◆チェルノブイリ原子力発電所事故◆
・2002年
・2001年
・2000年
(2000/04/25 by T)
明日は4月26日で、チェルノブイリ原発事故発生から今年で14年めを迎えます。
ベラルーシ(特に南東部のゴメリ州)には事故のとき放出されてしまった放射能物質の70%が降ってしまい、最大の被害を出していることで、「有名」になり、外国から援助がきていますが、「有名」になれなかったばかりに、援助を受けていない汚染地域がミンスク州やブレスト州、ロシア、ウクライナにもあります。・・・。
私自身はずっとミンスクに住んでいて、汚染地域に行ったことはありません。子供を望んでいる間は行かないほうがいいと、言われています。(じゃあ、今でもそこに住み続けている人たちはどうなるの?!)
とにかく、14年が経ちました。日本でも「事故から14年」と報道されるでしょうね。でも10年めの時ほど、大々的には報道しないでしょう。
ベラルーシでは4月26日は国民中が喪に服する日です。明日、また街の大通りに弔旗が掲げられます。
でも、被害にあった人たちにとっては4月26日だけが、喪に服する日ではなく、それぞれの家族によって違うのです。この文をあなたが読んでいる今、また一人14年も前に起こった事故の犠牲者が増えているかもしれないのですから。
事故が実際起こった日、1986年4月26日当日に亡くなった方は、後に亡くなった方の数と比べれば「非常に」少なかったのです。これが放射能の事故とその他の事故との大きな違いです。
ベラルーシのことを紹介するとき、必ず出てくるチェルノブイリ。・・・と言うと「何だか暗ーい」と思われ、敬遠されてしまうベラルーシ・・・ですが、私から言わせれば、原子力発電所が一つでもある国に住んでいる人は、絶対、関心を持つべきです。ベラルーシの国やチェルノブイリの被害状況ではなく、原子力とは何なのか? 放射能は一体人類にとって何なのか?そして、国家とは??? 全ては誰のために?・・・といったことに関心を持つべきだと思います。(別にみんなで「原発に反対しよう!」と勧めているのではありません。)一生のうちで一回ぐらい(30分でもいいので)関心を持って考えるべきだと思います。 (2000/04/28 by T)
26日、ベラルーシの人々はどのようにチェルノブイリのことを捉えているのだろう? とテレビを見てみました。
ちなみに私の職場(図書館)ではチェルノブイリの話題は全く出ませんでした。実際被害にあっていない人からすれば、普通の日なのかも。ミンスクには関心のない人が多いですよ。やっぱり。同じベラルーシ人なんだけどね。でも、仕方ないことかもしれません。阪神大震災のとき、同じ日本人でも被災地を一歩出れば関心のあった人、なかった人に分かれましたから。
S夫も私がチェルノブイリ救援活動に関わるまで、無関心でした。S夫にすれば85年に障害者になったので、これまでの月日は障害者問題のほうに関心があったのだろうと思います。人間は自分が痛いと思っていることの原因にしか気が回らないようにできているもので・・・。
でも、ミンスクでも追悼集会が行われ、「ベラルーシにはチェルノブイリの問題は存在しない。放射能にさらされた土地は正常だ」と公言したというルカシェンコ大統領も汚染地のブラーギン(この前永江さんが行った所ではありませんか。)を訪問し、住民と直接対話していました。
「みなさん、健康状態はいかがですか?」
ときく大統領の質問に広場に集まっていた住民は3秒ぐらい答えるのを躊躇し、それから「あまり・・・。」「元気です。少し。」
とぼそぼそ答えていたのが印象的でした。
各地の追悼集会では泣き出す人も・・・。正教教会でも鎮魂ミサが行われていました。出席していたベラルーシ軍のトップの人がインタビューを受けて当時のことを
「事故が起こったことはすぐ把握していました。しかし非公式の筋から私は知らされたのです。それはKGBからの報告でした。原発で事故が発生し、 犠牲者も出ている・・・と。」と語っていました。
昨日の夜9時のニュースでは30分以上もチェルノブイリ関連ニュースを流し、その後国際ニュースが始まったな、と思ったらウクライナでのチェルノブイリ事故追悼集会のニュースが始まりました。今年はウクライナと共同でドキュメンタリー番組を制作して放映していました。
ニュースの中でルカシェンコ大統領はブラーギンにある食料品店や学校を視察していましたが、その学校で子供が体育の授業をしていたり、さらには外国からの援助と思われる筋肉トレーニング用の機具(自転車こぎみたいなの。それにボディービルをやっている人が一日に何百回と上げ下げするあれです。名称が分からない。(^^;))が学校に寄付されているのが映り、子供たちの健康維持のために役立っています、という感じで報道していました。
何が筋トレなのか、私には理解不能。健康維持も何もあったものではありません。そんなものを汚染地域でキコキコこいでも、何にもなりません。さっさと非汚染地帯へ移住した方がよっぽどいいのに。ピカピカのトレーニング機具がずらっと並んでいるのを見て、呆然としてしまいました。
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