以下の文章は「私達のウルチエ」紙に掲載された日本文化情報センターの記事です。
(文:ビクトル・ボンダレンコ 翻訳:辰巳雅子)
「ウルチエ区に日本の部屋」
1999年9月29日付
読者の皆さんの中で日本へ行きたいと思っている人はいませんか?
もちろんそんなことを夢見ている人は多いでしょう。日本は私達ベラルーシ人にとってまだはっきりした輪郭を取っていない国です。ただ遠くにあって、輝いていて、手の届かない国のように思われます。読者のみなさんがいつか日本に行くこともあるかもしれませんが、今はとにかくこんなニュースを聞いて喜ぶことにしましょう。わざわざ出かけなくても日出づる国の文化に少しでも触れることができるようになったのです。もちろん日本の姿、全てを見るわけにはいきませんが・・・・・。ウルチエ区ルシャノバ通り48番にある第5児童図書館に日本文化情報センターが設立されました。その代表で設立のために尽力した人々の一人、辰巳雅子さんが以下のように話してくれました。
「このセンターはベラルーシの人々が日本の文化についてより深く広く知ってもらうために設立されました。ここでは日本に関する文献が読めるだけではなく、伝統工芸品の展示を見ることもできます。その他、日本についての質問を受け付けたり、音楽を聴いたり、翻訳などのサービスも行っています。センターが設立される契機となったのはチロ基金の創立者である碓井博男さんのおかげです。チロ基金はまずベラルーシで日本語を勉強しているベラルーシ人のため、そして日本の文化や慣習を深く知ってもらうために創立されました。さらに両国の友好関係を深めるための活動も行っています。ところで、センターは9の並ぶ99年9月9日にオープンしました。
9月9日は菊の節句なのですが、今年は特に9が並ぶので縁起が良いとしてこの日にオープンすることにしました。開所式には在ベラルーシ日本臨時代理大使夫妻も来られました。
この場をお借りして大使がセンターへのご理解とご協力を申し出て下さったことに感謝いたします。
将来の計画としては、まず、子供のための絵本を日本語からロシア語に訳したいと考えています。日本の文化、日本語に興味のある方はぜひセンターにお越しください」
記者から一言付け加えますと・・・このセンターに一歩入った瞬間、遠い不思議の国に触れたような感覚がありました。ぜひ、この日本文化情報センターに行ってみて下さい。
時間の無駄だったとは決して皆さんも思わないでしょう。
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