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昔の生活道具

昔の生活道具

  ベラルーシ各地の民家から、実際に使われていた生活道具を集めた展示です。昔の人々の暮らしが偲ばれます。(協力:ミンスク青少年会館)

左から順に説明すると・・・

  まず、脱ぎ捨てたカツラ(^^;)のようなものがくっついている物がありますね。この髪の毛のようなものは亜麻で、これを布に加工する過程で、車輪型の糸つむぎ器で糸にするのですが、その時糸紡ぎ器の向かいにこの木製の台を置いて亜麻をひっかけ、少しずつ紡げるようにするものです。

  その次のT字型の棒が入れてある細長い樽はバター作り器です。樽の中に牛乳を入れ、T字型の棒で気長に攪拌するとバターができます。

  その足元にある白っぽい四角い木槌のようなものは、昔の洗濯機。(^^;)衣類をこれで叩いて洗濯していました。こういう洗濯方法は世界中にありますが、ベラルーシのこの洗濯棒・・・かなり重くて力がいりそうですね。

  その横のギザギザのついている長い板、これ、何だと思います?正解は「昔のアイロン」。どうやって使うかというと、まず生乾きの衣類を丸太に巻き付けます。「アイロン」はギザギザがついてる面の裏側に取っ手がついていて、握れるようになっています。それを持って衣類が巻き付いた丸太と直角に交差するように、アイロンを重ね、後は前後にゴリゴリこすります。すると、あら不思議。衣類にきれいにアイロンがかかるのです。(というベラルーシ人の説明でした。一度現場を目撃したい。)

  さて、その次の大きいしゃもじのようなものは、ペチカ(暖炉のこと)用のしゃもじです。昔の人々はペチカで暖を取り、また食事の煮炊きにも使っていました。暖炉と言っても、ペチカはかなり大きく、その上に寝られるような段がついています。薪が燃えている部分も奥の方にあり、料理を暖める場合、その出し入れが素手では難しいので、それを蓋つきの陶器の壷に入れ、このしゃもじの上にのせて、ペチカの内部に差し込んでいました。暖まったら、今度は鉄製の輪のついた棒で、壷のくびれたところを輪で引っかけ、取り出していました。

  ペチカはベラルーシだけではなく、ロシアやウクライナ、ポーランドなどでも見られます。田舎には現役のペチカもたくさんありますよ。

  しゃもじの足元にあるのは、壷です。これは料理用ではなく、水を入れて置くものでした。

  最後の恐竜君は・・・実はこの生活道具の展示とは関係ないぬいぐるみです。(^^;)でもこれは亜麻製です。亜麻の布から作った現代創作人形です。(子どもの作品)伝統と現代の感覚がマッチしてなかなかおもしろい作品だったので、ついでに撮影しました。

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