スハリキ

 スハリキは料理ではないのですが、ドラニキ、バレニキ、スィルニキ、グレンキ・・・をご紹介しましたので、ついでにスハリキもご紹介します。

 「乾き物」と言う意味ですが、乾物・・・と言うより乾パンです。

作り方はとても簡単。
 パン(黒パンや白パン)を適当な大きさにスライスして、乾かす。
 以上です。(^^;)

 要するにパンの保存法の一つですね。
 乾かし方は、
1)切ったパンを並べて、空気にさらしておく。(ベラルーシは空気が乾燥しているので、1日でスハリキができます。)
2)天火に並べて暖めて水分を飛ばす。(数分で乾燥します。) 
3)冬場は暖房がきいているので、ざるなど底に穴のあいた容器にパンを並べ、暖房器具の上に置いておく。(数時間で乾きます。)

・・・といった方法でベラルーシ人は、スハリキを作っています。 

 日本で作る場合、パン同士が重ならないように注意。カビが生えてしまいます。乾いた後、小さく切るのは難しいので注意。

スハリキは普通、お客さんには出しません。 
 保存食の一つなのでベラルーシ人は、スープに入れたりしてやわらかくして食べます。ティータイムに白パンスハリキを紅茶にひたしながら食べる人もいます。

 うっかり黒パンを切らしたとき、S夫は「じゃ、スハリキでいいや。」と代わりに食べています。

 我が家ではわざと黒パンを細長く切っておいて乾かし、その後油で軽く揚げて、ラスクにし、砂糖をつけて食べたりしています。(おいしいけどカロリーが高くてたくさん食べられない・・・。)

 これだと酸っぱい黒パンが甘くおいしく食べられるのですが、こんなことをしているベラルーシ人はいない、とS夫は言っています。 

 あと、白パンのスハリキの場合、水か牛乳に浸して柔らかくし、ハンバーグのタネに混ぜるということをベラルーシ人はよくしています。

 それから、最近ベラルーシでもパン粉が売られるようになりましたが、日本のパン粉とちがって、細かいのでてんぷら向きではありません。

それで、我が家でてんぷらを作るときは、白パンスハリキをおろし金ですって、パン粉を作っています。

スハリキは出来合いのものも店で売られています。これが好きでぼりぼりずっとかじっているベラルーシ人もいます。

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