グレンキ
ベラルーシ料理をいろいろご紹介していますが、あまりにも純ベラルーシにこだわると、なかなか紹介できる料理が少ないことに気がつきました。ベラルーシも、いろんな国の食文化の影響を受けているものですから・・・。
というわけで、これからはあまり、純ベラめしにこだわらず、ベラルーシの一般家庭でよく作られているお料理をちょっとずつご紹介しますね。
グレンキ
ベラルーシ料理といえば、ドラニキ、バレニキ、スィルニキ・・・をご紹介しましたので、お次は「グレンキ」をご紹介します。「温め物」と言う意味です。
ところで研究社の露和辞典で「グレンキ」と引くと、クルトン(スープに入れるバターで揚げたパン)・・・とあります。クルトンって、あのポタージュに浮いている・・・四角いあれですよね。
しかし、実際のグレンキはクルトンとは似ても似つかぬ姿です。これだけで一品料理(というよりおやつですね。)になります。一言で言えば、スラブ風フレンチトーストです。(スラビャン・トースト?)
グレンキの作り方
材料
パン 適宜 (買ってきたばかりの柔らかいパンより、少し乾いて固くなったパンで作るほうがおいしいです。)
牛乳 1カップ
砂糖 大さじ1
卵 1個
チーズ 適宜(とろけるタイプ。市販のものでピザ用に細かくなっているチーズがあればそれでもOK.)
バター大さじ2杯、あるいは植物油大さじ2杯
(1)牛乳と砂糖と卵をよく混ぜます。
(2)パンを平たく切って(1)の中に浸します。(ひっくり返して両面とも浸すほうがいいです。あと、あまり長い間浸していると柔らかくなりすぎて、形が崩れるので注意。)
(3)チーズはおろし金で荒く下ろしておきます。
(4)フライパンにバターか植物油を引き、温めます。(ベラルーシ人は普通バターで作りますが、焦げ付きやすいので、植物油でかりっと焼いてもOK。このほうが日本人向けの味です。バターの風味を楽しみたい人は、植物油大さじ1で半分焼いた後、バター大さじ1杯を加えてみてください。これなら焦げ付きません。)
(5)フライパンに(2)のパンを並べ、中火で焼きます。
(6)パンの片面が焼き上がったら、ひっくり返し、パンの上に(3)のチーズを広げるようにのせます。フライパンに蓋をします。
(7)パンの両面とも焼き上がり、チーズがとけたらできあがり。そのまま熱いうちにお召し上がりください。
注意。できたグレンキをお皿に盛るとき、上下に重ねないでください。チーズがくっついて食べにくくなります。
画像はフライパンで焼いているときの様子です。でも、これはあまりいい見本ではありませんね〜。(作ったのはTです)
後で、もうちょっとパンの間の間隔をあければよかった・・・チーズももっとパンの端っこまでのせればよかった、と思いました。
ベラルーシ人はチーズをパンからあふれそうなほどのせます。けっこうボリュームたっぷりで、お腹がいっぱいになります。
ほのかに甘い味で一応おやつなのですが、ベラルーシではグレンキといっしょに家族揃ってよく紅茶を飲みます。お客様が来たときのティータイムに出すこともあります。
材料は日本で手に入るものばかりだし、少し古くなったパンが再びおいしく食べられます。一度作ってみてくださいね!
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