することにしました。するとモスクワの身体障害者協会内で販売担当されているグルホワ・ナタリヤさんは、ベラルーシの子どもたちのために21冊を無償で追加して下さいました。

 こうして合計121冊の「ノンちゃん雲に乗る」をボランティア学生たちと各都市の自動図書館への寄贈を開始しました。地方出身の学生は自分のふるさとの街へ、ミンスク在住の学生は親戚がいる町の児童図書館に自ら運びました。また、国立ベラルーシ教育学図書館の司書、ネスチェロビッチ・リュドミーラさんもボランティアで地方の新刊図書が少ない図書館へ「ノンちゃん雲に乗る」を運んでくださいました。

この場をお借りして、この運動を手伝ってくださった方々にお礼申し上げます。

 こうして、ベラルーシ国内の27市町村にある75の図書館、13の学校、4カ所の孤児院、及び寄宿学校、4カ所の病院関係に寄贈することができました。これから「ノンちゃん雲に乗る」がベラルーシで広く読まれることで、日本文化への理解がベラルーシ人読者の間に広まることを期待しています。


国内寄贈先一覧(作成中)

辰巳雅子
2002年2月