2002年10月26日、7月に続きまして、体内に蓄積した放射能を体外に排出する働きをもつ健康食品「ビタペクト2」を汚染地域であるゴメリ州フラコビッチ村の幼稚園児(32人)に無料で支給しました。
前回は25人分、25個を支給したのですが、おひさま幼稚園の園長先生の話によると、最近、近所(ゴメリ州ブラーギン地区)の人口が減少しており、特に若い世代が減って子どもの数が減り、学校や幼稚園の統廃合が進んできているそうです。
フラコビッチ村は周辺の村と比べると、大きいほうの村で、幼稚園も学校もあります。9月、新学期が始まってみると、幼稚園の統廃合の結果、園児の数が増えたそうです。
チロ基金から35個のビタペクト2を購入し、26日車で幼稚園へ運びました。1個が約3ドルで、日本円に直すと約400円です。フラコビッチ村には鉄道なども通っていないので、このような救援物資を運ぶのが、車ぐらいしか可能性がなく、ガソリン代など経費もかかるし、片道7時間ほどかかって、大変です。チロ基金からビタペクト2購入費や搬送費を負担しましたが、全部で2万5千円かかりました。この金額は全て、昨年度と今年度上半期にチロ基金が参加したバザーの売上げから、捻出したものです。バザーでお買い上げくださった皆様、そしてバザースタッフの皆様、本当にありがとうございます!
ビタペクト2は1個を1ヶ月かけて飲みますが、7月に支給した分は、9月中に32人の園児にすでに飲んでもらいました。1ヶ月飲むと2ヶ月は飲まなくてもいいそうですが、秋は体内に蓄積される放射能量が増加するため、10月をお休みの1ヶ月にして、11月からまた飲んでもらおうと、10月末に第2回の支給を行うことを決めていました。次回の支給の時期はまだ確定していませんが、サイクルで考えると2月頃を考えています。 ところで、ビタペクト2の味について・・・。掲示板に「ビタペクト2はとても苦い」「まずいので、子ども達は決死の覚悟で飲んでいる」「喉に引っかかる感じ」という書き込みが以前されていました。(掲示板過去ログ 2002年8月6日付(No.7、8月7日付(No.9))
7月の支給第1回のときは、味のことは何にも考えず、買って渡しただけの私でしたが、このような書き込みを後で読んで、自分も試飲しておけばよかった、と思いました。
しかし、おひさま幼稚園の園長先生にこのことを話すと、
「子ども達は喜んで飲んでいるけど・・・? ジュースに混ぜているからかしら。」
という話だったので、どうなっているんだろう? と思っていました。
そこで、今回の支給第2回のため購入したビタペクト2のうち、1個を開けて一人が飲む1回分の量(ティースプーン1杯のビタペクト2をコップ1杯の水に混ぜる)を作ってみました。(だから、今回支給した35個のうち、1個はティースプーン1杯分だけ量が減っているんです。すみません!(>_<)))
試飲後の感想は・・・「全然苦くない!」が第1の感想です。本当に全く苦くありません。第2の感想は「かといって、すごくおいしいわけでもない。水よりフルーツジュースに混ぜるほうがいいかも。」第3の感想は「きれいに溶けない・・・。時間が経つとコップの底に沈殿する。確かに喉に粉が引っかかるような感触がある・・・。かき混ぜながら飲まないといけない。」・・・でした。でもまあ、飲めないほどまずくて苦いものでもなかったので、安心しました。
今後とも予算が組める限り、ビタペクト2の無料支給運動を続けていきたいと考えています。
おひさま幼稚園の園長先生は、ビタペクト2入りのジュースを子ども達に出すときに、「これはとても体によい飲み物です。これを飲むと放射能が体の外へ出て行くのよ。」とわざわざ説明しているそうです。園児なので科学的な難しいことは分からないとは思いますが、日常生活でごく自然に「放射能」という言葉をしょっちゅう使っているんだろうな・・・と改めて驚きました。
やはり、尋常の世界の中で暮らしていない、と思いましたが、いつ何時(ベラルーシから離れた日本に住んでいても)こういう世界に自分の周囲が変わってしまうかも分からない可能性があることを考えてしまいました。
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