書こう、書こうと思いながら、3ヶ月も経ってしまいました。今年のユーロビジョン・ソング・コンテスト。ベラルーシは昨年に引き続き、2回目の出場でしたが、前回の惨敗よりはましだったものの、また予選落ちでした。
(昨年の「ユーロビジョン・ソング・コンテスト 初出場のベラルーシは惨敗」は過去ログ「2004年5月」で読むことができます。参加国数を間違って書いてしまったりしていますが、ご興味のある方はどうぞ。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/logs/2004/005.html
去年のアレクサンドラ&コンスタンチンは個人的に応援していたので、惨敗の結果にはがっかりしましたが、でもべら部屋の記事として書こう、というやる気もありましたですよ。しかし、今年は国内予選からして、去年とは打って変わり、盛り上がりに欠け、こんな記事をわざわざ書かなくてもいいか、と思っていたぐらいです。
しかし、蓋を開ければ、やはり一言書かずにはいられないユーロビジョン、いやベラルーシ音楽界・・・なのです。
(「Tのベラルーシ音楽コラム」はこちらです。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/culture/music/index.html
まず国内予選ですが、昨年と同様、名乗りを上げたアーティストたちがTV出演し、視聴者が電話投票することになりました。しかし、昨年の惨敗の原因を
「素人である視聴者に人選を100%任せたのが悪かった。やはりその道のプロの意見も入れなくては勝てぬ。」
と思ったのかどうか、分かりませんが、まず視聴者投票で1〜3位を決め、その後審査員たちが話し合って、その3人の中からベラルーシ代表を決める、というシステムに変わりました。
それはそれでいいのですが、その後ちょっと困ったことになりました。
私は今年もテレビの前で見ていたのですが、これといった歌手がおらず、今回は誰にも投票しませんでした。
この3人が上位になったのも意外な感じがしましたが、出場者の皆さんが似たり寄ったりで、結局は誰になっても、おかしくもなし、悲しくもなし、という感じでした。
(唯一「ノーヴィ・エルサレム」というバンドが低得点だったのが意外でした。もっと人気があるかと思ってましたので。)
さて、1位のポリーナ・スモロワは絵に描いたようなアイドル歌手。歌う曲は「Smile」 ♪Let's
smile
again〜 という、歌詞も顔も振り付けも綿菓子みたいな歌手です。こういう歌手がベラルーシ人一般視聴者の心をくすぐるのか、とある意味勉強になりました。(^^;)
2位のアンジェリカ・アグルバシュは有名な人です。この人が結局ベラルーシ代表に選ばれたのですが、詳しくは後述。
3位のナタリヤ・タメロは昨年も国内予選に出場し、惨敗。巻き返しを図って、今年は3位に食い込みました。
しかし、私はこの歌手はあまり好きではありません。熱唱系の歌手ですが、叫んでいるように聞こえます。しかもベラルーシ人女性歌手によくいる甲高い声の持ち主。3位に入ったのには驚きました。しかし、この人については一筆書かなくてはなりません。
昨年国内予選に出たときはバックダンサーもつけず、1人で熱唱(絶叫)していたタメロですが、昨年のユーロビジョンを見て、「歌だけじゃだめだわ。振り付けも凝らないと。」と思ったようで、今回はコテコテの演出で臨みました。
曲名は「マイ・ラブ・イズ・スイート・ポイズン」
タメロの周りを魔女風の黒い衣装をつけたロングヘアの女性ダンサーたちが、くねくねと妖しくしかも無表情に踊り続けます。
そしてステージ後方中央には大きい釜がどんと置いてあり、ドライアイスの煙がぼこぼこと出ています。そしてやはり、怪しげな黒装束の男性ダンサーが、ぐねぐねしながら長い棒で釜の中の「スイート・ポイズン」をかき混ぜています・・・
恐ろしや〜〜〜
黒魔術をイメージした演出ですね。
でもこんな愛(甘い毒)はいらないよ〜 (T_T)
が。ここでどうしても書きたいのは、男性ダンサーが釜をかき混ぜている長い棒が、なぜか赤と白の飴ん棒のような色だったことです。(@□@)
歌手もダンサーも大真面目にやっているのに、なぜ、棒だけギャグなのか? 甘い毒だから、飴ん棒で混ぜているのか?
3日ほど笑いが止まりませんでした。画像でお見せできなくて残念です。
演出といえば2位のアグルバシュですが、昨年ユーロビジョンで優勝したルスラナのウクライナ版アマゾネスに刺激されたのか、マントを羽織り、金属の輪を頭にはめた騎士風(?)の姿で登場。これも別の意味で怖いですね。このサイト参照。↓ 1位から3位に選ばれた3人が見られます。
http://www.tvr.by/rus/eurovision2005.asp?pr=finalists