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折り紙クラブ その1

 日本から遠く離れたベラルーシにも、見事に根づいて花開いている日本文化、
それは折り紙です。

   ここではセンターと協力関係にある、ミンスク市ペルボマイスキー区立子ども会館付属の折り紙クラブをご紹介します。

   このクラブは7年前に、子ども会館の中にあるたくさんのクラブの一つとして作られました。当時の指導員はリュドミーラ先生。リュドミーラ先生は建築が専門で、国立建築大学の教員を務めていました。それが10年ほど前、二人目のお子さんを出産するときに大学の教職員の大掛かりなリストラが重なり、産休に入ると同時に解雇されてしまったのです。

   その後、子育てをしながら再就職の道を探していたのですが、なかなか職が見つからず困っていました。しかし、ある時友人に「折り紙」というものを教えてもらいます。建築が専門だけあって、もともと立体的な思考ができるリュドミーラさんは、独学で折り紙のテクニックをマスター。7年前(1994年)に折り紙クラブの指導員として就職しました。

   しかし当時は一般生活でも物資が不足がちだった経済状況。
 折り紙の材料にする紙を探すのも一苦労で、新聞紙やトイレットペーパーで折り紙を作っていたそうです。
   また折り紙の作り方の解説書もロシア語では、ほとんど出版されておらず、海外へ行く友人に頼んではその国の言語で書かれた折り紙の本を買ってきてもらう、という状況でした。

   しかし、地道な努力が実って、今やリュドミーラ先生はベラルーシのオリガミスト第一人者。クラブで学んだ子どもも、のべ100人近くになり、ベラルーシにおける折り紙文化定着に一役かっています。
   また、今ではリュドミーラ先生の教え子の一人が、アシスタントとして、このクラブの活動を支えています。

   ではまず、その折り紙クラブ内にある展示コーナーをご覧ください。ベラルーシの子どもたちのセンスが表われています。

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