今までに寄せられた、旅行に関するお問い合わせのなかで、ベラルーシ滞在中に関する内容をまとめました。旅行に行かれる方は参考になさってください。体験をお寄せ下さった方の情報も一部掲載しています。ありがとうございました。
Q1)英語は通じますか?
そのへんを歩いている人をつかまえて、英語で話しかけても、通じない確率の方が高いと思ってください。また、町のなかでも、通りの表記などはほとんどベラルーシ語だけで、英語表記はされていません。駅も英語の表示はありません。空港はさすがにありますが・・・。
Q2)治安が悪いと聞いたのですが、本当のところはどうなんでしょう?
危ないところへは行かない、夜一人歩きをしない、などの常識は守りましょう。
>>こちらをどうぞ。
Q3)ベラルーシでは銃所持の規制はありますか?
ベラルーシでは銃の所持は猟銃以外、禁止されています。アメリカのようにピストルを持ってそのへんを歩いている人はいないので、安心してください。もちろん特殊な人(警官やマフィアなど)は持っていますが、それに撃たれる、ということは、まあ、ないでしょう。
Q4)気温はどのような感じなのでしょう?
Belarus
in your pocket で各地の気温を調べることが出来ます。夜は大陸性気候のため、気温がぐんと下がります。冬の室内は暖房があるので暖かいです。18度ぐらいで暖かいと言ってもTシャツ一枚でいられるほど暖かいわけではありませんので注意。冬は11月には雪が降りますので、マフラー、手袋、帽子、雪の中でも歩ける靴は必要です。夏は8月でも時間帯によっては秋のように肌寒く感じる場合があります。冷え性の方は暖かい上着を用意しましょう。とにかく、衣類で体温調節できるように工夫してください。
それから、風邪に気を付けましょう。これは寒いから、というより、この体温調節ができないのと、空気が乾燥しているのとで、ベラルーシに来た直後にかかる人が多いです。(北海道の人でも風邪をひく人はひく。)
Q5)市内交通(バスやトラム等)の乗り方は?
ミンスクの市内交通については、モスクワと同じです。新聞などを売っている町なかのキオスクで、切符を買ってください。回数券のような割引はなく、1枚だけ買ってもいいし、必要なだけまとめて買ってもかまいません。切符は乗車時にバス等の中にある、穴開けパンチのようなもので、穴を開けてください。車内でも買えますが、料金は割高になりますし、お釣のないよ うに、また停車中に運転手さんに払わないといけませんので、前もって買っておいたほうがいいでしょう。地下鉄はジェトン(プラスチック製のコイン)を駅構内で買ってください。ただジェトンは1人、1回につき2枚しか買えないので、注意してください。
Q6)外貨引き出しはどのようにしたらいいのでしょう?
T自身、外貨の引き出しなどしたことがないので、あまりお役に立てないのですが・・・。外貨を引き出せる銀行は ちょっと知りません。制度としてはあるのですが、7%の手数料や税金を取られてしまいます。金額に依ってはすごく損になると思います。
尚、いわゆるキャッシュカードを使っての現金を引き出すことはできます。大きなホテルには自動支払機がついています。(しかし故障しているときもあるので注意。)
>>お金事情へ
Q7)ロシアルーブルをベラルーシに持ち込んだ場合、両替はできますか?
ロシア・ルーブルからベラルーシ・ルーブルへの両替は簡単にできます。どちらも、出国時の持ち出し額が制限されているので、出国時までに使い切るようにするのが無難です。
>>お金事情へ
Q8)滞在中、パスポートは常に所持しなければならないのですか?
ホテル滞在の場合、ロシアもベラルーシもホテルのフロントにパスポートを預けます。(但し、パスポートは返してもらえる場合もあるようです)パスポートと引き換えに「ホテルカード」というものをフロントでもらい、 それをパスポート代わりにしていたと思います。パスポートはホテルのフロントでチェックアウトまで、保管されます。ホテルカードを持ち歩くようにしてください。
モスクワはチェチェン人武装勢力によるテロ防止のため、異様に路上での職務質問が多いです。ベラルーシはそこまで厳しくないので、安心して街の中を歩いてください。でも、やはり駅のプラットホームには警官がいて、外国人を見つければチェックしていますので、ご注意を!!!
Q9)炭酸ガスの入っていないミネラル・ウォーターはどこで売られていますか?
>>ミネラル・ウォーター事情をどうぞ。
Q10)レストランで食事する場合、どのくらいかかるのでしょう?
レストランによりけりです。高級なところだと、正装していかないと門前払いにあいます。こういうところでは値段が高く、1食30ドル以上かかると思います。(行ったことがないので、よく知りません・・・)
そこまで格式張ったところに行かなくても、普通のレストランでしたら10ー20ドルぐらいで夕食が食べられます。ホテルの中にあるレストランもこれぐらいの値段です。もっと安くあげようと思えば、レストランではなくカフェやカフェテリヤに行くことをお勧めします。
Q11)ホテルやレストラン情報を教えてください。
ホテル事情については、日本とまるで異なります。
いろんな方のご感想や体験談がいつも当てはまらない、行ってみなければわからない、ということがよくあります。これは、ホテルの中でも内装のきれいな部屋とそうでない部屋があるようです。ですので、人によってホテルの印象が異なるようです。ベラルーシの部屋では一般的な情報にとどめています。この点をよくご理解のうえ>>ホテル情報をご覧下さい。
レストラン事情についても行ってみなければわからないことのほうが多いです。あくまでもご自分の舌でお確かめ下さい(^。^)
Q12)日本食は手に入りますか?
売られているのはお米、醤油、豆腐です。でも、もちろん日本製ではありません。お米は1キロが50円ぐらいです。ベラルーシ人が普段利用する普通の食料品店で売られています。醤油はドイツ製で250ml入りのが600円ぐらい、ポーランド製のもので600ml入りのが400円ぐらいです。これは輸入食料品をたくさん扱っているスーパーマーケットで売られています。豆腐は専門店がミンスクに一軒だけあります。味噌は手に入りません。わさびは売られていますが、あまり、辛くありません。緑茶は売られていますが、中国茶のような味です。日本料理レストランはありません。中華料理レストランはたくさんありますが、場所によっては、あまりおいしくないようです。
Q13)オペラやバレエが見たいのですが・・
ベラルーシのオペラやバレエなどは、レベルも高く、ご覧になることをぜひお勧めします。チケットの値段も安いです。数百円ぐらい。ただ、バレエは当日券はまず手に入らないと思っておいてください。ところで夏場、7月、8月はオペラやバレエは海外公演のため、ベラルーシ国内で上演されませんので、注意してください。それから、ベラルーシの民族舞踊が見たい、という方もいますが、毎日公演があるわけではありません。でも、もし、機会がありましたら、ぜひ! すばらしいです!
Q14)一般的な商店、官公庁、銀行などの営業時間やお休みの日は?
まず商店について。商店の種類によります。
【食料品店】
午前9時から午後9時まで。ただし、1時間の昼休みがある場合があります。それが何時から何時までかは店によって異なります。多いのは「午後2時から3時まで」と「午後3時から4時まで」の2パターン。食料品店は日曜日も営業していますが、午後6時まで、といった具合に営業時間が短縮されている場合が多いので注意。祝祭日も営業しているところがほとんどですが、日曜日のように短縮営業になっていることが多いです。
それから月に1回「衛生チェックのため」閉店になります。商店の入り口のところに「当店は毎月最終水曜日が衛生の日」などと表示がしてあります。営業はしていなくても、パンと牛乳だけは必ず店頭販売されているのが、さすがベラルーシ。
【食料品店以外の商店】
午前9時あるいは10時から午後7時ぐらいまで営業。昼休みはあるところとないところがあります。日曜が定休のところがほとんどです。また土曜日は午後5時まで、あるいは6時まで、と短縮営業になる場合もあります。祝祭日は休みです。ここでもやはり「棚卸しの日」が月に1回設けられていることが多く、この日は平日でも完全に閉まっています。
【百貨店】
午前9時あるいは10時から午後8時あるいは9時まで。百貨店によります。昼休みはなし。日曜も営業していますが、短縮営業になっています。土曜日が短縮営業になっている場合もあります。また日曜日は開店時間が午前11時から、という百貨店もあります。祝祭日も営業している場合が多いですが、短縮営業になっている場合がほとんどです。百貨店全体が「棚卸しの日」で閉店になる場合は少ないのですが、百貨店は開いていても、一部の売り場が棚卸しや展示の模様替えのため、営業していないときがあります。
【スーパーマーケット】
最近24時間営業のスーパーマーケットが増えてきました。しかし、「24時間営業」を謳い文句にしておきながら、実際には休憩時間と称してときどき閉まってしまうスーパーもあります。我が家から一番近いスーパーは24時間営業の看板を上げておきながら、午前9時から10時までは掃除と売上金のチェックのため閉まっています。
【官公庁】
一般的には午前10時から午後5時まで。土・日・祝祭日は休み。昼休みがあるところもあります。「午後1時から2時まで」「午後2時から3時まで」の 2パターンが多いです。
【銀行】
一般的には午前10時から午後7時まで。日・祝祭日は休み。昼休みがあるところもあります。「午後1時から2時まで」「午後2時から3時まで」の2パターンが多いです。1時間の昼休みの有無にかかわらず、細かい休憩時間(経理チェックの時間)を設けているところがほとんど。15分から20分ほどですが、その間、銀行は開いていても窓口の一部が閉まってしまいます。銀行によりますが、こういう短い休憩時間が1日に3、4回あります。休憩時間についてはそれぞれの窓口に表示してありますが、それ以外にも突然の休憩が始まったりすることがあるので、びっくりしないように。
ベラルーシでは商店や百貨店の一部の売り場、銀行が予告もなく閉まっていることがよくあります。「メンテナンスのため」「売上金集計のため」「棚卸しの日」・・・あるいは説明もなく、閉まっていることもあります。一日中閉まっているときもあれば「何時から何時まで」「15分間休憩」という手書きのお知らせがドアに貼っている場合もあります。しかし、このお知らせどおり、再び開店するかどうかは不明なので注意。臨機応変に対処しましょう。
Q15)ベラルーシの祝祭日は?
1月1日 お正月 注1
1月7日 スラブ正教クリスマス
3月8日 国際婦人デー
5月1日 メーデー
5月9日 戦勝記念日
7月3日 解放記念日
11月7日 革命記念日
12月25日 カトリック・クリスマス
注1:カレンダーでは1月1日だけが祝祭日になっていますが、実際には1月2日も休日扱いになることが多いです。
注2:上記のほか、移動祭日として、スラブ正教の復活祭とカトリック正教の復活祭が 3−4月にあります。(どちらにせよ、日曜日に重なりますが。)さらにスラブ正教の復活祭から2週間後の火曜日がラードニッツァ(墓参の日)に当り、休日となります。
注3:上記の祝祭日の前日、(12月31日、1月6日、3月7日、4月30日、 5月8日、7月2日、11月6日、12月24日)は商店などが短縮営業になったり、
午前中のみの営業になることがあります。
注4:上記のほか、大統領令によって、休日や振替休日が定められるときがあります。例えばある祝祭日が木曜日に当っている場合、翌日の金曜日も休日となることが
あり、木、金、土、日の4連休となります。休日となった金曜日は次の土曜日に振り替えられ、土曜日休みの職場でも出勤し、金曜日の就業時間に沿って働かないといけません。(ベラルーシでは普通、週休二日制。)この日は交通機関も土曜ダイヤではなく、平日ダイヤで運行されます。
この大統領令が出るのが、祝祭日の直前になることが多く(3日前ぐらいにはっきりする)ベラルーシの職場がよく混乱するのですが、突然ふってわいた連休のため、
お店が閉まっていたりしても驚かないでください。
Q16)国際郵便について
インフレがひどいため、料金はしょっちゅう変更になります。2001年10月の時点で日本宛てエアメール(封筒)の料金は20グラムまでが459ベラルーシ・ルーブルです。日本円に換算して40円ぐらいです。 はがきも送れますし、そのほうが安いのですが、封筒と違ってはがきの場合、届くのに時間がかかったり行方不明になる場合があるのと、届いたころにはボロボロになっている場合が多いのであまりお勧めしません。せっかくきれいな絵はがきを買ったのなら、封筒に入れて送るほうがいいです。40円ぐらいなら封筒でも安いものですし。郵便局に行くと切手の貼ってある封筒が売られていて、切手代プラス封筒代の値段が表示されています。右下の欄に宛名、左上に差出人の住所・氏名を書くことになっています。郵便番号を記入する欄もありますが、日本宛ての場合、宛名の1番下に 「JAPAN」とさえ書いておけば、郵便番号をどこに書いても、住所・氏名を日本語で書いても大丈夫です。