テレビ局ONTの公式サイトの翻訳

 2003年8月21日ONTというテレビ局が公式サイトで発信している内容の日本語訳です。
 http://www.ont.by/index.php?id=1224&id_issue=6

  
「似通った心を持つ日本人とベラルーシ人」

 今日グロドノ市内で「日本文化の日」が開催され、市民が初めて日本の茶道を目にする機会に恵まれました。

 ロシア語に訳すと「茶の動作」という意味の「チャノユ」と呼ばれるその儀式には、我慢強い市民が招待されました。茶の湯は1時間半かけて行われ、何かにつけ細かいことが選ばれています。つまり全ての茶道具、そして動作の一つ一つに意味が込められているのです。
 例えば、約500年もその形を変えていない柄杓は、必ず日本の竹で作られますが、これこそ日本人の伝統への忠実さの表れでしょう。

 茶の湯そのものは、やはり伝統を守ってまず和菓子の味ききから始まることになっています。
 最も重要な道具は棗で、そこから茶碗に1人の客につき茶杓2杯以上にならないよう抹茶を入れます。
 主人が茶の湯の席を全て取り仕切ります。入念に湯を沸かし、茶を点てて客に振舞います。

 当日、希望者にはお茶が振舞われました。茶の湯のベラルーシ人参加者が分かった茶道で一番難しいこととは、待つことです。なぜならお茶は一人一人順番に作られるからです。またそのために使われる茶碗は一つのものを使い回します。

 東洋の茶道に対するベラルーシ人の関心は、ベラルーシ人と日本人の間の、心の共通点にあると「日本文化の日」開催者が説明しました。 
 この点についてグロドノでの「日本文化の日」責任者であるナタリヤ・スビリドさんは、このように評価しました。
「ベラルーシ人と日本人には、自然と結びつく調和性や美を繊細に感じ取るという国民性に共通点があると思います。」

・・・・・・

Tから一言。
 何だか文章を書くときの基本である5W1Hといったものが、ほとんど分からない内容ですね。
 (あ、文句言ってすみません。>ONT  取材していただいてありがとうございます。)(^^;)

 少しだけ注釈をつけます。
「ロシア語に訳すと「茶の動作」という意味の「チャノユ」と呼ばれるその儀式」
とありますが、実際そのようには私は説明しませんでした。茶の湯、というより、茶道と言う言葉から「茶の道」といった翻訳をして、さらに「道って何だ?」と思うであろうベラルーシ人のために「これはつまり、お茶(点てたり飲んだり)の完璧なものを目指すこと」という説明をしました。
 まあ、茶の湯の極意を説明し出すときりがないので、こんな感じの非常に簡単な説明をいつもしています。

「茶の湯は1時間半かけて行われ」
とありますが、実際は約30分かけて日本人3人で、茶の湯を紹介し、さらに30分かけて5人の方がお茶を飲みました。その後散会となり、私はマスコミから順番にインタビューを受けました。

「約500年もその形を変えていない柄杓は」
とありますが、特に私からはこのような具体的な説明はしていません。(棗については少し言いましたが・・・。)

「茶の湯そのものは、やはり伝統を守ってまず和菓子の味ききから始まることになっています。」
とありますが、私は「味きき」とは説明していません。少ししか食べないので、見ていたレポーターからすると「味きき」をしているような印象を受けたのでしょうか?

「茶の湯での最も重要な道具は棗で」
とありますが、特に私からはこのような説明はしていません。
「茶道具の中での主役は茶碗。だから飲んだ後、わざわざ茶碗を拝見する。」
とは説明しましたが・・・。
 棗はどっちかというと準主役のような気がします。

 ちなみにナタリヤ・スビリドさんはグロドノ市立中央図書館で働いている図書館員さんです。

 またサイト内ではカットされていますが、実際の放映では私がインタビューを受けて答えるシーンも挿入されていました。質問はいろいろあったのですが、放映されたのは
「両国民のお茶の飲み方について、どういう点が違うのか?」
という内容のものでした。私の答えは
「違いが多い。例えばベラルーシ人は紅茶をカップになみなみ注いで、楽しくおしゃべりしながらお茶を飲むけど、日本人の茶道は、お茶を茶碗の底の方にちょっとしか作らないし、何でも動作がゆっくりで静かに飲まないといけない。」
といった説明をしました

 というわけで、記事のタイトルは両国民の共通点についてなのに、その内容のほとんどはいかに日本の茶道がベラルーシ人のティータイムと違っているか、が強調されてますね。(^^;)
辰巳雅子
Date:2003/09/07(Sun)
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