鯉のマヨネーズ焼き
ベラルーシには海がありません。そのため純ベラルーシ魚料理といえば、淡水魚が主です。 海水魚も店で売られていますが、全て冷凍です。あるいは缶詰などに加工されて、売られています。 当然ですが、日本で食べるほど海水魚はおいしくありません。 逆にベラルーシで新鮮な魚といえば、地元でとれる淡水魚です。 大きい市場や専門店ではいけすが置かれ、魚が泳ぎまわっています。またベラルーシではよく生きたザリガニが売られています。(これはゆでてビールのつまみにする。) 人気のある川カマスは、主に自分で釣ってくる魚でめったと店で売られていません。 さて、ベラルーシで店でもよく見かけ、また釣りの対象としても人気なのが鯉です。ベラルーシでとれる淡水魚の中で一番よく料理に使われます。 鯉料理にもいろいろあるのですが、その中でもマヨネーズ焼きという料理をご紹介しましょう。 (画像はまな板の上の鯉)
材料
鯉(お頭付き)1匹 (約1キログラム) にんにく 1片ではなく、丸ごと「1個」 こしょう 少々 マヨネーズ 250グラム
(1) 鯉の腹わたとエラを取り除く。 (2) にんにくの皮をむき、全部つぶす。(またはみじん切りにする。) (3) にんにくとこしょう、マヨネーズをよく混ぜる。 (4) 鯉の内側と外側に(3)をまんべんなく塗る。それから冷蔵庫で1時間ほど寝かす。 (5) 180度の天火で約20分焼く。焼き色がついたらできあがり。 画像は完成した鯉のマヨネーズ姿焼きです。(写した後でお皿の上下を間違えていることに気がつきました。でも鯉が大きくて、方向転換ができませんでした。) 天板にたまった水分は全部すくって鯉の上にかけろ、と作り方を教えてくれたベラルーシ人に言われたのでそうしました。 さて、たくさんのにんにくとマヨネーズのおかげで、淡水魚にありがちな独特の臭いが消され、とても食べやすい味になります。 淡水魚って骨が多くて食べるのが大変。でもこんな姿焼きを、ちょっとしたおもてなし料理として作ってみんなで取り分けて食べるんですね〜ベラルーシ人は。多い骨をのんびり取りながらおしゃべりしながらゆっくり食べる、というのがベラルーシ・スタイルのようです。
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