ベラルーシの部屋レポート
2005年12月

 Title:CD「月と日」の評論文が公開されています
 CD「月と日」の評論文が、服部倫卓氏が運営するサイト「ベラルーシ津々浦々」内のコーナー「マンスリー・エッセイ」(12月1日付)で公開されています。

サイト「服部倫卓ベラルーシ津々浦々」のトップページはこちらです。
http://www.geocities.jp/hmichitaka/

12月の「マンスリー・エッセイ」
「月と日における普遍と特殊の位相」はこちらです。
http://www.geocities.jp/hmichitaka/essay2005.htm#200512

 服部倫卓氏のことはご存知の方も多いと思います。
 日本で初めてのベラルーシに関する本格的な書籍「不思議の国ベラルーシ」(岩波書店刊)の筆者です。
 ロシア東欧貿易会・ロシア東欧経済研究所のスタッフであり、『ロシア東欧貿易調査月報』の編集長でもある服部氏にCD「月と日」の詳しい評論をいただけることは、私にとっては身に余る光栄です。
 貴重なご意見、ご感想を本当にありがとうございました。皆様、ぜひ12月の「マンスリーエッセイ」をぜひご一読ください。実に興味深い内容です。

 「不思議の国ベラルーシ」以外にも服部氏はベラルーシに関する多くの著作をされています。詳しくはサイト「ベラルーシ津々浦々」のトップページ「業績一覧」をご覧ください。
 以前はベラルーシに関しては、なかなか日本語で詳しく読んで知ることができなかったのですが、これらの著書のおかげで、ベラルーシのことがより深く分かるようになったと思います。
 「ベラルーシの部屋」にはベラルーシに関心のある方が多く入室されていると思いますが、特に経済や政治分野のベラルーシについて詳しくお知りになりたい方がいましたら、服部氏の著作を読まれることをお勧めいたします。
 
 ちなみに「不思議の国ベラルーシ」87ページに、このような記述があります。

「この国では古い建造物が無傷で残っていることは、皆無に近い。ベラルーシ語ロックのある歌の一節にも『俺はここで生まれた。何百の破壊された教会の国に』という文句が出てくる。」

 この歌を歌っているアーティストの氏名は書かれていませんが、実は歌っているのはトーダル君なのです!
 服部氏とトーダル君に、このような接点があったのですよ〜。不思議なご縁ですね。
 本当に服部さん、詳細な評論文をありがとうございました。
by ベラルーシのT
Date:2005/12/02(Fri) 09:53 No.726

 Title:ベラルーシ語音楽ヒットチャートに「村祭」が!
 ベラルーシの音楽サイト上で、ベラルーシ語の曲の人気投票をしています。

http://music.fromby.net/index.php

 その中でCD「月と日」に収録された「村祭」が10月7日に登場して以来、常に上位に入っています!!!
 このサイト内では過去のヒットチャートの結果を見ることができます。
 
http://music.fromby.net/archive/index.html

 2005年10月7日から11月17日までの投票結果、「村祭」は3位をキープしました。すごい!
 さらに11月18日から12月1日までの結果は5位でした。順位は落ちましたが、まだまだがんばりますよ〜 
 この結果はベラルーシ音楽史上に永久に保存されます。

 ちなみに、このヒットチャートで上位に入ると、ベラルーシヒット曲集のCDに収録されます。先日そのシリーズの「ヒット1ダース2005」が発売されましたが、「村祭」はヒットが続いているので2006年度版のヒット曲集CDに収録予定だそうです!
(「ヒット1ダース2005」にはトーダル君が以前、発表したCDに収録されている曲「春の日」(アルバム「愛の汽車」収録曲)と「君の元へ」(アルバム「季節の香り」収録曲)が収録されています。)

 日本の歌がベラルーシ音楽の殿堂入りを果たしましたよ〜
 いや、それ以前に、日本の歌がベラルーシ音楽のヒットチャートに入ったこと自体、前代未聞、史上初でしょう。ここまでベラルーシで受け入れられるとは思ってもいませんでした。うれしいですね〜

 もし、日本人の皆さんもCD「月と日」を聞いて「村祭」を気に入っていただけたら、日本から1票を投じてください。お願いします!

 このサイトは全てベラルーシ語表記ですが、PCによっては文字化けしてしまうかもしれません。  ちなみに私のPCではエンコードを「キリル言語(Windows)」にすると、ちゃんと表示されます。

 うまく表示されたとしても、ベラルーシ語表記だけのサイトなので、私から投票の仕方をご説明します。
 投票の仕方はこの水色の表のうち、まず「WZ-Orkiestra」(WZ-オルキエストラのことです。)という言葉がある行を探し、そのその一番右端にあるチェックボックスの中にチェック印を入れます。
 それから表の右下、表から少し離れたところにある字だけが13文字ほど書かれている長四角をクリックすると投票できます。
 投票がうまくできると、一応ベラルーシ語で「ちゃんと投票できました。」という表示が出てきます。しかし、一度このページを更新しないと投票後のページが表示されません。
 
 ちなみに投票は1日に1台のPCにつき、1票を投じることができます。
 つまり、次の日になると、また1票入れることができます。
(毎日PCを立ち上げるたびに1票入れている私・・・;)

 「村祭」が上位に入ったので、このようなコメント記事がこのサイト内で読めるようになっています。トーダル君が「村祭」について、ベラルーシにもある秋の収穫祭「ダジンキ」を引き合いに出して、日本とベラルーシの文化の共通性について語っています。

http://music.fromby.net/apdt/todar_sviata.html

 ちなみに、このサイトの管理人さんがトーダル君に
「日本からも投票されてる! サイト始まって以来、初めてだよ!」
と語ったそうです。それは・・・私が日本語で投票の説明をしてるから・・・と種明かしをしたら、トーダル君は笑っていました。(^^;)

 投票してくださった皆様、本当にありがとうございます! きっと日本からのご協力も大きく貢献していると思います。ちとオーバーですが、歴史に残る業績ですよ!

 ちなみに私は独自に「月と日」を聴いてくださた方々に好きな歌(複数回答可)を直接、あるいはメールなどで教えてもらっています。
 それによると、ベラルーシ人の間では、「さくら」「われは海の子」「十五夜お月さん」に票が集中しています。(あ、あれ?「村祭」は?)(^^;)
 特に「十五夜お月さん」の人気が高いです。トーダル君と同様「日本の歌じゃなくて、ベラルーシ民謡に聞こえる。」という感想を持つ人が多いです。

 日本人の間での人気投票では、各曲に票がまんべんなく散らばっています。しかし、わずかに「茶摘み」がリードしています。
 どうしてなんでしょうね〜 う〜ん理由を考えるのがおもしろいですね。(^^) 
 日本人の方で「月と日」を聴いてくださった方、もし、お気に入りの曲がありましたら、T宛にお知らせください。
by ベラルーシのT |Mail|
Date:2005/12/02(Fri) 22:42 No.727

No.728 投稿なし
 Title:Tのベラルーシ音楽コラム トーダル&WZ−オルキエストラ「MW」


File name:

 2005年9月に日本の歌をベラルーシ語で歌うアルバム「月と日」(詳しくはこちらです。)http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/songs/index.html
を発表したトーダル&WZ−オルキエストラ。その2ヶ月前に「MW」というアルバムを発表しました。
「MW? 何だそりゃ? Man&Womanの略で『男と女』っていう意味のアルバムかい?」
 と思われた方もいるかもしれません。
 実はそうではなく、Mはマヤコフスキー、WはWZ−オルキエストラの頭文字のことです。
 このシンプルなジャケットデザインをご覧ください。MとWの文字しかありません。(しかも色の配色と字体がロシアアヴァンギャルド風、という凝りよう。)

 ジャケットの裏を見て初めてアーティスト名などが分かるという仕掛けになっています。
 中を開くと、トーダル君の坊主頭の白黒写真が出てきてびっくりします。同じ物を見たいという方はこちらを参照してください。
http://westrecords.by/upload/x_photos-todar04.jpg
 どうして髪の毛を全部剃ってしまったかというと、マヤコフスキーの真似をしているからなのです。ちなみに坊主頭のマヤコフスキーの画像はこちらです。興味のある方は両者が似ているかどうか比べてください。(私から見ればどっちも坊主頭は似合ってないです・・・。)
http://www.tabiken.com/history/doc/R/R193C100.HTM
 
 マヤコフスキー(1893〜1930)とは誰なのか?
 私がいちいち説明しなくてもご存知の方のほうが多いと思いますが、ロシア革命前後の時代を生きたソビエトを代表する詩人です。詳しくはこちらのサイト等をご参照ください。
 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ango/7795/poet20/mayakovskiy/mayakovskiy.html

 さて、ソロ活動を開始して5枚目になるこのアルバムですが、トーダル君自らが
「自信作です!」
と言うだけあります。
 そして初のロシア語で歌っているアルバムです。トーダルと言えば、ベラルーシを代表する、ベラルーシ語で歌うアーティスト、というイメージがとても強かったのですが、この初のロシア語CDの発表に、マスコミはびっくり。
「どうしてまた、今という時期に、ベラルーシ人のあなたがマヤコフスキーの詩に作曲を?!」
といった質問に
「僕はマヤコフスキーのことを天才詩人だと思っています。」
と答えたトーダル君。
(ソロ活動4作目アルバム「愛の汽車」は詩人バラドゥリンの詩に作曲していますが、これについても「僕はバラドゥリンのことを天才詩人だと思っています。」とトーダル君は語っています。よっぽど天才詩人が好きなんですね。天才の詩でないと、曲をつける気にならないのでしょう。)
 
 もっとも、このアルバムの製作には2年もかかってしまったそうです。
 トーダル君はマヤコフスキー全集全3巻を読んで、その中から気に入った詩12篇を選び、作曲することにしました。しかし、半分ほど作ったところで、作曲作業が止まってしまい、結局2003年から2005年まで模索が続きました。
 マヤコフスキーを日本語訳であるいはロシア語原文で読まれたことのある方は、すぐに分かると思いますが、マヤコフスキーの詩は、歌曲向けではないのです。
 私もマヤコフスキー全集全3巻から、トーダル君が選んだ12篇の詩を探してきて読んでみたのですが、いやあ〜ベラルーシ語じゃなくて、ロシア語なのに、難しい難しい。「革命」「苦悩」「愛」「人生」といったテーマの詩が、すごく読みづらい階段状の改行とともに書かれており、マヤコフスキーの開いた口と鋭い眼光が目の前に迫ってくるような気がしてきて、ちょっと読んだだけでどっと疲れます。

「トーダル君、マヤコフスキーの詩に作曲したアルバム作ったんだって。」
とS夫に言ったときの反応は
「そんなの無理だ! マヤコフスキーなんか歌えないよ。」
 それぐらい、歌いにくい詩であることが常識の詩人なのです。

 しかし、私は「MW」を初めて聴いたとき驚きのあまり、呆然としてしまいました。
 「MW」のほうが「月と日」より先に完成したものの、「MW」は特注ジャケットにコストが思いのほかかかって、販売価格が上がって、流通にすぐ乗せられなかった、という事情が当時あったため、私は「MW」を一般店舗で買うことができなかったのです。
 ところが「月と日」完成後、「MW」をトーダル君自らプレゼントしてくれました。(サインもしてもらったので、私のお宝。)(^^)

 つまり私は「月と日」を聴いた後で、その前作の「MW」を聴いたことになります。
 その最初の感想は(表現が変かもしれないですが)
「トーダル君よ、『MW』を作曲した後の『月と日』の編曲作業は、実に簡単だったろう。歌は・・・食事に例えると『MW』はメインディッシュで、『月と日』はデザートのようなものだったろう・・・。」
(ちなみにこの私の感想は「月と日」をトーダル君が手抜きして作った、というわけではありません。)

 順番どおり「MW」を聴いてから「月と日」を聴いたベラルーシ人リスナーは、トーダル君の音楽世界の広さに本当に驚いたと思います。トーダル君の手にかかれば、時空も空間を超えるのも軽々です。
 トーダル君本人には
「『MW』は金字塔的作品だと思います。」
と感想を言いました。
 
 トーダル君が今まで発表したアルバムの中で私が一番好きなのは、当然「月と日」なのですが、2位は「MW」ですね。ちなみに3位は「バラード」(2002年発表)です。
 とにかく「MW」はトーダル君の作曲家としての才能にも驚かされたのですが、シンガーとしての才能が最大限に出ているアルバムだと思います。前から
「トーダル君って歌うまいよな〜」
なんて思いながら、彼の歌を聴いていたのですが、「MW」を聴いたときは
「ええっ、この人ってすっごく歌・・・うまい。」
と改めて思いました。

 収録曲はこのとおりです。
(*私はマヤコフスキーの詩の日本語訳をほとんど読んだことがなく、日本では定常となっている作品の題名の日本語訳が分かりませんでした。私なりにタイトルを翻訳しましたが、日本で普通呼ばれている詩のタイトルと異なっている部分が多々あると思います。どうかご了承ください。)

・・・・・・・・

トーダル&WZ−オルキエストラ「MW」 (2005年7月19日発表)

1 プロローグ
2 美女たち
3 このように私は
4 モルチャノフの恋人への手紙
5 愛の本質についてパリから同志コストロフへの手紙
6 ペテルブルグについて少し
7 リャザンの男の歌
8 ブロードウエイ
9 ブルックリン・ブリッジ
10 街
11 何について−これについて
12 財務監督官と詩を語る

詩:ウラジーミル・マヤコフスキー
作曲:トーダル(ズィミツェル・バイツュシュケビッチ)
編曲・演奏:WZ−オルキエストラ 

・・・・・・・・
 
 12曲の中で私が1番好きなのは7「リャザンの男の歌」ですね。とにかくトーダル君の芸の細かさがよく分かります。
 1「プロローグ」のトロンボーンとトランペットのメロディーを聴くと、マヤコフスキーが生きていた時代に戻れます。
 他にもいろいろ曲について書きたいこともあるのですが、私の評よりも直接このCDを聴いて、トーダル君が彼なりに作ったマヤコフスキーの世界に触れることをお勧めします。

 マヤコフスキーは革命詩人なので、その作品の多くは読者に対する「メッセージ」「語りかけ」であることが多いのですが、確かに歌っているように思えて、実は「語って」いる作品がこのアルバムにはたくさん収められています。
 でも革命を声高に語っている作品ではなく、トーダル君の作品「MW」ではあくまでテーマは「人生そのもの」なんだなあ、と感じました。
by ベラルーシのT
Date:2005/12/04(Sun) 01:05 No.729

No.730 訂正あり削除
 Title:2005年 年末のユーラシアバザールのご報告
先日このベラルーシの部屋レポート(No.719)でご案内しました『2005年 年末のユーラシアバザール』(日本ユーラシア協会大阪府連主催http://www011.upp.so-net.ne.jp/jes)のご報告です。

 このバザールにはヨーロッパ輸入雑貨店「VESNA!」http://vesna-ltd.com/
が参加し、ベラルーシの民芸品や雑貨、文房具、ベラルーシ音楽CDなどを販売しました。売上金は全額、チロ基金の活動資金として還元されます。

 スタッフの方々のご報告によると、今回もいろんな種類の商品が売れたそうです。
 チロ基金のような小さな基金にとってはとても大切な活動資金です。
 ベラルーシの商品をお買い上げくださった皆様、本当にありがとうございました! この場を借りてお礼申し上げます。
 売上金は今後の基金の活動のため、有効活用させていただきます。
(チロ基金の活動について詳しくはこちらをご覧下さい。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/index.html

 そしてベラルーシの商品を通し、少しでもベラルーシの文化に触れていただき、興味を持ってくださったら、本当にうれしいです。(^^)

 日本ユーラシア協会大阪府連の皆様、「VESNA!」のスタッフの皆様、いつも大変なご苦労があると思います。
 スタッフの方々やお買い上げくださった方々のおかげで、チロ基金の活動が継続できていること、いつも痛感しています。
 ご協力くださった皆様、これからもどうぞ末永くよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。
by ベラルーシのT
Date:2005/12/12(Mon) 08:32 No.731
No.732 投稿なし
 Title:Tのベラルーシ音楽コラム クリスマスソング「聖なる夜」とパラーツ「メリークリスマス」


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 日本人の皆様、何でもいいので日本語でクリスマス・ソングを歌ってみてください・・・と言われたら、どんな歌を歌いますか?
「ジングルベル」「きよしこの夜」「赤鼻のトナカイ」「もろ人こぞりて」「サンタが町にやってくる」・・・たくさん出てきますね。
 日本はキリスト教徒が多いわけでもないのに、どうしてこんなにたくさん知っているのでしょう?
 何と言っても歌詞が日本語に翻訳されているから・・・これが理由の一つでしょう。

 では次に日本に比べると圧倒的にキリスト教徒が多い国、ベラルーシで「クリスマス・ソングを歌ってみてください。」とベラルーシ人に言ったら、どうなるでしょう?
 ベラルーシ語だろうがロシア語だろうが、ほとんどの人が「知らない。」「歌えない。」「お正月の歌なら歌えるけど・・・。」と答えます。
 私は日本語だけど「ジングルベル」「きよしこの夜」「赤鼻のトナカイ」などの歌をベラルーシ人に歌って聞かせたことがあります。しかし、誰からも
「ああ、この歌、メロディーなら知ってる!」
と言われませんでした・・・。日本だけじゃなく他の国々でもよく歌われている歌ばかりなのに・・・。
 一体全体これはどうしたことなのでしょう?
 
 その理由はソ連時代、ベラルーシは宗教が禁止されていたため、クリスマスソングをはじめとする、賛美歌が歌われなくなり、また教えられなくなったからなのです。
 独立後、宗教は解禁され、
「うちの子は教会の賛美歌隊に入っていて、宗教曲をたくさん知ってますよ。」
という人もいます。
 しかし、一般ベラルーシ人には気軽にみんなで歌えるクリスマスソングは、まだまだ復活していません。
 日本だと、別にキリスト教徒が多いわけでもないのに、街中でジングルベルが鳴り響いているような時期でも、ベラルーシの商店のBGMにこのような定番クリスマスソングが使われているのを、私は聴いたことがありません。(イギリスの歌手たちが歌っている「ラスト・クリスマス」などならオリジナルが、ラジオから流れてきたりしますけど。)

 母国語で歌えるクリスマスソングが存在しない、これは由々しき事態である・・・と思ったのかどうか分かりませんが、1999年にベラtml
収録曲「茶摘み」にも参加していますので、皆さんご存知ですね。
 さてクリヴィですが、現在はメンバーの入れ替えがあり、1999年当時のメンバーとは顔ぶれが違うのですが、「聖なる夜」にはクリヴィのメンバーの1人としてのトーダル(http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/songs/2005/todalprofil.html
が参加しています。
 このCDによって初めて公開されたベラルーシ語版「きよしこの夜」の編曲とボーカル、そして シューベルト作曲の「アヴェ・マリヤ」のベラルーシ語版の編曲を担当したほか、
「新しいベラルーシ語のクリスマスソングを我らがベラルーシ民族に!」
という企画のもと「めぐみの夜、聖なる夜」「神の子イエスが生まれた」という曲の作曲もしています。
 また他のアーティストが作った歌にバックコーラスとして参加もしています。

 ラッパーのパミドーラウさんが作詞作曲したクリスマスソング「クリスマスの奇跡」は、やっぱりラップです。歌詞はちゃんとクリスマスソングなのですが、ラップのクリスマスソング(しかもベラルーシ語)というのは、これだけしかないでしょうね。
 「ジングルベル」はパラー」がベラルーシ語訳を作り、以前自分たちが作ったアルバムに収録されていたのですが、「聖なる夜」に追加収録されました。

 ちょっと残念なのは、やはりパラーツが「メリークリスマス」という曲も以前作って、1995年に発表した自分たちのアルバムに入れていたのですが、これは「聖なる夜」に収録されなかったことです。
 この「メリークリスマス」は「ジングルベル」とちがってパラーツのオリジナル曲なのですが、間奏部分で、当時パラーツのメンバーだったトーダル君が、ラップの歌詞を一人で歌っているのです。しかも英語で。これがやたらうまい。
 24歳のときのトーダル君の英語ラップが聴ける貴重な歌なんですけどね。
 トーダル君、ラップも歌えるのか・・・英語の発音もかなり上手だし、やっぱりすごいですね、トーダル君。

 私は2000年から毎年12月になると、このCD「聖なる夜」をかけて、クリスマスムードを盛り上げようと精一杯がんばっています。
(厳密に言うと、私が持っているのは「聖夜2000」のほうで、パラーツの「ジングルベル」と「メリークリスマス」はパラーツオリジナルCDのほうで聴いているのですが。)

 しかし、S夫は「ジングルベル」も「きよしこの夜」も全く知らなくて、ベラルーシ語版クリスマスソングを聴いて初めてそういう歌があることを知ったせいか、大した感慨もなく「聖なる夜」を聴いています。
 家で毎年一人盛り上げようとする私・・・しかも我が家はスラブ正教なので、クリスマスは1月7日。12月にクリスマスCDを聴いていると、「まだ早いのに。」という目でS夫から見られ、イブの晩もただの晩。つまらないよ〜〜〜
 仕方ないので、トーダル君が子ども達と歌っている「きよしこの夜」を、12月24日の夜は一人で聴いて寂しい心を慰めています。(その代わり1月6日がイブになるから、いいんですけどね。)

 このCD「聖なる夜」は京都にあるヨーロッパ輸入雑貨店「Vesna!」で取り扱っています。http://vesna-ltd.com/
 ただ、11−12月のみの販売となりますので、ご注意ください。またネットショッピングではこのCDは取り扱っていませんが、「ほしいけど京都まで買いにいけないよ。」という方、あきらめず店舗まで問い合わせてみてください。

 さあ、今年も私はトーダル君たちのベラルーシ語の歌声とともに年越しいたしますよ!
 ♪ Merry Christmas to You!
 


<追加情報>

 パラーツの「メリークリスマス」はパラーツの公式サイトで視聴できることが分かりました!
 パラーツの公式サイトトップページはこちら。(ただしベラルーシ語表記のみ)
http://www.palac.org/

 このサイトの中のこのページを開いてみてください。
http://www.palac.org/disc.htm

 1番目のリストの中の8番目の「Merry Christmas」をクリックして開いてみてください。
(我が家のPCではすごく時間がかかりましたが、接続できました。)
 収録した年がいつか分かりませんが、「メリークリスマス」ライブバージョンが視聴できます。(CDに収録されているバージョンとはちょっと違います。)
 トーダル君のラップもばっちり聴けました。

 このサイトでは他にもパラーツの曲がたくさん視聴できますので、ご興味のある方はぜひアクセスしてみてください。
 ちと残念なのはCD「聖なる夜」に収録されている「ジングルベル」は視聴可能曲リストに入っていないことです。これはCDで聞くしかないですね〜。
 ♪ ジングルベ〜ル ジングルベ〜ル ・・・の部分がベラルーシ語だと、どう変わってしまうのかがおもしろいんですが・・・。
 たねを明かせば、こうなります。
 ♪ ズボン ズビニ〜ツィ ズボン ズビニ〜ツィ (^▽^;)
by ベラルーシのT
Date:2005/12/13(Tue) 09:10 No.733

No.734投稿なし
 Title:ベラルーシ語音楽ヒットチャートに「村祭」が!
 ベラルーシの音楽サイト上で、ベラルーシ語の曲の人気投票をしています。

http://music.fromby.net/index.php

 その中でCD「月と日」に収録された「村祭」が10月7日に登場し、上位に入りました!!!
 このサイト内では過去のヒットチャートの結果を見ることができます。
 
http://music.fromby.net/archive/index.html

 2005年10月7日から11月17日までの投票結果、「村祭」は3位をキープしました。すごい!
 さらに11月18日から12月1日までの結果は5位、12月2日から15日までの結果は10位でした。
 この結果はベラルーシ音楽史上に永久に保存されます。

 ちなみに、このヒットチャートで上位に入ると、ベラルーシヒット曲集のCDに収録されます。先日そのシリーズの「ヒット1ダース2005」が発売されましたが、「村祭」はヒットしたため2006年度版のヒット曲集CDに収録予定だそうです!
(「ヒット1ダース2005」にはトーダル君が以前、発表したCDに収録されている曲「春の日」(アルバム「愛の汽車」収録曲)と「君の元へ」(アルバム「季節の香り」収録曲)が収録されています。)

 日本の歌がベラルーシ音楽の殿堂入りを果たしましたよ〜
 いや、それ以前に、日本の歌がベラルーシ音楽のヒットチャートに入ったこと自体、前代未聞、史上初でしょう。ここまでベラルーシで受け入れられるとは思ってもいませんでした。うれしいですね〜

 「村祭」が上位に入ったので、このようなコメント記事がこのサイト内で読めるようになっています。トーダル君が「村祭」について、ベラルーシにもある秋の収穫祭「ダジンキ」を引き合いに出して、日本とベラルーシの文化の共通性について語っています。

http://music.fromby.net/apdt/todar_sviata.html

 ちなみに、このサイトの管理人さんがトーダル君に
「日本からも投票されてる! サイト始まって以来、初めてだよ!」
と語ったそうです。それは・・・私が日本語で投票の説明をしてるから・・・と種明かしをしたら、トーダル君は笑っていました。(^^;)

 投票してくださった皆様、本当にありがとうございます! きっと日本からのご協力も大きく貢献していると思います。ちとオーバーですが、歴史に残る業績ですよ!

 ちなみに私は独自に「月と日」を聴いてくださた方々に好きな歌(複数回答可)を直接、あるいはメールなどで教えてもらっています。
 それによると、ベラルーシ人の間では、「さくら」「われは海の子」「十五夜お月さん」に票が集中しています。(あ、あれ?「村祭」は?)(^^;)
 特に「十五夜お月さん」の人気が高いです。トーダル君と同様「日本の歌じゃなくて、ベラルーシ民謡に聞こえる。」という感想を持つ人が多いです。

 日本人の間での人気投票では、各曲に票がまんべんなく散らばっています。しかし、わずかに「茶摘み」がリードしています。
 どうしてなんでしょうね〜 う〜ん理由を考えるのがおもしろいですね。(^^) 
 日本人の方で「月と日」を聴いてくださった方、もし、お気に入りの曲がありましたら、T宛にお知らせください。
by ベラルーシのT |Mail|
Date:2005/12/16(Fri) 22:03 No.735
No.736-739 投稿なし
 Title:トーダル 作品リスト(仮)
まだ不十分なところがあるので、仮の内容の投稿です。後日完全版を更新します。

・・・・・・・・・

トーダル 作品リスト(1995年〜2005年)

1995年
・ 当時メンバーだったフォークロア・ロックグループ「パラーツ」が発表したCD「パラーツ」製作にバックコーラスなどで参加。

1997年
・ 「パラーツ」から分離独立したグループ「クリヴィ」に参加。デビューアルバム「ヘイ・ローリー」を発表。ただし、当時はカセットテープでの販売のみで、幻のアルバムと言われていた。しかし2005年に復刻版CDが発売された。

1998年
・ 「クリヴィ」のセカンドアルバム「За Туманам」(邦題「霧の向こう」)
 ただし、当時はカセットテープでの販売のみで、CD化は2005年現在されていない。
・ べラルーシ人アーティストたちとのコラポ・アルバム「Narodny Albom」制作に参加。
(邦題「民族のアルバム」 このアルバムの公式サイトはこちら。http://www.na.home.by/

1999年
・ 「クリヴィ」のサードアルバム「Людзям」(邦題「人々に」)
 初めて発売されたCD作品。ベラルーシの他、ドイツやポーランドで行ったライブを録音した作品。
・ ベラルーシ人アーティストたちとのコラポアルバム、ベラルーシ語版クリスマスソング集「Святы вечар 2000」を発表。(邦題「聖夜2000」)
 ただ、「Святы вечар 2000」は現在販売されておらず、2曲追加して14曲収録になったバージョン「Святы вечар」が販売されている。 (邦題「聖なる夜」11〜12月のみの期間限定で日本国内向け販売中。)

2000年
・ べラルーシ人アーティストたちとのコラポ・アルバム「Я нарадзiўся тут」制作に参加。(邦題「僕はここで生まれた」)

2001年
・ 「クリヴィ」脱退後、ソロ活動を開始。
 ファーストアルバム「Цацачная крама」発表。(邦題「オモチャヤサン」)
・ ベラルーシフィルム製作のコメディー映画「Свежына з салютам」(邦題「新鮮な肉は花火とともに」 日本未公開)の音楽を担当。
・ スウェーデンの児童文学「屋根の上のカールソン」(リンドグレーン原作)のベラルーシ語劇場版の音楽を担当。(ミンスク子ども劇場にて12月初演)


2002年
・ バックバンドのWZ−オルキエストラ結成。
・ 第2作アルバム「Баллады」発表。 (邦題「バラード」 日本国内向け再販予定)

2003年
・ 第3作アルバム「Паравiны году」発表。(邦題「季節の香り」 日本国内向け再販予定)

2004年
・ 第4作アルバム「Паравоз кахання」発表。(邦題「愛の汽車」)
・ べラルーシ人アーティストたちとのコラポ・アルバム「Bella ciao」制作に参加。(邦題「ベッラ・チャオ」) 

2005年
・ 7月19日 第5作アルバム「MW」発表。(邦題「MW」 2006年から日本国内向け販売開始決定!)
・ 9月22日 第6作アルバム「Месяц i Сонца」発表。(邦題「月と日」 日本国内向け絶賛販売中!)http://vesna-ltd.com/shop/b_music.html


2006年
・ 3月 第7作アルバム発表予定。
by ベラルーシのT
Date:2005/12/18(Sun) 16:08 No.740
No.741投稿なし
 Title:お知らせ 日本のラジオ番組でCD「月と日」が紹介されます!
 お知らせです。再び日本のラジオ番組「NHK 地球ラジオ」でCD「月と日」http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/songs/index.html
が紹介されることになりました!

 12月24日(土) クリスマスイブ
 日本時間の午後5時5分から6時50分まで
 日本国内向けには、NHKラジオ第1放送 
 海外向けにはNHKワールド・ラジオ日本(短波)あるいはJSTV第2放送

 番組中のコーナー「ワールドミュージックシーン」で取り上げられることになりました。私(T)も電話出演し、「月と日」プロジェクトの苦労話や裏話などをする予定です。

 前回のラジオ出演は関東方面のみ視聴できましたが、今回は全世界同時放送の番組ですので、日本のどの地域のお住まいの方でも視聴できます。 
 地球ラジオのHPはこちらです。各地の周波数など詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/gr/what/what.html

 「イブの晩はデートやパーティーで忙しくて、ラジオが聴けないよ〜」
という方も大丈夫!
 地球ラジオはバックナンバーをネット上で聴けるのです!
 放送日の翌日、日本時間午前0時より1週間視聴できます。
 つまり12月24日の放送は12月25日の日本時間0時から、1月1日0時まで聴けます。
 本放送を聞き逃した方、もう一度ゆっくり繰り返し聴きたい方は、ぜひこのバックナンバーをご利用ください。(詳細は上記の地球ラジオのサイトをご覧ください。)
 ただし、放送される曲そのものはネット上では聴けませんので、ご注意ください。
 (トーダル君の美声のほうを私の声より、視聴者の皆様にお聞かせしたいのですが・・・。)
 本放送をお聞き逃しなく!

 CD「月と日」から放送に取り上げられる曲は「村祭」です! ドンドンジリドン♪
 クリスマス(お祭)にちなんで、「村祭」だそうです。しかし、クリスマスイブの夜に秋の村祭は、ちょっと時期がずれているかも・・・と思ったのですが、よく考えたら、この日、この時間帯、日本のラジオ番組はどこもクリスマスソングばかり鳴り響いている中、地球ラジオでは「村祭」が流れるのか・・・日本のラジオ局では地球ラジオだけだろうな〜クリスマスソング(あるいはラブソングやクラシックやムード音楽)ではなく「村祭」なんて曲を放送するのは・・・と思ったとたん、すっごく楽しくなってきました。(^0^)
 皆様、放送をお楽しみに!
by ベラルーシのT
Date:2005/12/21(Wed) 17:55 No.742

 Title:地球ラジオのバックナンバーについてご注意!
 前回の投稿「お知らせ 日本のラジオ番組でCD「月と日」が紹介されます!」で地球ラジオのバックナンバーがネット上で聴けると、ご紹介しましたが、私が出演する「ワールドミュージックシーン」のコーナーはネット上では視聴できないそうです。
(ただいまNHK地球ラジオに最終確認中です。)
 う〜ん、残念!
 というわけですので、皆様、本放送をお聞き逃しなく!
by ベラルーシのT
Date:2005/12/21(Wed) 21:17 No.743

 Title:ラジオを聴いてくださってありがとうございました!
 12月24日、予定通りNHK地球ラジオに出演しました。
 お忙しい中、わざわざ聴いてくださった皆様、本当にありがとうございます!
 「村祭」もばっちり放送され、とてもうれしかったです。
 NHK地球ラジオのサイトに今日の放送内容が掲載されていますが、
トーダル&ヴォストーク・ザーパド・オルキエストラ(ベラルーシ) 「村祭り」
 と載っているのを見ても気分がよいですねえ〜
http://www.nhk.or.jp/gr/on-air/oa.html

 放送後、さすがに全世界同時放送、とだけあって、いろんな地域の方々から「ラジオ聴きましたよ!」メールが来て、とてもうれしかったです。
 放送中にもリスナーの方からFAXでスタジオに感想が来て、読み上げられました。うれしかったです〜
 このご感想は現在ネット上のバックナンバーで聞くことができます。(12月24日6時台)
 私にとってすばらしいクリスマスプレゼントになりました。
(あ、本当は1月7日がクリスマスなのですが・・・。)

 放送後、トーダル君に「ばっちり放送されたよ〜」と電話をしたら、何と風邪をひいていて珍しく家にいました。
 クリスマスイブに風邪になってかわいそうに。(あ、本当は1月7日がクリスマスなのですが・・・。)
 しかし、放送のことを話しているうちに、トーダル君は元気が出てきたみたいで(電話なのですが、彼の目の輝きが増していくのが見えてくるようでした・・・。)すっごく喜んでいました。
 
 番組を聴いてくださった皆さん、NHK地球ラジオのスタッフの方々、本当にありがとうございました!
by ベラルーシのT
Date:2005/12/25(Sun) 01:48 No.744

No.745 チロ基金>活動報告>2005年「ビタペクト2」&『放射能と栄養』無料支給・配布運動第40回へ移動しました(2006/9 saba)
 Title:ラジオ聴きました!
11月にひきつづき、Tさんの声がラジオから流れて、「村祭り」もかかって感動しました。今回は収録だったのでしょうか?11月は生放送だったから、こちらもどきどきしながら聴きましたが、今回は安心して聴けました。

それから、こないだananを買って読んでいたら、ロシア料理を紹介するページがありました。
ネットでも読めますので、どうぞご覧下さい。正確に言えばロシア料理を多少日本風にアレンジしているかなという感じです。やはりベラルーシ料理と近いなあと思いました。
http://anan.magazine.co.jp/regulars/cooking/index.jsp

ちなみに、このお料理を作っているのは、カフェ・ローシカという中目黒にある期間限定のカフェです。
http://www.russian-projects.com/rosika.html
中目黒、なかなか足を伸ばさないのですが、機会があれば行ってみたいと思いました。
by さば(管理人)
Date:2005/12/25(Sun) 11:44 No.746

 Title:月と日コンサート 公演記録 2004年〜2005年
 トーダル&WZ−オルキエストラの「月と日」収録曲上演の記録(2004年〜2005年)です。
  
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2004年1月30日 ミンスク (上演曲「さくら」)

2005年5月3日 ミンスク (上演曲「さくら」「朧月夜」「茶摘み」「十五夜お月さん」「冬の夜」「故郷」)

2005年9月22日 ミンスク (全10曲)

2005年10月29日 ポーランド ベリスク・パドリャスキ (全10曲)

2005年11月26日 ミンスク(上演曲「浜辺の歌」「われは海の子」「村祭」)


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 2006年1月13日にはポーランドのワルシャワ(全10曲上演予定)公演が決定しました!
 また春にはフランスのパリ公演も予定されています。本当は11月に公演が予定されていたのですが、フランスの暴乱事件のため、延期になってしまったのです。
 
 「月と日」以外にも、トーダル君は2月8日開催のベラルーシ・ロックフェスティバルに出演決定。さらには3月3日にはニューアルバム発表記念コンサート開催決定・・・と2006年も多忙な音楽人生を送る予定です。
 さすがに海外公演は聴きに行けませんが、国内コンサートはトーダル君の一ファンとして日本の歌を歌わなくても「追っかけ」しようと思っています。(^^;)
 
 この前トーダル君に
「『月と日』が売れて有名になったら、日本にトーダル君のファン・クラブができるかもね。」
と(冗談で)言ったら、うれしそうな顔をしたので
「いや、もうすでにファンクラブに会員が一人いる! それは私!」
と言ったら、トーダル君の顔から喜びの表情が薄れてしまった・・・
 なぜだ?!
 トーダル君よ、私では何か不満でもあるのか?!(怒)
 
 ま、とにかく日本人ファンの第1号として私はトーダル君の音楽人生を、日本の皆様に紹介し続けようと思っています。(抱負)
by ベラルーシのT
Date:2005/12/26(Mon) 02:34 No.747

 Title:ベラルーシの芸術雑誌に「月と日」の記事が掲載されました


File name:

 ベラルーシで発行されている雑誌「芸術」(2005年11号)の音楽評論欄に「月と日」の記事が掲載されました。
 この記事の内容はネット配信されていません。でも、その日本語訳をここで公開します。
 画像は記事の掲載ページをデジカメで撮影したものです。(記事と画像の転載については、記者の方から許可を得ています。)

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雑誌「芸術」(2005年11号)

記事:タツィヤナ・ムシンスカヤ


「『一面の白い花・・・』 ベラルーシ風の日本」

 ズィミツェル・バイツュシュケビッチ(トーダル)は、ベラルーシ語における歌曲という意味においてのベラルーシ歌謡界における、最もロマンチックな英雄だろう。
 トーダルのスタイルはシンガーソングライターとシャンソン歌手の間にあると言える。
 ミュージシャンとして、また歌手としての新作発表の場であるコンサート会場は、満席になることがほとんどだ。

 9月コンサートホール「ミンスク」にてトーダルは、WZ−オルキエストラとともに新しいCD「月と日」を発表した。このアルバムはまず珍しい作品、であるということが評価される。
 コンサートのポスターやCDジャケットにはフランツィスク・スカリナが考案した月と日のマークが記されていた。これは・・・
「スカリナというブランドを表すマークである。しかし、現代においてはこのマークはベラルーシ文化そのものの象徴となっている。」「日本の伝統文化において、このようなデザインの文様は存在しないが、このマークが表す意味は日本人にも分かる。夜と昼。時の流れの輪。」「日本もベラルーシにも、ともに時のサイクルに対する共通する教えがあるのだ。」「500年前にイタリアにいたスカリナがもたらしたマークは、日本の伝統的な詩と現代ベラルーシ音楽文化が融合したCDのジャケットに印された・・・」
 これは「月と日」プロジェクトに参加した画家ミハル・アネムパディスタウの言葉である。

 このプロジェクトを提案したのはミンスクにある日本文化情報センター代表の辰巳雅子。彼女は日本の歌の歌詞をロシア語に翻訳し、さらに詩人のアレーシ・カモツキーがロシア語からベラルーシ語に翻訳して、プロジェクトは実現化へと進んだ。

 日本の詩と日本人の世界観は、地理的には遠いベラルーシの音楽家のインスピレーションの源泉となった。
 これらの作品は異国情緒を醸し出すだけではなく、他の国の文化を探ろうとする人の創造活動の中にあると言える。
 収録曲のうち日本の古謡「さくら」は辰巳雅子によると、実に古い時代に作られた歌だそうで、他の曲、例えば「朧月夜」「茶摘み」「われは海の子」「紅葉」「浜辺の歌」などは、作詞作曲者が分かっているものもあり、大体100年ほど前に作られた歌である。
 「月と日」プロジェクトそのものは、最先端の形を取り入れている。まずコンサート会場では洗練されたデザインのCDの発売も開始された。歌詞カードもついており、日本の歌をアーティストたちといっしょにベラルーシ語で歌うこともできる。
 さらにこのプロジェクトには公式サイトが立ち上げられた。またコンサートでは各界の第1人者が集められた。プロデューサーはトーダル自身。彼の歌に加えて詩人のアダム・グリョーブスが自作の「俳句」を朗読。ステージ上には2枚のスクリーンが設置され、ベラルーシと日本の風景が上演中映し出された。そのテーマと色彩は共通しており、生活と詩が合流することができることが、見ていて分かった。発表された歌は心に響くものだった・・・。

 プロジェクトはトーダルの働きに負うところが大きい。彼の歌声のイントネーションは柔らかく、その明るい人生観に聴く人は癒される。コンサート会場に来ているのに、湯船につかっているような気持ちにさせられるのだ。

 会場には若い人だけではなく年配者も多かった。感情を込めて、一緒に声を合わせ、熱く歌った。このような盛り上がりを見せたのはアーティストだけの力ではなく、会場が醸し出す雰囲気がそうさせたのではないだろうか。
 観客の多くは実はステージ上に知的な関心を多く寄せていたように思われる。会場に集まった人々はうっとりした、そして満足な表情で聴いていた。巷で流れる軽い流行歌にはない、広くて密な世界を曲と詩が創っていた。
 
 「月と日」プロジェクトのメンバーたちが主張している。
「他の文化をベラルーシ風に変えることはできたが、しかし、このCDに収められた歌は多分に日本風である。」「ベラルーシ人は様々な文明の間で生きている。そしてまた他の文化を自分たちの必要に応じて、適応させ、統合させてきた。」
 このCDを聴いていると突然、日本人の心の中にあるものがベラルーシ人の心の中にもあることに気がつき、驚かされる。二つの国が持つ風景は、ごく普通で、そして近い。アルバムの中にある表現は日本をベラルーシ人が客観的に見たものではなく、詩と音楽という形式の中で感情を具体的に表したものだ。
「一面の白い花・・・これは咲いたさくらの花」
 さくらは日本にだけではなく、ベラルーシにも咲いた。
 

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(註)記事を書いた記者は本文中の抜粋を「ミハル・アネムパディスタウの言葉」「プロジェクトのメンバーたち」としていますが、実際にはアネムパディスタウさんが執筆したCDの解説を抜粋したものです。
 CD解説の日本語訳はこちらです。
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/songs/2005/liner_notes.html
by ベラルーシのT
Date:2005/12/27(Tue) 00:37 No.748

 Title:「ノンちゃん雲にのる」が復刻されています
先日本屋で偶然みつけたのですが、光文社から「ノンちゃん雲にのる」の復刻版がでました。
創業60周年の記念出版だそうです。
ネットからも購入可能ですが、今ならちょっと大きめの本屋にいけば多分買えると思います。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334950132/503-1471710-6106313

https://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9980220422

http://www.kobunsha.com/book/HTML/4-334-95013-2.html

ベラルーシの部屋との関連は・・・チロ基金の活動で、既に終わっていますが、下記のページで少しご紹介しています。

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/books/non.html

あー、Tさんから3,4年も前に国内寄贈先一覧をもらっているのにまだ作っていない・・すいませんです。

この機会に「ノンちゃん雲にのる」を読んでみてはいかがでしょうか。
by さば(管理人)
Date:2005/12/27(Tue) 01:09 No.749

No.750,751投稿なし
 Title:「ノンちゃん雲に乗る」のベラルーシ国内寄贈先一覧
 「ノンちゃん雲に乗る」(石井桃子原作)のロシア語訳(翻訳は三浦みどりさん)についてですが、そう言えば、寄贈先の一覧表をずっと前にさばさんにお渡しましたっけ・・・
 でもそのときは、掲示板も現在のようなタイプではなかったと思いますし、今回改めて、この掲示板に公開します。そのほうがたぶん、さばさんが整理しやすいと思いますので・・・
 でも、この活動もだいぶ前に終わったし、更新はいつになってもいいですよ。>さばさん

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「ノンちゃん雲に乗る」のベラルーシ国内寄贈先一覧

(寄贈部数に特別に表記がないものは1部のみの寄贈です)


○ オシポビッチ市
オシポビッチ市立第3番学校

○ ガンツェビッチ市
ガンツェビッチ市立ギムナジア学校

○ グロドノ市
グロドノ州立学術図書館
グロドノ州立学術図書館分館
グロドノ市立中央図書館
グロドノ市立第5児童図書館
グロドノ市立第6児童図書館
グロドノ市立第7児童図書館
グロドノ市立第8児童図書館
グロドノ市立第11児童図書館
グロドノ市立孤児施設

○ コストロビッチ市
コストロビッチ市立孤児施設

○ コブリン市
コブリン市立児童図書館
コブリン市立第9番学校

○ ゴメリ市
ゴメリ州立図書館

○ ゴメリ州
フラコビッチ村立学校

○ ゴロドク市
ゴロドク市立児童図書館

○ ジョージノ市
ジョージノ市立児童図書館

○ スベトロゴルスク市
スベトロゴルスク市立中央児童図書館
スベトロゴルスク市立第3児童図書館
スベトロゴルスク地区児童図書館

○ ビテプスク市
ビテプスク州立児童図書館
ビテプスク市立カラトケビッチ記念児童図書館
ビテプスク市立オストロフスキ記念児童図書館
ビテプスク市立ブロフキ記念児童図書館
ビテプスク市立マーブル記念児童図書館
ビテプスク市立ルィンコフ記念児童図書館
ビテプスク市立マルシャーク記念児童図書館

○ ビテプスク州
チェルネツク身体障害児学校
レスコビッチ保養学校

○ ピンスク市
ピンスク市立児童図書館
ピンスク市立第6図書館
パレーシエ文化会館所属図書館

○ ブレスト市 
ブレスト州立図書館
ブレスト州立児童図書館
ブレスト市立中央図書館
ブレスト市立第1図書館
ブレスト市立第2図書館
ブレスト市立第3図書館
ブレスト市立第4図書館
ブレスト市立第5図書館
ブレスト市立第6図書館
ブレスト市立第7図書館
ブレスト市立第8図書館
ブレスト市立第9図書館
ブレスト市立第10図書館
 
○ ブレスト州
マラトコビッチ村立図書館

○ ベルフネドビンスク市
ベルフネドビンスク市立聾唖者学校

○ ポーロツク市
ポーロツク市立児童図書館(2部)
ポーロツク市立孤児施設

○ ポスタヴィ市
ポスタヴィ市立図書館
ポスタヴィ市立孤児施設

○ ホチムスク市
ホチムスク市立第1番学校

○ ボルコブィスク市
ボルコブィスク市立結核診療所学校

○ ミャジェリ市
ミャジェリ市立中央児童図書館

○ ミンスク市
ミンスク州立図書館
ミンスク市立中央児童図書館(*)
ミンスク市立第1児童図書館
ミンスク市立第1児童図書館分館
ミンスク市立第2児童図書館
ミンスク市立第2児童図書館分館
ミンスク市立第3児童図書館
ミンスク市立第3児童図書館分館
ミンスク市立第4児童図書館
ミンスク市立第5児童図書館
ミンスク市立第5児童図書館分館
ミンスク市立第6児童図書館
ミンスク市立第6児童図書館分館
ミンスク市立第7児童図書館
ミンスク市立第7児童図書館分館
ミンスク市立第8児童図書館(*)
ミンスク市立第8児童図書館分館
ミンスク市立第9児童図書館
ミンスク市立第9児童図書館分館
ミンスク市立第10児童図書館
ミンスク市立第11児童図書館
ミンスク市立第12児童図書館
ミンスク市立第13児童図書館
ミンスク市立第14児童図書館
ミンスク市立第15児童図書館
ミンスク市立中央図書館
ミンスク市立第1図書館
ミンスク市立第2図書館
ミンスク市立第3図書館
国立教育図書館(2部)
ミンスク市立第2結核診療所学校
ミンスク市立第14聾唖者学校
ミンスク州立子ども病院
ミンスク市立第3子ども病院
日本文化情報センター

○ ミンスク州
保養センター「希望21」

○ モギリョフ市
モギリョフ州立児童図書館
モギリョフ市立中央児童図書館
モギリョフ市立第3児童図書館
モギリョフ市立第4児童図書館
モギリョフ市繊維総合工場労働組合委員会付属図書館
モギリョフ市立第40番学校

○ モストゥイ市
ブレスト市立検査リハビリセンター

○ ルニネッツ市
ルニネッツ市立第1番学校

・・・・・・・・・ 

(*)印がついているものはチロ基金からではなく、1997年に三浦みどりさんから寄贈されたものです。

 また上記の寄贈先の他、各図書館等へ受け渡し作業をしたベラルーシ大学の学生、教員の合計
17名に1部ずつ寄贈しました。同様に受け渡し作業を協力してくださったベラルーシ人3名にも1部ずつお贈りしました。
by ベラルーシのT
Date:2005/12/30(Fri) 06:07 No.752

 Title:ベラルーシの2005年のベストソング2位に「村祭」が!
 今年も残りわずかになりましたね。
 先日2005年度のベラルーシ音楽、年間のベストソング10曲が選出されました。
(詳細はこちら。ただしベラルーシ表記のみです。)

http://music.fromby.net/news/siamaszka_2005.html

 その中で「村祭」が2位に入りました!!!!!
 2005年の年間ベストソングで、日本の歌が2位ですよ、2位!(感涙)
 日本の歌がベラルーシの音楽史に足跡を残しましたよ〜(涙涙涙)
 いやあ〜それにしても、ここまで「村祭」がベラルーシ人の間で受け入れられるとは思っていませんでしたねえ。
 これもトーダル君たちの手腕によるものでしょう。
 ベラルーシの皆さん、本当にありがとうございます!!!

 さらにすごいのは、1〜3位までがトーダル君の歌なのです!
 2005年度年間ベストソング第1位に選ばれたのは・・・

「Плач」(今年第2次世界大戦の終戦60周年を記念してトーダル君が作った曲。)

 第2位は「村祭」(「文句なしのベラルーシ&日本のヒット曲。これは聴けば誰でもすぐに分かるでしょう。」という評を選出者側からいただきました。)

 そして第3位は「モルチャノフの恋人への手紙」(マヤコフスキーの詩に作曲したアルバム「MW」収録曲)
 
 すごいです!
 年間ベストソングに選ばれた10曲のうち上位3曲がトーダル君の作品ですよ!
 トーダル君以外に、複数曲選ばれたアーティストはいません。

 さらに・・・
 2005年度ベストアルバムも10枚選出されました。
 「月と日」も選ばれました!!!
 ベラルーシ年間ベストアルバム10のうちの1枚ですよ!(また感涙)
 またまたすごいことには、この10枚のアルバムのうち2枚がトーダル君のアルバムなのです。「月と日」と「MW」です。

 アルバム「月と日」については
「音楽史上初のベラルーシと日本が融合したアルバム。収録曲の全てが非の打ちどころのない美しさを持つ。このアルバムの完成により、トーダルは自分のアーティスト活動に新しい1歩を踏み出した。」
 という高い評価をいただきました。(涙涙涙)

 「MW」についても「1曲1曲聴き終わるたびに拍手し『ブラボー!』と叫びたくなるアルバム。」と褒められていました。
 すごいね、トーダル君!
 君こそ現代ベラルーシ音楽シーンを代表するアーティストだ! 

「月と日」がトーダル君たちに出会えて本当によかったです。(^^)
 年間ベストソング第1位に選ばれた曲「Плач」(プラーチ、と読みますが、邦題は今のところ未決定。)についても、いつか日本の皆様にご紹介したいと思っています。
by ベラルーシのT
Date:2005/12/30(Fri) 07:11 No.753