日本文化情報センター開設5周年記念式典
茶の湯
今年で3回目となる茶の湯の紹介ですが、今回はレベルアップして床の上に敷くことができる特別な畳を日本から持ってきてもらいました。 茶の湯の紹介といっても、言わば劇のように、役割を担当し、ロシア語で解説をつけるという、本来の茶の道からすれば、まちがったことなのですが、ベラルーシの人に理解できるようにいつもこのようにしています。
さて今回は亭主役は私の母が、私が主客役と解説役を、父が次客の役を担当するという設定でした。 本番は大失敗も小失敗もいろいろあったのですが、何とか終了することができました。 毎回、茶の湯をするたびに、もっとここをこうしなくてはと、改善すべき点がたくさん見つかります。 さらにはもっと茶の湯を日常に取り入れて普段から練習しようなどと思うのですが、一人ではなかなかうまくいかないし、茶の道を究めるのは私にとって遠く長い道のりです。しかし、これからも茶道をベラルーシの人たちに紹介するよう、できるだけ多くの機会を作りたいと考えています。
一通り茶の湯の紹介が終わった後、恒例のお茶の体験を募ったところ、招かれていたミンスク市立第84番学校の生徒さんたち数人と、一人の女性の方(大学の先生)が挑戦しました。 画像はそのときの様子です。
左端に写っているのは亭主役の母、その隣がこのときは半東役をした私、そして3人の子どもたちです。 9月9日は菊の節句ですので、菊の花を中心に生け花も飾りました。ただ、茶室に飾る花はこんなに華美ではいけないのですが、それではお祝い事なのに地味すぎるので、このように派手にしました。 本当はこれは茶道としては正しくない、ということはベラルーシ人のお客さんたちには説明してあります。
それから画像では分りにくいのですが、芭蕉の句が書かれた掛け軸もかけてあります。 句も菊の節句に合わせて、「菊の香や奈良には古き仏たち」という句を選びました。 この他、茶道には関係ないのですが、「芭蕉の詩」コンサートのための打楽器や、図書館の設備であるテレビなども写っています。
生まれて初めてお抹茶と和菓子を食べた子どもたちは、「お菓子はおいしかった。お茶はまずかった。」と正直に(^^;)感想を話していました。 けれど飲むときに茶碗をちゃんと回したり、飲み口を指で拭いたりして、1回しか茶道を見たことがないのに、とてもよく覚えていて感心しました。またこういった点が印象に残ったことがよく分りました。
茶道具や着物など、多くの方の寄贈、ご協力なしでは、茶の湯の紹介はできません。 改めてチロ基金の活動にご協力くださったみなさまに、厚くお礼申し上げます。 今後もセンターの活動内で活用していこうと思っています。
辰巳雅子 Date:2004/09/26
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