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軍人の日・・・2月23日

 もうすぐバレンタインデーですねえ。ベラルーシのバレンタインデーについてはこちらをご覧ください。

>>ベラルーシのバレンタイン

 そこに書いているとおり、ベラルーシのバレンタインデーは、「性別関係なく、好きな人に何かをあげましょう。」と言う感じで、日本のように義理チョコも含め、女性から男性へチョコレートをプレゼントする日ではありません。

 しかし、ベラルーシにも男性だけが「プレゼントを女性からもらえる」日があります。それは、バレンタインデーと奇しくも同じ、2月・・・ただし14日ではなく、23日です。
 
 この日は「祖国防衛者とベラルーシ共和国軍の日」で、簡単には「軍人の日」と言われています。これはバレンタインデーとちがって、ソ連時代から続いている記念日です。ただし公休日ではありません。
 ソ連時代、1918年2月23日に、後のソ連軍の前身となる赤軍への志願兵を正式な登録が始まったことを記念し、「ソ連陸海軍記念日」と定められました。
 ベラルーシがソ連から独立してからは、「祖国防衛者とベラルーシ共和国軍の日」になりました。

 祖国防衛者というのは、いわゆる第2次世界大戦に参戦した軍人や兵士のことで、この日はまずこういう人々をお祝いして、花やプレゼントやカードを贈ります。
また遠方に住んでいる場合はおめでとうコールをします。  
 それから、第2次世界大戦参戦者でなくても、職業軍人や退役軍人、また徴兵で一時的に兵士になっている人も、お祝いします。
 この日は軍隊の中では、一応訓練などもない祝日なのですが、実際には大統領が演説したり、各種の記念行事があるため、軍の中はバタバタしているみたいです。

 さて、2月23日はこのように軍一色の、まじめな意味合いの記念日でした。ところが、次第に軍人だけではなく、男性全体をお祝いする日に変わってきました。
まあ、徴兵義務がある国ですから、現軍人だけではなく、元軍人もお祝いしていたら、男性がほぼ全員これに当てはまります。「軍人の日」はつまり「男性の日」にな
るのも、ごく自然ですよね。
 ですから、この日は女性から男性にプレゼントをあげる日になりました。
 (日本のバレンタインデーのように「愛の告白」という意味が込められている、とか「チョコレートをあげる」と決まっているわけではありません。)
 
 さて、そうするうちに、今度は「男性なら、別に大人でなくても子どもでもいいかあ〜。」という風潮が広がり、いまや幼稚園児でも、女の子が男の子に何かプレゼン
トをあげる日に変わってしまいました。
 小学生ぐらいになると、女の子はかわいい鉛筆など文房具をまとめ買いして、同じクラスの男の子に配るようになります。(義理チョコならぬ「義理ピツ」)
 さらに女の子全員でお小遣いを出し合って、文房具やお菓子を男子生徒の数だけ買い、漏れなくあげたりしているそうです。
 でも、ちょっと特別に好きな子には、後でこっそりなプレゼントやカードをあげる女の子もいます。(*^^*)

 別にアンケートを取ったわけではないので、はっきりとは分かりませんが、子どものうちは文房具(ボールペン、鉛筆、ノート、メモ帳など)をあげることが多い、と
いうのがまじめですね。高校生でもそうです。
 もちろん、ちょっとしたおもちゃ(キーホルダーとかね)をあげる場合もあります。

 これが大人になると「オーデコロン」「シェービングクリーム」「ネクタイ」などを、恋人や奥さんにもらったりするようになります。
 デパートも前日の2月22日なんて男性用香水売り場は、女性客で混雑します。(これが3月8日の「国際婦人デー」の前日になると、逆転して女性用香水売り場に男性客が群がるのですが。)

 というわけで、バレンタインデーではないけれど、「女性から男性へ贈り物をする日」は、ソ連時代からずっと存在していた、ということですね。バレンタインデーより、歴史が古いです。
 それからベラルーシにはホワイトデーはありませんが、3月8日の国際婦人デーは「男性から女性へ贈り物をする日」なので、言ってみれば「お返しをする日」です
よね〜。
 2月23日に、女性から思いかけず高価なプレゼントをもらい、あわてて3月8日の彼女へのプレゼントも高めの物を選んだ・・・なんて男性もいますよ。(^m^)
(2003/2/13 by T)

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