ミンスク第107番幼稚園「つるのおんがえし」
上演のレポート(1)
これが民話の初めのシーン。わなにかかったツル(左)を「よひょう」というお百姓(右)が助ける場面です。 「よひょう」ということは木下順二の夕鶴が参考になっているらしいです。とはいうものの、元はロシア語に訳された日本民話集を下地にしてこの劇を作ったようです。
しかし、それにしてもこの顔の白塗り・・・。タチヤ―ナさんは
「日本の演劇では、全員顔を真っ白に塗るものでしょ?」
と言いながら、開演前必死で白の絵の具を俳優君たちに塗っていました。しかし、 「あ〜でも女の子は塗らないほうがきれいだわねえ〜。」 と言って白塗りはやめ、 「とにかく目だけは細くつり上げましょう。」 と黒のアイラインを目の横に引いていました。
(ああ、ノーメイクのツル役の子が一番かわいく見えるのは私だけ?)
ちなみに後ろに書いてある「つるのおんがえし」という文字は、私がボールペンでメモ用紙に書いて渡したのを、タチヤ―ナさんが、書道風に書き直したものです。
by 日本文化情報センター代表 辰巳雅子
Date:2003/04/09
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