ベラルーシの部屋レポート
2006年2月

 Title:日本文化情報センターの活動報告 第3回着物展


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 2006年1月23日から28日にかけて第3回着物展を行いました。
 (2000年に行われた第1回着物展についてはこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/2000/treport/2000may.xhtm

 (また2001年に行われた第2回着物展についてはこちらです。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/2001/kimono.html

 今回の着物展は始まる前から何かと大変でした。本当は2005年中に実施しようと、遅くても11月の開催を予定していました。
 ところが、センターが入っている第5児童図書館の入り口に新しい階段と身体障害者用スロープが設置されることになりました。
 そのため通常使っている入り口が一時的に閉鎖されてしまったのですが、図書館内の出入りがややこしくなり、また図書館の周りにも工事用の資材が積み上げられて、一般利用者の足元が悪くなってしまいました。
 そのため、着物展が延期されてしまうことになったのですが、この工事が予定を過ぎてもなかなか終わらない(ベラルーシではよくあることですが。)ため、着物展がいつ始まるのか分からない状態が続いていました。

 そしてようやく工事が完了。ところが同じ頃、図書館1階の低学年向け貸し出しコーナーの床が水漏れ事故のため、使用できなくなりました。仕方なく貸し出しコーナーはホールに仮設されました。着物展はホールでの開催を予定していたため、またまた延期になってしまいました。

 そのうち貸し出しコーナーの床の修復がやっと終わり、ホールも使えるようになったため、着物展の開始期日もついに決定。宣伝を始めたとたん、今度は大寒波が襲来。
 昼間の気温はマイナス25度。夜間30度・・・(@_@)
 この寒さのため我が家の愛車が故障し、着物展に使うための備品などが搬入できなくなりました。

 しかし、もう宣伝をしてしまっているので、何とか備品は搬入。大急ぎで準備をしました。しかし気温は連日低いままで、入展者が来るのかどうか心配でした。

 また今回は今までの着物展とちがって、ハンガーにぶら下げるのではなく、マネキン状態にして展示するという初めての試みを行いました。
 つまり立っている状態です。(画像を参照してください。)本当は本物のマネキンのほうが使いやすかったと思います。
 しかし、マネキンが着ている服は売られていても、マネキンそのものはどこで購入したらいいのか、分からず、どういう形の展示にするか悩みました。
 まあ買えたとしても、マネキンの顔が日本人じゃないですからねえ。(^^;)着物はちょっと似合わないですよね。

 苦肉の策として、画像のような木の十字架を作り、それにタオルを巻きつけて紐でしばり、胴体部分を作る、という方法を採りました。
 その結果、今までの着物展ではできなかった帯結びも展示することができました。
(でも私が不器用なのと今回は準備段階の時間切れで、3種類の帯結びしか披露できませんでした。)
 ぐるぐる巻きタオルの胴体ですが、やっぱり人間の体とちがって寸胴なので、着物や帯が滑り落ちて、着付けの段階で悪戦苦闘しました。次回の着物展では改善策を考えなくては・・・
 着付けができず、ただ十字架に羽織らせただけの着物のほうが多いです。
 また帯も全て結ぶことはできなかったので、図書館のコート掛け用の大きいハンガーにかけて、展示しました。
 
 今回展示した着物は留袖や振袖、浴衣など8点。帯は10点。履物は6点。
 さらに会場では着物についてのビデオ上映、また文献の閲覧コーナーも設置しました。
 着物に合わせて履き物も展示しました。

 開催中はラジオやテレビ局の取材も受けました。
 入展者総数は107人と少なかったのですが、今回は期間も短く、気候条件もよくなかったので、それを考えると、多いほうだったかもしれません。
 また来てくださった方々は外が寒いので、かえってじっくり着物やビデオを見たり、文献を読んだりして、長時間会場で楽しむ方が多かったです。
「入場無料で身近に着物が見られるなんて、うれしい。」
「下駄を自分で作って履いてみたい。」
「ビデオで見ると着物の着付けは簡単そうだけど、実際には難しいでしょうね。」
といった声を聞くことができました。

 今回は反省点の多い着物展でしたが、次回またがんばります。今度は気候のいいときに開催しようと思っています。
 本当は去年の秋に予定していたのが、図書館側の都合で今年になってしまい、会場の都合がついたら、すぐ開催するようお達しが来たので、こんな寒い時期の開催になってしまいました。
 でも次回は来年の春か秋に行いたいと思っています。

 最後になりましたが、着物展で展示された着物や帯、履物などを寄贈してくださった日本人の皆様に心より感謝申し上げます。
 だんだん着物や帯の種類も増えてきて、着物展そのものの質はずっとよくなっています。今回十字架ハンガーが悪天候のため、たくさんそろえることができず、涙を飲んで次回の展示に出番を回した着物も少しあります。
 着物展の実施は全て思い出のある大切な着物を寄贈してくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございます。これからも末永く大切にベラルーシで展示させて頂きます。
by ベラルーシのT
Date:2006/02/03(Fri) 08:19 No.769

No.770,771 投稿なし

 Title:チロ基金の活動報告・第6回地球環境世界児童画コンテスト参加者への郵送料負担
 2005年度で第6回目の開催となったJQA(日本品質保証機構)主催の地球環境世界児童画コンテストに、ベラルーシからチロ基金からの援助によって89人の子ども達の作品が参加しました。
 チロ基金はベラルーシの子ども達が日本で行われるコンテストに参加できるよう、作品の日本への郵送費を負担しています。
 JQA地球環境世界児童画コンテストについて、これまでの活動報告についてはこちらをご覧ください。
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/jqa.html

 またこのコンテストの公式サイトで、入賞作品などを見ることができます。「ベラルーシ」
で検索してみてください。
http://www.childrens-drawing.com/

 今回は2名の作品が入賞しました。上記サイト内でその作品をぜひご覧ください。
 今年はベラルーシから3名が入賞していますが、そのうちの2名がチロ基金の支援により、参加することができました。15才のアレクサンドルさんとタチヤーナさんの作品です。

 郵送料にかかる費用を工面してくださった多くのご協力者の皆様、本当にありがとうございました。
 協力してくださる方々がいなければ、それぞれの子どもが郵送料を自己負担しなければならず、こんなに多くの子どもたちが参加することはできなかったと思います。
 この場を借りて、ご協力者の皆様にお礼申し上げます。

 さて、残念なお知らせがあります。このコンテストへのベラルーシ児童の参加について、チロ基金は従来どおりの方法で郵送費の負担を行う予定でしたが、事情により、別の方法を採ることになりました。
 第6回までの参加方法とは、チロ基金がベラルーシ国内での募集締切日を設け、日本文化情報センターを窓口として集めた作品をまとめて東京のコンテスト事務局に発送する、という方法です。そして、コンテスト終了後、参加賞などを事務局から一括してセンター宛に郵送してもらい、やはりチロ基金の負担で、センターから各参加者に発送していました。

 ところが、昨年ベラルーシの関税の法律が変わり、一括して多数の参加賞を郵送してもらうとすると受取側が、多額の税金を支払わないといけなくなったのです。
 また作品の海外への発送についても、ベラルーシの文部科学省からの許可が必要となり、外国の基金の援助で、ベラルーシ人の作品を海外に発送することが大変難しくなりました。
 このような状況の変化から、従来どおりの作品の募集と発送、そして参加賞の受け取りをすることは大変困難であると判断しました。

 解決策として、ベラルーシ人参加者が個人で、作品を日本に郵送し、その後領収書を提示してもらえれば、その郵送費をチロ基金から個々に返還する。参加賞は個々の住所宛に日本の事務局から直接発送してもらう、という方法に切り替えることに決定しました。
 
 チロ基金のご協力者の皆様にはよろしくご了承のほどお願いいたします。
 外国の基金がベラルーシの子ども達にコンテスト参加のための機会を与えるため、努力しているのに、それを困難にする法律を作るベラルーシ政府のやり方は、私には理解できないのですが、現行の法律に逆らうことができません。
 上記のように参加児童の保護者に郵送料を「立て替えてもらう」という方法を採るしか、今のところありません。
 後で送料は返ってくるとは言え、まず立て替えることすらできない、という経済状況の家庭もあるでしょうし、また地方の参加者は郵送費をチロ基金から受け取るために、ミンスクまで行かなくてはいけないのか、という問題もあります。

 本当は従来の方法を変えたくはなかったのですが、いたし方ありません。
 今年のコンテスト参加の状況がどうなったか、またご報告しますが、ベラルーシからの参加者数は減ってしまうと思います。
 ただ参加者数がゼロにならない限り、チロ基金としてはベラルーシ児童を支援していきたいと考えています。
by ベラルーシのT
Date:2006/02/18(Sat) 02:30 No.772

No.773 チロ基金>活動の記録>2006年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動第42回へ移動しました(2009/5 saba)

No.774 投稿なし

No.775 チロ基金>活動の記録>チェルノブイリ被災児マリーナさんとウラジーミル君の治療支援活動」第3回へ移動しました(2010/4 saba)

No.776-778投稿なし