黄色の着物の女の子は娘おつうに変身したツルです。手に持っているのは織った布です。 それを左手前の悪徳商人ごんざが買いにきたところです。 ごんざはちゃんとお金を払うのですが、短刀を振り回し 「3日以内に同じ布を作れ! 作らないとお前の父(よひょう)の命はないぞ!」 と脅して帰っていきます。(商人兼おさむらい) 仕方なくおつうは「織るところはけっして覗かないでください。」と言ってはた織り部屋(舞台奥)にこもってしまいます。
ちなみに女の子たちの髪に刺さっているのは、毛糸編み用の編み棒です。かんざしの代わりだそうです。
by 日本文化情報センター代表 辰巳雅子
Date:2003/04/10
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