昔の生活道具
昔の暮らし・陶器 その1
ベラルーシには湖沼が多く、明るい褐色の粘土がたくさん採れます。そのため陶器が生活必需品として発達しました。ベラルーシ陶器の特徴は素朴さ。そして実用的なこと。さて、この画像に写っている陶器は何に使うものでしょう?
正解は・・・右の物は、陶器のフライパン。柄は木製の棒ですが、普段は取り外しておき、それをフライパンの側面についている筒型の穴にはめ込んで、火から下ろします。
左に写っているのはバター入れです。二重になっており、内側の部分の側面に小さい穴がいくつか空いているのが、見えるでしょうか?
これは何のためかと言うと、ベラルーシではバターを作るときに塩を混ぜません。商店で売られているのも全て無塩バターです。そのため、腐敗するのが早く、それを防ぐためにこんなバター入れを考え出しました。バターの固まりを内側の入れ物に入れ、そして外側の部分に塩水を注ぎます。穴が空いているのでバターが塩水の中に浸かるようになります。これでバターの腐敗が防げる、とこういうわけなのです。
(2000/12 by T)
(協力:ドゥドゥートゥキ技術博物館)
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