これも粘土人形の一つなのですが、特にベラルーシ南部にある都市モズィリで作られている粘土人形を特別にご紹介します。
他の地域で売られている粘土人形は小さいものが多いのですが、モズィリ人形は高さが20センチぐらいあります。大きいのですが、中は空洞になっているので、結構軽いです。
画像にあるように、素朴でユーモラスで味のあるお人形です。これは「熊と熊使い」という2体のお人形が合体している大きいものです。
とてもたくさんの種類がありますが、ぱっと見てすぐにモズィリ人形だと分かります。
これは伝統芸能をモチーフにしていますが、現代的な感覚のお人形もあります。(例えばお巡りさんとか。本当に現在のベラルーシのお巡りさんに見えて笑えます。)
この素朴なお人形達を眺めていると、昔のベラルーシのほんわかしたムードが伝わってきます。
モズィリ美術工芸工房というところが、この粘土人形を作っているのですが、それだけではなく、陶製の蜀台やビールジョッキなども作っています。
この工房は1956年に創立され、60年代に入ってから粘土人形を本格的に作り始めました。
割れ物なので持って帰るのが大変ですが、お土産物店で見かけたら「ああ、これがあのモズィリ人形なんだな。」と思ってぜひ見てくださいね。